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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Crystal Palace×Arsenal】ザハを止められなかったガナーズが、PK2発献上で無念のドロー!

公式戦11連勝、プレミアリーグ7連勝のアーセナルは、クリスタル・パレスとのロンドンダービーとカラバオカップのブラックプール戦を連勝して、いいテンションでリヴァプールと当たりたいところです。エメリ監督は、スポルティングCP戦に続いてジャカを左SBで起用し、パパスタソプーロスをベンチに置いてホールディングを先発させています。GKレノ、DFベジェリン、ムスタフィ、ホールディング、ジャカ。セントラルにルーカス・トレイラとグエンドゥジが入り、2列めにイオビ、エジル、オーバメヤン、トップにラカゼットという布陣でしょうか。立ち上がりの3分、4人に囲まれてキープしたザハのドリブルは見事。6分のザハの突破は、ムスタフィとベジェリンが2人がかりでCKに逃れました。

14分の最初のシュートは、右から上がってラカゼットをポストに使ったイオビ。直後、タウンゼントのクロスをファーでトラップしたザハが、ニアへのシュートをポストにぶつけます。さらに1分後、ボックス左のワンツーでファン・アーンホルトが完全に抜け出し、速いグラウンダーをニアのタウンゼントに通すも、ボレーはわずかに左にアウト。20分を過ぎても、エジルとオーバメヤンに彼ららしいプレイはありません。22分、奪われたボールを追ったイオビがボックス手前で獲り返すと、トムキンスをかわしたラカゼットのシュートはミートせず。ラカゼットがヒールで出したスルーパスで右のエジルがボックスに入ると、中央で完璧な落としを受けたベジェリンの一撃は、ワン・ビサカが飛び込み体に当てました。

エジルがゴール前に浮かした33分のFKは、ヘネシーがキャッチ。縦へのボールを入れられずに攻めあぐんでいたガナーズは、せめて前半をイーブンで終えたかったのですが、終了間際のCKからの混戦でムスタフィがクヤテを倒してしまいました。エヴァートン戦でPKを外したミリヴォイェヴィッチが左隅に転がし、1-0。今季プレミアリーグのアーセナルが、ビハインドを背負ってハーフタイムを迎えたのは開幕のマン・シティ戦のみ。出足がいいクリスタル・パレスは、簡単にゴールを許してくれそうにありませんが、エメリ監督に秘策はあるのでしょうか。

後半のキックオフから、ベジェリンに代わってリヒトシュタイナー。50分にルーカス・トレイラが右のイオビを走らせたチャンスは、味方に届きませんでした。1分後、ルーカス・トレイラがボックスの右のコーナーで倒され、キッカーはジャカ。左足で曲げたスーパーショットがゴール左隅に決まり、プレミアリーグ4位があっさり追いつきました。さらに56分、右からのCK。アイェウの頭に当たってファーに流れたボールを、オーバメヤンが足の裏で押し込み1-2。今季プレミアリーグ7発めは、アザールと並ぶ得点王争いのトップです。

ホジソン監督は、61分にマッカーサーを下げてマックス・マイヤー。2分後にはアイェウを諦め、セルロートを投入します。63分、レノがクロスをパンチし、こぼれ球を収めたザハがボックス左に入ったマックス・マイヤーにつなぐと、左足の強烈なシュートはポストにヒット。67分に左から突破を図ったザハの一撃はリヒトシュタイナーがブロックし、フォローしたマックス・マイヤーの左足シュートは枠を越えていきます。決定的な仕事ができなかったエジルは、68分にウェルベックとチェンジ。クリスタル・パレスの猛攻に、アーセナルが耐える時間が続いています。

75分、ウェルベックのドリブルが止められた後、競り合ったボールがイオビに渡ると、右足のシュートはDFにヒット。疲労の色が濃かったオーバメヤンは、78分にラムジーに後を譲ります。82分、4対4のカウンターに持ち込んだホームチームは、ザハがボックス右をドリブル突破。ジャカの不用意なタックルは、どこからどう見てもPKです。ミリヴォイェヴィッチが再度左隅に決め、2-2。追加タイムに攻勢に出たアーセナルですが、92分のジャカのFKはクロスバーを越え、勝ち越しゴールを奪えませんでした。プレミアリーグ8連勝はならず。15位のクリスタル・パレスが、ビッグ6との4連戦の初戦で勝ち点1をゲットしました。

シュート数16対7、オンターゲット3対2。セットピースからの2発以外は枠に飛ばせなかったアーセナルは、2つの致命的なミスでPKを献上してしまい、ドローやむなしでした。ジャカとリヒトシュタイナーにサイドをえぐるプレイがなく、ラカゼットとオーバメヤンは厳しくチェックされ、中盤の選手たちが出しどころを失うシーンが目立ちました。SBにオーバーラップを期待できないなら、終盤にイオビとラムジーをサイドに張らせる3-4-3という選択肢はなかったか…。ピッチをワイドに使えなかったうえに、グエンドゥジが攻撃時に機能しなかったのが、勝ち切れなかった最大の理由だったのではないかと思います。オーバメヤンが元気だった時間帯にボックスに入っていけるラムジーがいれば、3点めを奪って逃げ切るという展開もあったかもしれません。首位リヴァプールとの勝ち点差が4となったアーセナルは、エミレーツでの直接対決は必勝です。

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“【Crystal Palace×Arsenal】ザハを止められなかったガナーズが、PK2発献上で無念のドロー!” への3件のフィードバック

  1. エミリー より:

    パレスの徹底チェックに、完全に殺されてしまいましたね(泣)
    スタメンからして大丈夫か?と思ってたら、慣れないところへ厳しいチェックで、攻守どちらもパニックでした。
    エメリさん、少しパレスを舐めてたのかもな。
    なんでいつもの感じのスタメンにしなかったんだろう?采配も精彩を欠きました。

    ザハという上手くて強いFWがいて、地味でキツイサッカーで90分間相手の好きにさせない のを貫けたパレスが素晴らしかったですね。
    なんでこのチームが下位に沈んでるのかわからない内容でした。
    アーセナルファンとしては、何かもっとやれたはず!とモヤモヤしてしまう試合でしたが、まあ仕方ないっすね。
    疲れただろうし、よく休んで、気持ちを入れ換えて欲しいですね。

  2. 4 より:

    ジャカの左足はストイチコフを彷彿させました。シュートもパスも凄かった。もっと流れの中でもシュートが観たい。トレイラの転び方はファールももらえるし、ケガしなくそうだし、小さい身体で闘う為に身につけたのか天才なのか。CL権が獲れたらザハは是非とも獲りに行って欲しいスーパーな選手です。敵だと怖すぎ。

  3. トマシュ より:

    よく負けなかったなぁ。
    連戦の最中にランチタイム。疲れはあっただろうけれども。

    連勝中もこんな内容は多かったですよ。何で勝ったのか、と。
    モンレアルが出てたって同じ。ザハを抑えられるフルバックはアーセナルにはいない。サラーとマネを抑えられるフルバックもいない。来週の結果は明白。

    思うに守備はほとんど進歩してないでしょう。前監督から。10試合我慢して見てたけど。トレイラのおかげで解決された問題もあるが、それは戦術的な改善ではない。

    この試合から学んでほしいもんです。慢心があったのであれば取り除いて下さい。

    頑張れガナーズ!頑張れエメリ!

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