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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Fulham】サラー&シャキリ!レフティの競演でリヴァプールがフラムに完勝!

「新たに選手を獲ったからといって、CLやプレミアリーグに勝てるというわけではない。他のチームもよくなっている」「(マン・)シティのように勝てていないことについては、謝らないと」。プレミアリーグ11節までで8勝3分と無敗で走っているにも関わらず、反省の言葉が口をつくのは、ユルゲン・クロップ監督が本気でタイトルを狙っている証拠でしょう。ツルヴェナ・ズベズダにノーゴールで敗れた直後のゲームは、悪い流れを引きずらないために、ゴールを重ねて快勝といきたいところです。アンフィールドにフラムを迎えたリヴァプールは、攻撃的な布陣です。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。アンカーにファビーニョ、両脇にワイナルドゥムとシャキリ。3トップは、もちろんサラー、フィルミーノ、マネです。

開始4分、右から上がったアーノルドのアーリークロスから、レッズがさっそく決定機を創りました。フィルミーノがトラップミスをして、後ろに流れたボールをマネが右隅にシュート。サラーはコースを変えられず、ファーポストの外に逸れてしまいましたが、シンプルでスピーディーな流れは悪くありません。プレミアリーグワーストの失点29を積み上げているフラムは、5分を過ぎたあたりでようやく落ち着きました。13分、左からのパスを受けたシャキリが、ル・マルシャンのチェックが緩いと見るや、左足で強烈なミドル。ニアポストをかすめて切れてしまいましたが、彼の遠めからのシュートも今季の重要なオプションです。

16分、フィルミーノとサラーが5本のパス交換で中央を崩し、左に出たサラーがオドイを抜いてリコと1対1。GKに詰められ、フィニッシュをぶつけてしまったものの、今日のサラーは動きがよく、ゴールへの期待感が漂っています。20分、ファビーニョが左から蹴ったロングフィードは、ファーでラインの裏に抜けたアーノルドのヘッドが枠の上。1分後、シャキリの浮き球で右から飛び出したサラーは、2度めの1対1も正直なシュートをリコに弾かれてしまいます。ラインが間延びしているフラムは、MFと最終ラインの間に自由に入られており、修正できなければ失点は時間の問題でしょう。

フラムの18歳が見せ場を作ったのは24分。縦に出たボールをミトロヴィッチがヘッドで落とすと、トラップ1発でジョー・ゴメスを抜き去ったライアン・セセニョンがアリソンと1対1。右隅に決まったかと思われた一撃は、枠の外に流れてしまいました。27分のシュールレのミドルはアリソンがファンブルしますが、戻ったファン・ダイクがクリア。32分に絶好の位置から狙ったシャキリのFKは、壁を越えませんでした。

36分、ロバートソンの斜めのパスでマネがボックス左をえぐり、グラウンダーがシャキリに通ると、ダイレクトショットは右にアウト。40分のショートコーナーで、ミトロヴィッチが頭で決めたゴールがオフサイドを取られた直後、抜け目ないアリソンがアーノルドを走らせ、縦パス1発でサラーがひとり旅となりました。3度めの1対1は、冷静にリコの脇を抜いてゴールイン。貴重な先制ゴールは、今季プレミアリーグ6ゴールめです。43分、ケアニーが左に出したパスを直接狙ったミトロヴィッチのシュートは、アリソンがキャッチ。1点リードで前半を終えたレッズは、後半も主導権を握っています。

52分、左から中央に持ち込み、右足を振り抜いたマネのミドルは、リコが上に弾き出します。レッズの2点めは、この直後でした。左サイドでバックパスをもらったロバートソンが、ダイレクトでファーに上げたクロスがパーフェクト。最終ラインの裏に走り込んだシャキリが、余裕の左足ボレーをゴール左に沈めました。59分、ボックス手前やや右でサラーが倒されたFKを蹴ったのは、シャキリではなくファン・ダイクです。ボールは壁の外にヒットし、今季プレミアリーグ初ゴールはなりませんでした。61分、フィルミーノがドリブルで仕掛けたカウンターは、優しいラストパスを直接打ったロバートソンの一撃をリコがビッグセーブ。ヨカノヴィッチ監督は、ケアニーをセリにスイッチ。クロップ監督の1枚めは、69分にワイナルドゥムをヘンダーソンです。

悠々とボールを回すレッズ。試合の流れは、ビエットの投入で変えられるようなものではなさそうです。81分、素晴らしい出来だったシャキリがお役御免となり、ミルナー登場。84分にアンギッサが下がり、ヨハンセンが入りますが、リヴァプールが押し込まれるシーンはありません。フィルミーノのシュートと、ショートカウンターからのサラーの左足はいずれも決まらず。92分にファビーニョに代わったナビ・ケイタは、足慣らしです。リヴァプールが2-0で完勝し、プレミアリーグの無敗を12試合に伸ばしました。

シャキリの多彩なパスと美しいボレー、ロバートソンの正確なクロスが印象的だった一戦。最大の収穫は、サラーの動きがよくなったことではないでしょうか。リコとの1対1で2回負けており、もう1発決めてほしいところではありましたが、爆発力はパリとのアウェイゲームにとっておいてもらいましょう。ヘンダーソンとナビ・ケイタが復帰し、戦術的な選択肢が増えたレッズには、下位とのゲームが増える年末に痛快なゴールラッシュを連発してもらえればと思います。9勝3分、勝ち点30。チェルシーVSエヴァートンと、マンチェスターダービーの結果次第で、レッズはプレミアリーグ首位に返り咲く可能性があります

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“【Liverpool×Fulham】サラー&シャキリ!レフティの競演でリヴァプールがフラムに完勝!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。悪夢のCL後の一戦だったのでチームとしても勝利を念頭においてのゲームだったと思います。セセニョンやミトロヴィッチの一発にヒヤリとさせられましたが、秀逸はオフサイド判定後の先制点ですね。ダイクの指示から始まったカウンター最高でした。ご指摘の通りサラーの動きが良くなってきました。中盤も戻ってきてPSGとの一戦楽しみです!

  2. かみこっぷ より:

    サラーの調子が上がって来ました。
    その代わりフィルミーノが最近調子を落とし気味で心配です。調子悪いのか、タスクが多すぎるのか。

    シャキリはパスにドリブルにミドルシュートにと素晴らしい活躍で、今後も先発でみたいですね!

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