【Huddersfield×Tottenham】補強ゼロ&負傷続出のスパーズはエースの2発で勝利…次はバルサ。
神は時に著しく不平等で、新戦力がいないチームは、負傷者のほうは充実のラインナップ。GKはロリスとフォルムがダブルでチームを離れ、今季プレミアリーグで走行距離No.1だったエリクセンとデル・アリが両方不在という罰ゲーム状態。セルジュ・オーリエも使えず、右サイドはキーラン・トリッピアーの一択です。ポチェッティーノ監督がアルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲンの3バックを採用したのは、GKガッサニーガが不安だったのか、ソン・フンミン、ハリー・ケイン、ルーカス・モウラという縦に強い3トップでカウンターを狙う算段か。CBが3人いれば、ロングフィードに長けたアルデルヴァイレルトが右から上がる形を創りやすくなります。
スパーズの最大の希望は、トリッピアーとダニー・ローズの好調です。最近はFKのスペシャリストとしても評価を高めているクロス職人トリッピアーは、7分にダニー・ローズのヘッドに合わせる素晴らしいクロスをフィード。フィニッシュは右に外れたものの、この日の狙いのひとつが形になったシーンでした。10分には、最後方からの縦パス1本でハリー・ケインが右から抜け出します。追走してきたコンゴロとGKレッスルにコースを切られ、シュートをぶつけてしまいましたが、最近はあまり見なかったエースの突破に、今日は決めてくれそうという期待が高まりました。
待望の先制ゴールは26分。ハーフライン付近でのロングボールの競り合いから、ルーカス・モウラが強引に右に持ち込み、後ろにいたトリッピアーに落とすと、ダニー・ローズに打たせたときと同じ弾道のクロスが、15センチ高いストライカーに届きます。完全に頭ひとつ抜けたハリー・ケインのヘディングは、ゴールラインに叩きつけるお手本通りの一撃。今季プレミアリーグ4発めをゲットした7分後、ボックス左でダニー・ローズが足を引っかけられ、GKの逆を突くPKを右隅に突き刺して得点王レースのTOPに並びました。
この日のスパーズの勝利は、GKもほめなければなりません。32分にレヴァが放ったダイレクトのロングシュートは、フェルトンゲンから逃げるようにアウトに曲がってニアを襲う最高のコース取りでしたが、ガッサニーガのビッグセーブで同点ならず。この一撃と、前半終了間際にデポワトレがクロスバーに当てたボレーのどちらかが決まっていれば、勝負はわかりませんでした。後半に入って間もない51分、ハリー・ケインのパスをボックス左脇で受けたソン・フンミンが丁寧に折り返すと、レヴェをかわしたルーカス・モウラがGKの目の前でチップキック。レッスルが手に当て、3点めはならなかったものの、今季プレミアリーグ3ゴールのドリブラーの好調ぶりが窺えるシーンでした。
ポゼッション53%、枠内シュート5本と健闘したハダースフィールドは、77分にムベンザのきれいなミドルをガッサニーガにセーブされ、最下位キープとなりました。0-2で5勝めを挙げたスパーズは、プレミアリーグ4位につけたのはよかったのですが、ハーフタイムにフェルトンゲンとデンベレが負傷リタイアと試練の時が続きます。ミッドウィークのバルサ戦は必勝、直後のカーディフ戦も負けられません。少ないメンバーをやりくりして、プレミアリーグとCLを両立させるポチェッティーノ監督の采配に注目です。バルサは絶不調ですが、いけますかね…。
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補強なしってのを、運営側もどんな顔して監督に伝えたものだか…。
しかし、思うところはあるだろうに、監督も選手達も黙々と戦い、勝ち点を積み上げてます。
アーセナルファンからすると、叩くべきスパーズなのですが、地に足のついた戦術とそれに応える選手達ってのが見事で、ポチェッティーノスパーズは文句言うよりも、見習うべき所がありすぎて、尊敬している自分がいます。
今は戦えてますが、プレミアには厳しい冬がある。
そこで、結局は選手達が無理するしかないわけで、怪我が心配ですね。
モウリーニョも、ポチェッティーノとかアザールの爪の垢でも煎じて飲んだ方がいい。
つべこべ言う間に、やるべき事がある。
置かれた状況で、プロとしてやるしかないんだもんな。