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【Newcastle×Arsenal】ジャカのFKとエジルの今季初ゴールで、アーセナルは3連勝!

ルーカス・トレイラはまたもベンチ、やはりラムジーですか…。プレミアリーグ5節、ニューカッスルVSアーセナル。昨日の記事でスタメン予想をしたのですが、チェフ、ベジェリン、ムスタフィ、パパスタソプーロス、モンレアル、グエンドゥジ、ラムジー、ジャカ、エジル、ラカゼット、オーバメヤンという布陣に対して、ウェールズ代表をウルグアイ代表と読み違えてしまい、10人正解に留まりました。チェルシーやマン・シティには5バックで完全に引いていたニューカッスルは、最終ラインをダメット、ラッセルズ、フェデリコ・フェルナンデス、イェドリンの4枚にして戦うようです。序盤はホームチームが攻勢。チェフのキャッチでボールを得るシーンが多いガナーズは、プレスをかいくぐって後ろからつなごうとするものの、ハーフラインから先で優位に立つことができません。

5分からはエジルにボールが集まり始めますが、マーフィーがベジェリンの裏を取った9分のサイドアタックはヒヤリとさせられました。チェフの危ういボールタッチは今日も狙われており、CKを与えてしまったりするのが気になります。マット・リッチーとマーフィーに執拗にサイドを突かれているガナーズは、20分を過ぎてもチャンスを創れず。ムスタフィのスリップでマーフィーが前線に飛び出したピンチは、パパスタソプーロスのカバーで事なきをえます。CKのクリアをイェドリンが左に浮かすと、フリーで叩いたマーフィーのヘッドはチェフが飛んで大きくパンチ。24分のカウンターは、エジルのスルーパスで抜け出しかけたオーバメヤンをフェデリコ・フェルナンデスがぎりぎりでストップしました。最近のプレミアリーグには珍しく、前半から両者とも間延びした布陣になっています。

33分、モンレアルが横に流したボールを、ダイレクトで裏に出したラカゼットのパスは秀逸。フリーでボックス脇に抜けたラムジーがキックミスをしなければ、中央に走り込んだオーバメヤンが仕留めていたでしょう。41分のガナーズの厚い攻撃は、ベジェリンのクロスが味方に合わず、アヨゼ・ぺレスがドリブルで仕掛けたカウンターは、パパスタソプーロスが冷静に止めました。昨季プレミアリーグ6位の前線が、これほど機能しないとは…。エメリ監督はハーフタイムにグエンドゥジを下げ、ルーカス・トレイラが登場。ベニテス監督は負傷のラッセルズをクラークに代えています。

ルーカス・トレイラの楔を受けたオーバメヤンが倒されて得た、48分のFK。短い助走で蹴ったジャカのFKは、ドゥブラフカのグローブから逃げるように曲がり、ゴール右隅に吸い込まれました。ここからガナーズが、完全にボールを支配。57分にはモンレアルとのパス交換からジャカが左サイドを突破し、速いグラウンダーのこぼれ球がラカゼットの足元に転がります。ストライカーのシュートはブロックされますが、リバウンドを強く叩くと見せかけたエジルが、巧みなコントロールショットをドゥブラフカの脇に流し込みました。エメリ監督に決めてほしいといわれていた新しい10番は、今季プレミアリーグ初ゴールです。

60分のジャカのロングフィードは、ピンポイントでラカゼットの足元に届く素晴らしいボールでした。左サイドが見えていた9番が、走り込んだオーバメヤンにラストパスを通しますが、左足のシュートはファーに外れてしまいます。69分にオーバメヤンがムヒタリアンに後を譲ると、マーフィーはケネディとスイッチします。71分、ベジェリンがボックス右のエジルに預けると、優しく落としたボールに右足で合わせたルーカス・トレイラは、大きく打ち上げてしまいます。ラムジーが右サイドをスプリントした74分のカウンターは、ファーでクロスをトラップしたミキの一撃がDFがヒット。80分、マットリッチーに代わって武藤嘉紀がトップ下に入りました。

エメリ監督の3枚めは、ラムジーをウェルベック。85分にアヨゼ・ぺレスがダイレクトで中央に入れると、チェフのファンブルに詰めた武藤は先に触れません。88分、武藤のサイドチェンジからアヨゼ・ぺレスがファーにクロス。ホセルのヘッドは決定的でしたが、チェフが上に弾き出しました。90分、ドゥブラフカのキックから右サイドにいたCBフェデリコ・フェルナンデスにつながり、ロングクロスに反応したクラークが強烈なヘディングを叩き込みます。勢いを取り戻すのが遅かったホームチームの反撃は、ここまで。ニューカッスルは、ビッグ6相手に4試合連続の1-2惜敗となり、「スカイスポーツ」のポール・マーソンさんの予想は見事にスコアまで的中しました。

