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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Liverpool】速攻健在!前でボールを奪ったリヴァプールがプレミアリーグ開幕5連勝!

ロリスとデル・アリを欠いたトッテナムに対して、ベストメンバーのリヴァプール。各国の代表戦を終え、再開されたプレミアリーグの最初のゲームは、ポチェッティーノ監督のチームのほうが苦しそうです。ホームチームは4-5-1でしょうか。GKフォルム、最終ラインはトリッピアー、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ダニー・ローズの4枚。エリック・ダイアー、デンベレ、ハリー・ウィンクスの3センターに、エリクセン、ルーカス・モウラ、ハリー・ケインというメンバーです。クロップ監督が先発に指名したのは、迷いなき11人。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。ミルナー、ワイナルドゥム、ナビ・ケイタが中盤に並び、昨季プレミアリーグ得点王のサラー、今季のランキングTOPに立つマネ、フィルミーノが虎視眈々と速攻を狙います。

開始早々からレッズが右サイドを制圧。5分のカウンターは、フィルミーノのスルーパスを受けたマネが倒され、アーノルドのFKはフォルムの正面です。中盤でのせめぎ合いが続き、スパーズの縦へのボールはことごとくファン・ダイクが跳ね返しています。サラーとハリー・ケインは消え、サイドでの競り合いは守るほうの勝ち。22分にバックパスをさらってボックスに入ったサラーは、左足のシュートのコースが甘く、フォルムにセーブされてしまいます。24分、縦パスを受けたサラーがすかさず左のフィルミーノに流すと、アルデルヴァイレルトが冷静なチェックで奪い、9番はシュートを打てません。

28分、ボックスのすぐ外でエリクセンが倒され、やや右から蹴った23番のFKは、アリソンが読んでキャッチ。30分に右からエリクセンが仕掛けた速攻はクロスが流れ、左から出てきたボールをエリック・ダイアーが遠めから狙うもDFに当ててしまいます。35分に単独でボックスまで持ち込んだマネは、アルデルヴァイレルトにコースを塞がれ強いシュートを打てず。39分、レッズのCKは、ファン・ダイクと競ったフォルムのパンチが短くなり、ワイナルドゥムのヘディングを弾いたGKのグローブはゴールラインの内側でした。リードしたアウェイチームは、43分にも2対2の形を創りますが、ワイナルドゥムがクロスに狙った一撃はファーに流れてしまいました。

最初の45分をオンターゲット1本に終わったスパーズは、後半開始2分にチャンスをつかみます。ジョー・ゴメスのミスを突いたルーカス・モウラは、フィニッシュの直前でCBに阻まれてしまいました。直後、マネの落としを強引に蹴ったロバートソンのクロスはバーを直撃。フィルミーノとサラーが敵陣でデンベレから奪ったショートカウンターは、DFを背負ったマネが反転して打った左足シュートをフォルムがセーブします。50分にジョー・ゴメスを抜き去ったルーカス・モウラが、さらに2人かわしてニアを狙うとポストの外にヒット。プレミアリーグ首位と4位の激突は、ようやく彼ららしい攻め合いになってきました。

54分のレッズの追加点は、マネをフリーにしたロバートソンの縦パスが秀逸でした。ゴールライン際から入れたグラウンダーをフェルトンゲンが何とか足に当てると、ポストで跳ねたボールをフォルムがキャッチしきれず、フィルミーノが難なく押し込みます。60分、ポチェッティーノ監督はデンベレを諦めラメラを投入。63分にフィルミーノがマネに縦パスを入れると、3対2のカウンターはマネが大事にいきすぎ、ラストパスをもらったナビ・ケイタの正直なシュートはフォルムの正面です。67分にラメラがゴールラインまで抉り、落としを受けたエリクセンがダイレクトで中に入れますが、ハリー・ケインのヒールキックは枠に飛びませんでした。

