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【Chelsea×Crystal Palace】輝き続けたモラタ、ラストチャンスでハットトリックはならず!

本拠地セルハースト・パークでアーセナルと引き分けたチームが、スタンフォード・ブリッジでもサプライズを実現してくれるのではないかと密かに期待した一戦。プレミアリーグ11節のロンドンダービー、チェルシーVSクリスタル・パレスは、序盤戦で苦しんでいたストライカーの本格的な覚醒を確認する試合となりました。アルバロ・モラタ。プレミアリーグ初年度は31試合11ゴールでしたが、後半戦は2ゴールのみ。新シーズンの立ち上がりもサッリ監督の戦術にフィットせず、5節のカーディフ戦からはオリヴィエ・ジルーにレギュラーポジションを明け渡していました。

「移籍を後悔している」「スペインに帰りたがっている」と報じられていたストライカーは、ヨーロッパリーグのヴィデオトン戦で1ヵ月半ぶりのゴールを決めると、チームメイトの祝福を受けながら涙を流していました。それまで相当、苦しかったのでしょう。この3日後に開催されたプレミアリーグ8節のサウサンプトン戦でもゴールをゲットし、前節のバーンリー戦で今季公式戦4発め。クリスタル・パレス戦でもキックオフから最前線に入り、サコやトムキンスと駆け引きを繰り返しています。

ケパ、アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ、カンテ、ロス・バークリー、ペドロ、ウィリアン、モラタ。今季プレミアリーグで9戦7発の10番が間に合えばベストメンバーでしたが、無理をさせずにベンチスタートとしたとわかれば、スタンフォード・ブリッジのサポーターは納得でしょう。最初の20分でポゼッション79%と中盤を支配したホームチームは、なかなかシュートを打てず、20分にはザハのグラウンダーからフリーのマックス・マイヤーにボレーを許します。24分に、ようやくマルコス・アロンソからクロスが上がりますが、競ったモラタは打てず。ジョルジーニョにパスを出させず縦パスをチェックし、ファン・アーンホルトやザハがカウンターを仕掛けるアウェイチームは、ここまでは狙い通りに戦えていました。

32分、右サイドのアスピリクエタからのパスを、ボックスで受けたのはペドロ。最初のクロスで、モラタがオフサイドを取られなかったのは幸運でした。トムキンスがカットしたボールを拾ったペドロが再度中央に入れると、ワン・ビサカのチェックをかわしたモラタのボレーがネットに突き刺さりました。35分には、ジョルジーニョの浮き球を最前線のウィリアンがヘッドで落とし、ペドロがボレーを放つもうまくミートせず。39分の左からのFKは、ウィリアンがファーのマルコス・アロンソに長いボールを上げると、頭で折り返したボールをニアのモラタがヘディングシュート。GKヘネシーの頭越しに決めようとした一撃でしたが、コントロールできずに枠を越えてしまいました。

さらに1分後、ペドロの長い楔のパスを受けた29番が、ダイレクトで右のアスピリクエタにさばいたプレイは秀逸でした。リターンはトムキンスにカットされますが、ホームチームに追加点の予感が漂っています。最初の45分は1-0。セカンドハーフが始まって間もなく、アザールがアップを始め、スタンドが盛り上がっています。53分のクリスタル・パレスの同点ゴールは、まさに一瞬の隙を突いたという表現がぴったりでした。最終ラインからタウンゼントに楔が入った瞬間、マッカーサーを自由にしたジョルジーニョと、裏に走ったタウンゼントに遅れたダヴィド・ルイス。見事なスルーパスでタウンゼントが抜け出し、完璧な右足シュートがゴール左に決まりました。

1-1となり、プレミアリーグ14位が元気になりました。ファン・アーンホルトがカウンターを仕掛け、左に流れたザハがリュディガーをワンタッチでちぎったシーンは圧巻でしたが、中を固めたチェルシー守備陣はグラウンダーをカットします。サッリ監督は、64分にウィリアンとロス・バークリーを下げ、コヴァチッチとアザールを投入。決勝ゴールは、この1分後でした。アザールのFKが左サイドに流れると、いちばん外にいたモラタがワントラップで左足一閃。角度のない難しいシュートでしたが、ファーサイドのネットを揺らす美しいゴールシーンでした。