効果的な縦パスをフィードすることができ、スペースをしっかり埋めてくれるルーカス・トレイラが入ってから、ガナーズは別なチームになりました。奪われるリスクを承知で出す11番の速い縦パスが、ストライカーに直接届くのを見ると、マイケル・キャリックを持っていかれたような気分になります。次こそ、彼がスタメンでしょう。後半の頭までは今ひとつ周囲と合わなかったエジルも、いい形で持てるようになれば的確なパスを出してくれます。クロスと裏に出るパスに脆い守備は相変わらず気になるものの、エジル、ジャカ、ルーカス・トレイラが前線を走らせるアタックは、さらによくなるのではないでしょうか。

木曜日のELからは、ホーム4連戦。欧州と国内カップで若手やサブの選手を試し、プレミアリーグでベストメンバーを固められれば、エメリ監督のサッカーの総合力は格段にUPするでしょう。連敗スタートから3連勝で、スパーズと並びました。プレミアリーグ制覇は難しくても、CL出場権は射程圏内です。6節のエヴァートン戦は、前半からアグレッシブなアタックを見せていただければと期待しています。

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“【Newcastle×Arsenal】ジャカのFKとエジルの今季初ゴールで、アーセナルは3連勝!” への4件のフィードバック

  1. 凹んで より:

    何でしょう、トレイラは後半にしか出せない縛りがあるのでしょうか?明らかにチーム全体のリズムを向上させているのに、不憫です。ニューカッスルは強豪との連戦とはいえ、未だに未勝利。ベニテスさん、首オッズが急上昇してるのでは?

  2. エミリー より:

    勝てたから良かったものの、フラストレーションが溜まる内容でした。
    まだまだこれからだ!と自分に言い聞かせながら見てます。
    トレイラ投入からのリズムは良かったし、エジルもだんだん取り戻してきたかな?
    トレイラの温存も、もう何も言うまい。
    FW同士でのパスの距離感が改善されるだけで、かなり違ってくると思うので、今は黙ってみまもります。
    それが上手く行けば、格下になら前線だけで勝っちゃったみたいになるだろうと期待。
    鬼門だった12月に完成し、後半に爆発を夢見て、応援します。
    選手達の質は高いので、きっかけが欲しい!!

  3. ゆゆ より:

    全く同感でございます。

    フリーキックを得たのはトレイラと言っていいでしょう。その直前にもラカZに出したパスに心ときめいたけど、なんというかFWに当てるのがうまいんでしょうね。常に見てる感じがすごく素敵。

    ラムジーを使うことには何の違和感もないですが、それよりもグエンでしょう。彼が悪いのではなくバランスの問題で。

    前半の開始1秒から違うチームでしたよ。錆びたギアに上質な油を差したよな。2点目でジャカがあの位置まで切り込めたのもトレイラが後ろの憂いを消してくれたから。エジルをはじめ他の選手の動きがよくなったのもトレイラのおかげと思っています。

    もはやトレイラを中心にチームを構成してもいいのでは?グエンはまだ若いしこれからいくらでもチャンスがあるんだから、しょうもない実験はやめてトレイラ先発、グエン控えでいいでしょう。

    逆にトレイラ以外は先発固定はやめてほしい。ムヒを毎回ベンチスタートってのも勘弁。リヒトとレノも見たいっす。

    がんばれガナーズ!がんばれエメリ!

    —–
    上の方がおっしゃる通り、トレイラ固定でOKです。全く別のチームでしたね。
    ただ鬼門のアウェイで連勝を大きい!勝ち点3がチームの雰囲気もポジティブにするので。

  4. 新参 より:

    ソクラテスがフィットしてきたことが印象に残りました。彼のカバーリングの上手さが出てくると、ムスタフィやベジェリンが積極的に前に行くことができると思うので、今後の活躍に期待したいところです。

    中盤センターの組み合わせは、ジャカ・トレイラがベストだと思います。ラムジー・トレイラもありかと思ってましたが、ラムジーは一列前でプレスとフリーランを繰り返すほうが良さが活きそうです。

    前線の組み合わせに関しては、いろいろ試してほしいところですが、エジルを組み込もうとすると、守備面の不安が強いため、ムヒタリアンではなくラムジーを選択しているのではないかと思います。エメリ監督は、前線の守備面を担保しつつ、豊富な攻撃陣を活かすという難題を解決してほしいですね。

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