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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Burnley×Chelsea】ヴィクター・モーゼス右足一閃!チェルシーは貴重なアウェイ勝利!

バーンリーに勝てばプレミアリーグ4位のトッテナムと5ポイント差、3位リヴァプールとは7差。しかし負ければ…。チェルシーの残り5試合は、ノックアウトラウンドを戦っているようなもの。37節のレッズ戦までの2試合を連勝するのは、CL出場権獲得の必須条件です。ターフ・ムーアのピッチに立つ11人を紹介しましょう。GKクルトワ、3バックにアスピリクエタ、リュディガー、ケーヒル。WBにはエメルソンとヴィクター・モーゼス、セントラルにカンテとバカヨコ。前線はペドロ、モラタ、ジルーです。コンテ監督のチームは、今季プレミアリーグの開幕戦で2-3で敗れた相手にリベンジを果たすことができるでしょうか。マルコス・アロンソの3試合出場停止は激痛ですが、エメルソンにとってはアピールのチャンスです。

序盤はバーンリーのペース。プレミアリーグ33試合で33ゴールという貧攻ながら、失点29の堅守で7位につけているチームに、先に決められるとやっかいです。8分、アスピリクエタからの縦パスを受けたジルーが、ボックス内でケヴィン・ロングと接触しますが、ストライカーが求めていたホイッスルは鳴らず。11分にもCBから前線に速い縦パスが通り、ジルーがダイレクトで最終ラインの裏に落とすと、右から持ち込んだモラタのシュートはGKポープが足で止め、ゴール前を横切ります。

20分、チェルシーの先制点は幸運でした。ケーヒルが右のヴィクター・モーゼスにロングフィードを通すと、ワントラップで縦に突破したWBがゴール前に浮かします。ポープが弾き出せば終わりでしたが、CBとの連携が悪く、交錯したケヴィン・ロングに当たってゴールイン。ここまで枠内に打たせていなかったホームチームとしては、痛い失点です。チェルシーのアタックにおいて顕著なのは、CBから前線に直接当てるロングボールの多用です。モラタとジルーの2トップを活かすには、中盤を通して前に出すよりも、前が受けて中盤に落とすほうが効果的ということなのでしょう。

29分に左から蹴ったペドロの直接FKは、ウェストウッドの頭をかすめて左にアウト。直後、バーンリーの右SBマテュー・ロートンがロングボールをダイレクトで中に入れますが、アシュリー・バーンズのスライディングはわずかに届きません。32分、ジルーが縦に入れたスルーパスで、モラタがポープと1対1になりますが、シュートはGKに当たって追加点はならず。ドリブルで中央を割った40分のカンテのミドルは、バーを越えてしまいます。前半は0-1。きれいなシュートが決まるシーンはなかったものの、堅守のチームからリードを奪って折り返すという展開は、チェルシーにとっては悪くありません。

後半最初のチャンスは、バーンリー。ポープのキックの競り合いから、クリス・ウッズが裏に抜けようとしますが、トラップを流したケーヒルがスライディングで責任を取りました。56分、自陣から通したカンテの速い縦パスで、モラタがひとり旅。ポープと向き合ったストライカーには余裕がありましたが、シュートは右ポストの外に抜けてしまいます。どうした、モラタ!プレミアリーグ11ゴールのストライカーは、「not his day」なのでしょうか。62分にウォードをかわして放ったヴィクター・モーゼスのシュートは、ポープの正面。バーンリーが追いついたのは、この直後でした。

64分、右から中に斬り込んだグズムンドソンが左足を振り抜くと、コース上にいたアシュリー・バーンズの足にヒットし、クルトワは完全に逆を取られます。ボールが左のサイドネットに吸い込まれると、チェルシーの選手たちはオフサイドを主張しますが、レフェリーは動きません。早く勝ち越したかったチェルシーのアタックが実ったのは69分。エメルソンのクロスがファーに流れると、トラップしたヴィクター・モーゼスが冷静にニアを抜きました。コンテ監督は、ここでモラタをアザールにスイッチ。ロングフィード頼みのバーンリーの攻撃は、チェルシーの3バックがことごとく弾き返します。

終盤は、アザールがプレーメイカーとして君臨。82分にジルーを走らせた縦パスは秀逸でしたが、タルコフスキーがうまく体を寄せてシュートをニアポストの外に追い出します。87分には、エメルソンの後を受けたザッパコスタがヴィクター・モーゼスのクロスをヘッドで合わせますが、ボールはクロスバーの上。プレミアリーグ5位チームは、7位にチャンスを創らせずにタイムアップに漕ぎ着けました。FAカップ準決勝のセインツ戦に向けてセスクとウィリアンを温存できたことと、ジルーの活かし方が明確になったことが収穫でした。残り4試合、スパーズとの差は4ポイント。厳しい状況ではありますが、昨季プレミアリーグ王者は、最後まで戦い抜くしかありません。(ヴィクター・モーゼス 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)

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