71分、スパーズの指揮官はハリー・ウィンクスをソンフンミンに代え、エリクセンをセントラルに配した4‐2-1-3。クロップ監督は、74分に目じりを負傷したフィルミーノを下げ、ヘンダーソンで中盤を厚くします。残り10分になっても、ホームチームのオンターゲットは1本のまま。80分のカウンターは、ミルナーのラストパスを右でもらったサラーが切り返しから左足で曲げると、フォルムが飛んで右に弾き出します。83分にナビ・ケイタがスタリッジに代わり、エリック・ダイアーはワニャマにチェンジ。前でボールを奪うレッズがカウンターを連発し、スパーズは攻勢に転じられません。ラメラのミドルは右にアウト。アーノルドをマティプに代えたレッズは、93分に左からのCKをラメラに決められますが、最後の猛攻をしのぎきって勝ち点3をゲットしました。

どこでボールを奪うか、奪ったらどこに出すか。より前でカットし、スピーディーに3トップにつないだレッズが、クロスも縦パスも封じられたスパーズに完勝しました。自陣でのパスミスが多く、中盤からのボールが冴えなかったスパーズは、1点差で済んでよかったというしかありません。エースを完封したファン・ダイク、左サイドを制したロバートソンとマネ、豊富な運動量で攻守に顔を出したミルナー、素晴らしい守備と速い判断で何度もカウンターの起点となった「MFフィルミーノ」から、マン・オブ・ザ・マッチを選べといわれれば悩みます。昨季はスパーズが圧勝したシックスポインターは、中盤と後方が強固になったプレミアリーグ首位チームの強さが際立つ一戦でした。

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“【Tottenham×Liverpool】速攻健在!前でボールを奪ったリヴァプールがプレミアリーグ開幕5連勝!” への27件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    レッズが苦手なランチタイムキックオフ、更に主審はスパーズが抜群に相性が良くレッズには相性が良くないマイケルオリバー、FAはいつも通り出来るだけスパーズをアシストしましたが、実力差は埋められなかったですね。

    フィルミーノへの目潰し、終盤のラフプレーなどまさにスパーズって感じの試合でしたね、

  2. ルタレック より:

    勝ちゲームの後半のスタリッジはやめたほうがいい。全く守備ができていない。今回は勝てましたけど、強豪相手にあの守備では守りきれなくなる。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    フェルトンゲンの目潰し、思ってたよりがっつりフィルミーノにインしてたようで写真見て怖くなりました。
    リバプールの強さが感じられる試合でしたのにざんねん

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    攻撃陣がいまいちピリッとしませんがいずれ爆発するでしょうし今は我慢ですかね
    走り回る中盤、頼れる守備陣には頭が上がりません。
    私はボール持てるしスタリッジ投入良いと思いましたけどね
    というか守る気だったら他の選手を入れてたと思います

  5. 匿名 より:

    荒さが取り柄のスパーズらしさが出たな
    いくらなんでも目潰しはないわ

  6. まことやん より:

    さすがに目潰しは故意的ではなく事故かと。最近のレッズは効率よく点を取ってくれて素晴らしい限りです。ハラハラドキドキのレッズも大好きでしたが、是非とも今の安定感のあるチームでプレミアリーグをどれだけ勝てるかみてみたいです。

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    うーむ連敗ですね…ロリスとアリがいない中最善は尽くしたのかもしれませんが、やはり補強ゼロ
    &W杯組酷使のツケは払わないといけないのかもしれません。ソンも帰ってきた事ですし、一度ケイン辺りには休んでもらうのもありだと思います。

  8. Motsuki909 より:

    全体的にスパーズよりもリヴァプールの方が、戦う気持ちが見て取れました。シュートが正面に飛ぶシーンが多く、やきもきさせられました。守備固めのマティプ投入は嫌な予感がしましたが、何とか1点で済んで良かったかな、と。スタリッジは守備の上手い選手ではありませんが、今日のようにキープからファウル貰えるならアリかと。あと、目潰しもさすがに故意ではないと思いたいです。