70分の3点めは、マルコス・アロンソがいかに有能なクリエイターかを思い知らされる驚愕の1発。サコとファン・アーンホルトの間に走り込んだペドロがフリーになれるのは、ゼロコンマ数秒だったと思われますが、そこに点で合わせてくるとは…。いや、失礼。「くるとわ」はもうスペインでしたね。マークを外されたわけではなかったアウェイチーム守備陣がお手上げのダメ押しゴール。残り20分で3-1は勝負あり、次の興味はモラタのハットトリックと、アザールの復活ゴールです。チャンスがやってきたのは92分30秒。アザールとモラタが2対1となったカウンターから、スルーパスを受けたモラタがひとり旅。GKヘネシーは立っていたので足元を抜けば決まるシーンでしたが、ストライカーはループシュートを選択し、次の瞬間、ヘネシーの手元にあるボールを見て頭を抱えました。ラストチャンスから1分も経たないうちにタイムアップ。エースが輝いたチェルシーが3-1で勝ち、リヴァプールをかわして2位に浮上しました。

「ハットトリックのチャンスがあったので、パーフェクトな1日とはいえないね。でも大事なのは、3ポイントだ。コンディションはいいし、これからもチームの勝利に貢献したいね」「昨季は大変だった。スランプも想定外の負傷もあったけど、何とか乗り越えた」(アルバロ・モラタ)

マンチェスター・ユナイテッドがルカクを獲り、袖にされたチェルシーがモラタと契約したのは15ヵ月前。2017-18シーズンの赤い悪魔はプレミアリーグ2位で、ルカクは16ゴールをゲットしましたが、チェルシーはモラタとともに後半戦で失速し、CL出場権を失いました。しかし今季は、ルカクが6節から沈黙し、4戦4発の固め獲りを決めたモラタが鮮やかに抜き去りました。フットボールの勢力図も選手の評価も、われわれの予断をあざ笑うかのように刻一刻と変わります。

私は、モラタのハットトリックを願っていました。チェルシーの選手たちはエースの決定力を信じてボールを集め、彼はそれに応える見事なプレイを披露していたからです。ループシュートをヘネシーが触り、スタンフォード・ブリッジにため息が流れたとき、ライバルクラブのストライカーの快挙を祈って息を詰めていた自分に気がついたのでした。フットボールシーンにどんな変化があろうとも、ゲームに没頭して勝負の行方を追いかけるファンの心は、素晴らしい選手の惚れ惚れする所作になびくのだと思います。ありがとう、最高だったよ、モラタ。

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“【Chelsea×Crystal Palace】輝き続けたモラタ、ラストチャンスでハットトリックはならず!” への4件のフィードバック

  1. くるとわ より:

    くるとわ。。に思わず笑ってしまいました。そういういい意味でふざけた事を書いてくれるのもここのいいところですねー
    難しいのを簡単に決めるモラタと 、
    簡単なのを難しく《カッコよく》決めようとして外して頭を抱えるモラタ。。。ホントに面倒くさい奴です。。でもどんだけ調子が悪くてもメディアに叩かれても 自分からはチームを出るとかネガティブな発言をしないモラタはディエゴの数倍いい奴ですよ!
    温かく見守っていこうと思います。
    でも すぐファウルのアピールするのは卒業しようね!そのまま試合は続いているんですから!

  2. B より:

    急にクルトワでワロタ

    今はブルーズが順位では上で勢いもモラタかも知れませんが、シーズン終了時にはユナイテッドとルカクが笑っているかもしれません。その時々で好不調は移り変わりますが、とにかく自分のチームを応援あるのみですね。

  3. nor より:

    更新ありがとうございます。
    確かに結果は際立ってはいましたが、最後は決めて欲しかった。サッリが言うようにメンタルが追いついていない感はいつも滲みでてます。冬の補強はしないようですし、ジルーと違う個性で輝いて欲しいです。

  4. C より:

    パレスの中がガッチリ締まっていたので、モラタに全然ボールが行きませんでした。が、そのお陰でむしろいつものように潰されることが少なくなり、結果的に良い面で目立てていたと思います。
    特に2点目は試合の状況、シュートの難易度、自身のモチベーション的な意味合いで、チェルシーに来て以来のベストゴールなのではないでしょうか。最後の最後でモヤモヤ感が残りますが、それでも今日は素晴らしかった!と胸を張って言える出来だと思います。

    にしても流石はクリスタルパレス、難敵でした。弱者の戦い方を徹底してくるチーム程怖いものは無いですよね…。ザハが怖いのなんのって
    シティとアーセナルの連勝記録を止めただけありますね。いやぁ、危なかった。

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