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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Bournemouth】とどめはアザール!サイドを攻めた新生チェルシーは納得の4連勝!

プレミアリーグ4節、スタンフォード・ブリッジに乗り込んできたボーンマスは、チェルシーにとって要注意のチームです。昨季のホームゲームでは、0-3完敗。カラム・ウィルソン、ジョシュア・キング、ライアン・フレイザーが好調で、ここまでの全試合で2ゴール以上をゲットして6位に食い込んでいます。サッリ監督は、前節のニューカッスル戦からペドロをウィリアンに代えただけで、プレミアリーグ開幕4連勝をめざします。GKケパ、DFアスピリクエタ、ダヴィド・ルイス、リュディガー、マルコス・アロンソ。ジョルジーニョの両脇にカンテとコヴァチッチが入り、前線はアザール、モラタ、ウィリアンです。

3バック&ハイプレス。エディ・ハウのチームは、ニューカッスルとは対照的にアグレッシブに戦っています。2分にライアン・フレイザーがGKとDFの間に通したグラウンダーは、惜しくもジョシュア・キングに合わず。最終ラインの裏に走るモラタやウィリアンへの浮き球は、ナタン・アケやクックがぎりぎりで戻って処理しています。古巣対決のGKべゴヴィッチは、ショートコーナーでダヴィド・ルイスと接触しましたが、大事には至らなかったようです。10分に右サイドをえぐったウィリアンのクロスは、カットしたレルマの手に当たりますが、笛は鳴らず。モラタが角度のないところから放ったシュートは、べゴヴィッチががっちりキャッチします。

15分のボーンマスのカウンターはカンテがよく戻り、右から走ってきたライアン・フレイザーに打たせません。2分後、浅いラインを突いたコヴァチッチの飛び出しは、アダム・スミスがボックス入り口で追いついてカット。23分にオーバーラップしたマルコス・アロンソがグラウンダーを入れると、クリアを拾ったウィリアンの落としをジョルジーニョがダイレクトで叩くも、大きく左に逸れてしまいます。30分に仕掛けたアウェイチームのカウンターは、リコの完璧なアーリークロスにカラム・ウィルソンがうまく合わせられず、ハーフボレーはバーの上。コヴァチッチが中央をドリブルで進んでミドルを放つと、クックが足に当ててCKに逃れます。

36分、アスピリクエタの右からのグラウンダーを受けたモラタは、ダイレクトで打てなかったか。45分にカンテが自陣からドリブルで突進すると、右サイドからのクロスがファーのアザールに通り、落としたボールを左隅に蹴ったマルコス・アロンソのコントロールショットはポストに阻まれてしまいました。前半は0-0。後半キックオフからのチェルシーのアタックは、ボーンマス守備陣が冷静に対応しました。55分にアザールがボックス左を崩し、後ろに戻したボールをマルコス・アロンソがボレーで合わせますが、ベゴヴィッチが左に飛ぶビッグセーブで外に弾き出しました。

58分、CKに走り込んだナタン・アケは、ゴール前でコースを変えたボールが浮いたのを見て頭を抱えています。サッリ監督は60分にモラタを諦め、ジルー投入。プレミアリーグ7年めのフランス人ストライカーは、チームを勝利に導くゴールを決められるでしょうか。直後、マルコス・アロンソがふわりと浮かしたボールにヘッドで競り勝ったジルーは、枠に収めることができません。64分には、ウィリアンが下がりペドロが登場。69分にクリアに反応したジルーは、ボックスの外からのボレーをペドロにぶつけてしまいました。

チェルシーが待望のゴールを決めたのは、71分でした。マルコス・アロンソが中央のペドロに縦パスを入れると、ジルーとワンツーをかわした11番は、迷わず左隅にシュート。ベゴヴィッチの右手は届かず、スタンフォード・ブリッジに歓声が鳴り響きます。76分に長いスルーパスを受けたフレイザーは、右隅を狙ったフィニッシュをうまくコントロールできず。サッリ監督の2枚めは、79分にコヴァチッチをロフタス=チークです。エディ・ハウ監督はここで勝負。アダム・スミスとジョシュア・キングを下げて、ジョーダン・アイブとリス・ムセを前線に配しました。

85分、とどめを刺したのはプレミアリーグNo.1ドリブラーでした。マルコス・アロンソをポストに使って左からボックスに侵入したアザールの一撃は、ベゴヴィッチの左脇を射抜くスーパーショット。よく守っていたボーンマスですが、ここから2点を求めるのは酷です。90分にフレイザーが左から放ったミドルは、ファーポストぎりぎりを抜けていきました。追加タイムに事件はなし。サッリ監督のチェルシーは、プレミアリーグ開幕4連勝です。

ウィリアン、ジョルジーニョ、カンテ、アスピリクエタなど戦術理解度が高い選手が機能し、サッリ監督の新チームは見事にモデルチェンジしました。前半は右、後半は左とライアン・フレイザーがいないサイドで相手を自陣に押し込み、決定力が高いタレントが決めた納得の勝利。ジルーが入るとポストプレーや高いクロスを使い、持ち味をうまく引き出せていました。懸念があるとすれば、アーセナル戦以外は元気がないモラタですが、まだ4試合が終わったばかり。今後に期待ということでいいのではないでしょうか。

先制するまでに時間がかかったものの、青いシャツに焦りは感じられず、安心して観ていられた一戦。リヴァプールとマン・シティの一騎打ちと目されていたプレミアリーグ2018-19シーズンに、第3の優勝候補が名乗りを上げた感があります。カーディフとウェストハムには、おそらく負けないでしょう。無敗で挑むと思われる7節のリヴァプール戦が、今から楽しみです。

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“【Chelsea×Bournemouth】とどめはアザール!サイドを攻めた新生チェルシーは納得の4連勝!” への6件のフィードバック

  1. ゆう より:

    ジョルジーニョの位置に敷かれたプレッシャーラインは簡単にはがせていました。中、長距離パスが上手いCBがいるのは心強いですね。
    課題はアタッキングサードかと思いましたが、ジルーがいれば何とかなるのかという印象。クロスの入り方、ボックス内での位置取り、ポストプレー、モラタよりも一枚上ですね。
    そしてアザール、やはり格が違いますね。
    4連勝、安定感も出て来ました。頑張れモラタ!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    アタッキングサードとファイナルサードを勘違いしてる人多いね

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    嫌らしく指摘しないで優しく教えてあげては?
    器の小さい人だと思われますよ。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ていうか、アタッキングサードとファイナルサートって同じでは?

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    同じですね。

  6. nor より:

    CLがないのに、ほぼ2チームのようなメンバーを維持して戦えるのは大きいですね。ドリンクウォーター、クリステンセン、アンパドゥ、ロフタスチーク、オドイ、辺りのEL起用も楽しみです。

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