  9. xof ybot より:

    4連勝対3勝1敗と数字上は好調のチーム同士の対戦でしたがやっているサッカーに対する自信の差や個々の調子の差がそのまま如実に現れたように感じます。

    スパーズの失点は最初がアルデルワイレルトのフィードミスとエリクセンのパスミスによるCKからで、2失点目はフォルムのキャッチミスです。優勝候補のチーム相手にこのレベルのミスをしているようではタイトルは争えないと感じました。

    同ポジションで比較してもファンダイクとフェルトンゲンは互いに鬼気迫る守備を見せていましたが他のポジションやマッチアップではリヴァプールが圧倒していました。特にマネやサラーの終盤まで続く献身的なプレスを見るに、選手の充実度の差を思い知らされました。

    戦術的にも前線3枚の長所を活かし切ったリヴァプールに対してスパーズで脅威となれていたのは捕まえにくい動きでフリーロールするモウラくらいでしょうか。後半ウィンクスを下げたことでパスの供給元がエリクセンただ1人になり、ソンのパスコースをマネが徹底的に遮断するなど狙いが封じられていましたね。

    悪かった点ばかりが思い浮かびますが上位チームとの対戦では現時点ではこのような試合になってしまうように感じます。成す術もなく完敗、という負け方は自分たちのスタイルに対する自信喪失につながるので何か立て直しが必要なのですが、新戦力という明快な手段を持っていないのはここでは凶と出ましたね。不安の残るシーズン序盤です。

  10. プレミアリーグ大好き! より:

    自分の右にいる人の顔に左手が当たる時点で叩く意図があったとしか思えないんですけどねえ…それが今回は目に刺さるという、一歩間違えれば選手生命の危機に繋がる事故になったわけで

  11. coys より:

    スパーズ関連の記事になると必ず荒いガナサポさんが出てこられますね笑
    連投ばかりですし、口調も前と同じ。。。笑

  12. プレミアリーグ大好き! より:

    私はガナサポでもリバプールサポでも元論スパーズサポでもありませんが、スパーズにはラフプレーというか汚いプレーが多いなというイメージを持っているのは確かです。
    ただ今回のフェルトンゲンのプレーは故意では無いと思いますよ、良くは無いことですがあの状態で右手でブロックするのはよくある事ですしね。ただ結果として眼球に入ってしまった訳ですし大事にならなくて良かったなと思いました。

  13. プレミアリーグ大好き! より:

    スパーズは毎回ラフプレーなのに処分受けない不思議なクラブ

  14. マンユナイテッド より:

    ただアンチがスパーズは荒いとバカのひとつ覚えのように言っているのでは無いですし、イメージで語られてるわけでもないですからね。
    ファール数自体は下位クラブや昇格組に比べたら少ないかもしれませんが、特に敗色濃厚になったビッグマッチや自分たちのプレーがうまくできずにブラストレーションを溜めているときに相手の足首にアフターで突っ込んだり(これが一番多い)、肘打ちしたり、シミュレーションすることがあまりにも多い。
    特定の若手選手だけが感情のコントロールができずにラフプレーをするというのならまだしも30近い、またオーバーのベテラン選手ですらラフプレーをするのは流石に看過できません。
    肘は競合いでジャンプの高さや身長差で入ることがありますが、目に指が入るなんてことは相手の顔を手で抑えようとしたり叩いたりしようとしなければなかなか起きることではありません。
    仮に故意でないとしても本人は猛省すべきです。

  15. プレミアリーグ大好き! より:

    フェルトンゲンのラフプレーは1度や2度やないですやん。手癖が悪すぎる。
    スパーズが全体的に荒いのは間違いない。そして何故かカードが出ない。

  16. coys より:

    さすがに看過できません。笑
    どの立場だよと笑
    ガナさんは最近フラストレーション溜めがちだったんでしょうけど、ようやく今期は適切な補強に新監督で、ライバルを越える大チャンスなわけですから、冷静に冷静に。笑

  17. coys より:

    そして必死に匿名で口調を変えて(敬語&関西弁)批判を繰り返すあたりも笑えて仕方がないですね。笑
    「連投」失礼しました。笑

  18. プレミアリーグ大好き! より:

    リヴァプールはここから スパーズ→パリ(CL)→セインツ→ブルーズ→ブルーズ(カップ戦)→ナポリ→シティ と強豪や上位直接対決目白押しなんですね!

