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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Bournemouth】サラー30発達成!リヴァプールは3トップ揃い踏みで3-0完勝!

ロリス・カリウス、アーノルド、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン、ヘンダーソン、チェンバレン、ワイナルドゥム、フィルミーノ、サラー、マネ。エティハドで行われたチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦からは、ミルナーに代わってヘンダーソンが戻っただけです。プレミアリーグ34節、リヴァプールVSボーンマス。CL4強に進出したレッズの最大の敵は、激戦による疲れでしょうか。「You’ll never walk alone」が流れるアンフィールド。「ヒルズボロの悲劇」から29年めの春。犠牲者を悼む拍手が鳴り響く厳かな雰囲気のなかで、来季のCL出場権獲得をめざすレッズの戦いが始まります。

3分、アーノルドのアーリークロスに飛び込んだサラーのボレーは惜しくも右のポストの外。7分、右からのヘンダーソンのクロスをマネがヘッドで叩くと、べゴヴィッチが弾いたボールが前にこぼれ、マネが押し込んでプレミアリーグ10ゴールの大台に乗せました。13分にラインの裏を取ったマネはオフサイド。レッズが完全に主導権を握っています。16分、壁の間を抜けてきたアーノルドのFKは、べゴヴィッチが右に飛んでセーブ。2分後、速攻から中央に持ち込んだサラーは、左足のシュートをGKの正面に打ってしまいます。

ロリス・カリウス、ヘンダーソン、マネと縦につながったシンプルなアタックは、サイモン・フランシスに寄せられた快足ウインガーがうまく打てず。26分、サイモン・フランシスが中央に出したパスをさらったサラーがボックス手前で左足を振り抜くと、ボールはバーの上に浮いてしまいました。32分、ヘンダーソンとのワンツーでボックス右を攻略したのもサラー。べゴヴィッチとナタン・アケの必死の守りで2点めは阻まれますが、レッズが一方的に攻め立てる展開が続いています。34分、中央に空いたスペースに走り込んで放ったチェンバレンのミドルは、スティーヴ・クックに当たってCK。前半終了間際にデヤン・ロブレンが長いボールを前線に入れると、マネのヘッドは右に逸れました

前半は1-0、レッズのシュート10本に対してボーンマスはジョーダン・アイブの1本のみ。デフォーはファン・ダイクに完封され、プレミアリーグ11位は左右からのアーリークロスへの対応に追われました。後半も、始まってすぐにレッズが中盤を支配。56分のファン・ダイクのミドルは、べゴヴィッチがが伸ばした手の上に消えていきます。エディ・ハウ監督は、58分に古巣対決のジョーダン・アイブを下げてリス・ムセ。62分、アーノルドがインターセプトから仕掛けたカウンターは、中で受けたサラーの左足シュートをべゴヴィッチがキャッチします。69分、電光石火の追加点は、アーノルドのアーリークロス。サラーのプレミアリーグ30発めは、べゴヴィッチの頭上を越える巧みなヘディングシュートでした。

サラーのパスを中央で受けたマネの強烈な左足シュートは、わずかにポストの左。今季プレミアリーグでわずか4発のデフォーは、何もできずにカラム・ウィルソンに代わります。74分にチェンバレンがカウンターを仕掛け、右のフィルミーノにパスを通すと、9番はゴール前でべゴヴィッチとゴズリングをまとめてかわしますが、左足のフィニッシュはカバーに入ったナタン・アケにクリアされてしまいます。クロップ監督は、77分にマネをミルナー。82分、ボーンマスにようやくチャンスが到来します。右からのクロスをリス・ムセとアーノルドが競り、デヤン・ロブレンが倒れ込みながらこぼれ球を掻き出すと、これに反応したゴズリングのシュートはロリス・カリウスがファインセーブ。アウェイチームのチャンスが潰え、カラム・ウィルソンとチェンバレンのシュートがそれぞれポストの脇に逸れると、90分にレッズのダメ押しゴールが決まりました。