    カップ戦は流石に若手になると思いますが、ここが全て白星ってのも十分可能性がありそうですね

  19. プレミアリーグ大好き! より:

    両クラブも、審判も、メディアも実況者も解説者もクラブOBもましてや両監督まで話題にしてないのに切り取った静止画1枚で故意だ荒いだと判断できるなんて日本には見識がある方々がたくさんいらして凄いですねぇ(笑)

  20. プレミアリーグ大好き! より:

    アホだなw
    見識なんて関係なく人間には1人1人違う考えがあるんだよ?分かるかな僕ちゃん?www

  21. プレミアリーグ大好き! より:

    目潰しだのラフプレーだの、おっしゃる通り人それぞれ意見があるので是非を議論したい人たちに議論させておけばよいのでは。もちろん議論したいならすればいいですけど。

    個人的には、論点は処分が下るか?という点のみだと思いますし、突っかかってもサポーターのイメージ悪くなるだけで何もいいことないと思いますよ。

  22. プレミアリーグ大好き! より:

    19が言ってるけど話題になってるなってないって問題なん?笑

  23. プレミアリーグ大好き! より:

    処分があれば問題があるプレイだったんでしょうし、なければ問題がなかったんでしょう。FAやプレミア審判より自分が正しい判断が出来るとも思いませんし(笑)

  24. プレミアリーグ大好き! より:

    目潰しだのラフプレーだの、おっしゃる通り人それぞれ意見があるので是非を議論したい人たちに議論させておけばよいのでは。もちろん議論したいならすればいいですけど。

    個人的には、論点は処分が下るか?という点のみだと思いますし、突っかかってもサポーターのイメージ悪くなるだけで何もいいことないと思いますよ。

  25. プレミアリーグ大好き! より:

    このブログのコメント欄いつの間にこんなに落ちぶれたんだ…。
    他人を煽ることで優越感を得ようとする子供ばっかり。

  26. makoto より:

    みなさま>
    リヴァプールの中盤と最終ラインが、戦術的に素晴らしかった。まずは、これです。トッテナムは、痛いパスミスが多かったですね。結果は妥当だと思います」。

    フェルトンゲンは、フィルミーノのほうを見ておらず、目潰しという非難は不当だと思います。ちなみに彼はプレミアリーグ6シーズンでレッドゼロ。トッテナムは直近3シーズンでレッドカード2枚のみ、2015-16はイエローカード数3位でしたが、2016-17は16位、昨季は18位です。彼らが特段ラフであるというデータはなく、むしろかなり少ない方です。

    ラフプレーは、なかった試合はスルーされ、あれば目くじらを立てられることが多いものです。土曜日は、マティッチにツッコミを入れようと思えば何らといえたでしょう。根拠が薄い非難はやめませんか。リヴァプールやマン・シティ、チェルシーに負けず劣らずいいサッカーを展開し、唯一3季連続で3位以内に入り、レアル・マドリードを圧倒したスパーズの素晴らしさをこれからも味わい、お伝えしたいと思っています。

  27. くろくろ より:

    攻守の切り替えが早くとても面白い試合でした
    スパーズのミスが多かったので試合結果にも現れましたね
    ハイプレス同士の試合は両者ギリギリのプレーが多くなるのでラフプレー云々が話題になるのも仕方ない
    ファンが多いリヴァプールが被害者のような意見が多いですが、危険なプレーをリヴァプールもしてる
    どちらもそういうプレースタイルですし、見ててとても面白いチームだと思います

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