マネ、サラーがゲットすれば、最後はこの人です。チェンバレンがドリブルで中央を上がり、左にラストパスを流すと、フィルミーノが切り返しからサイモン・フランシスの股間を通すクレバーなシュート。ニアを切ってほしかったべゴヴィッチは反応できず、リヴァプールが3-0でボーンマスに完勝しました。決めたのは強力3トップですが、今日のレッズは中盤がよかったと思います。ヘンダーソンの散らし、獲りどころが明確なワイナルドゥムの守備、アグレッシブなチェンバレンのドリブル。最終ラインの仕事を減らす3人の奮闘で、ボーンマスは80分までまったくといっていいほどチャンスがありませんでした。

83分にクラヴァンに後を譲ったデヤン・ロブレンが、大事をとっての交代であることを祈りましょう。レッズは残り4試合を2勝2敗ならプレミアリーグ4位以内が確定。WBAとストークに勝って、チェルシーとの直接対決の前に決めてしまいたいところです。サラー、フィルミーノ、マネでプレミアリーグ45発、チャンピオンズリーグ23発。3トップが今の調子をキープしてくれれば、ローマ、バイエルン、レアル・マドリードにも勝つチャンスは充分にあるでしょう。アンフィールドでは、プレミアリーグもCLも負け知らず。ホームで敗れた唯一の試合がFAカップのWBA戦というのは、今となってはかなりのサプライズです。

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“【Liverpool×Bournemouth】サラー30発達成!リヴァプールは3トップ揃い踏みで3-0完勝!” への3件のフィードバック

  1. タムコップ より:

    ホームで勝ち点3、破壊的な3トップ揃い踏み、クリーンシート達成という結果はもちろん喜ばしいことですが、
    それと同等の収穫として、シティ2連戦でも目を見張る活躍をしたアーノルドの急激なまでの成長曲線の上昇度と、この試合でも安定感のあるプレイを見せたロブレンとカリウス、攻め切れなくても変に焦れることなくタクトを振るい続けたヘンダーソンと、彼らの自信溢れるプレイっぷりはこの先のCL&残りのリーグ戦、更には来季以降への期待感を感じさせてくれるものでした。
    特にアーノルド。
    19歳のサイドバックにとってはメンタル的にも厳しいシーズン最終盤にスタメンで出続けることは並大抵のことではないはずなのですが、ユナイテッド戦での手痛い試練を乗り越えて、得点パターンのピースとしてと欠かせない存在になりつつあります。
    ジョー・ゴメスにはCBとして大成してもらうとして、怪我が癒えらであろうクラインとの1stチョイス競争が待ち受ける来季は非常に楽しみです…!

    ※余談ですが、長袖のインナーシャツを手の甲まで引っ張ってプレイするサラーは、往年のカカを彷彿させますね笑

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    前半早い段階で先制点を決めた以降中々追加点が入らずやきもきしておりました。それだけ昨シーズンのボーンマス戦の
    印象が強く、、、。終わってみれば前線3人揃い踏みでしたね。
    タムコップさんも書かれておりますが、アーノルドの成長が目覚ましく嬉しい限りです。まだまだ19歳と将来のレッズを
    背負う逸材になるかもしれませんね。こんな強いレッズを待ってました。もっと強くなれると思います。

  3. Motsuki909 より:

    なかなか追加点が奪えない展開には若干の不安がありましたが、結果的に杞憂で終わった事は喜ばしい限りです。今日はサラーの日じゃないのか… と思っていたのも今や笑い話です。DF面でも、数少ないピンチでセーフティな選択をしたカリウスをはじめ、しっかりとシュートブロックが届いていた事も、守備構築が成されている証拠だと思います。来期のCL出場圏確保と、あと3回(点差によっては2回でもOK)の勝利で優勝も手が届くリヴァプール。改めてクロップが来てくれた事に感謝の念を感じています。

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