【Watford×Liverpool】サラー先制&アーノルド初ゴール!終わってみればレッズが3発快勝!
前線に効果的なパスを出せない赤いユニフォームは、ビルドアップのボールを奪われ、しばしばピンチを招きます。17分に左のロベルト・ペレイラがデウロフェウを縦に走らせたシーンは、クロスをカットしてCK。1分後、シャキリのアーリークロスにサラーが走り込みますが、頭に届く手前でフォスターが触ってフィニッシュを許しません。20分を過ぎても、両者ともシュートなし。23分、シャキリのロングフィードでサラーがラインの裏に出ると、ボックスから出たフォスターが大きくクリアします。フィルミーノがアンカーの位置まで下がり、サラーが最前線、シャキリが右にいることが多いリヴァプール。9番が楔を受けたほうが、左右に展開する形は作りやすいのではないでしょうか。
39分、カットされたボールをカプェから奪い返したフィルミーノが、右からチーム初のシュートを放つと、好調の守護神がキャッチ。直後、デウロフェウがドリブルで突破を図り、一瞬空いたロベルト・ペレイラにラストパスを通すと、アウトにかかったシュートはアリソンがビッグセーブでしのぎます。42分にシャキリのロングフィードが斜めに入ってきたマネに通ると、右足のボレーはフォスターがセーブ。CKがファーに上がると、回り込んできたサラーがフリーでヘディングを叩きつけますが、フォスターが素晴らしいセービングで右に弾き出しました。前半は0-0。トップに張ったサラーが抑えられ、マネ、フィルミーノ、シャキリを2列めに配した4-2-3-1は機能せず。シャキリのフィードに頼った単調なアタックは、改善しなければなりません。
50分、ロバートソンからフィルミーノにチャンスボールが届きますが、左でパスを受けたマネがオフサイド。アーノルドのアーリークロスをバイシクルで狙ったフィルミーノは、うまくミートできません。57分、ハビ・グラシア監督はデウロフェウを下げ、アイザック・サクセス。60分過ぎからのレッズの波状攻撃は、左に出たデヤン・ロブレンのクロスをファーのフィルミーノが打ち切れずに終わります。67分、フィルミーノの完璧なスルーパスが左のマネへ。フリーの10番がニアに折り返すと、サラーのボレーに触ったフォスターは弾ききれず、今季プレミアリーグ7発めがネットを揺らしました。
1点を追うワトフォードが、攻勢に転じています。72分のカプェのミドルは、クロスバーの上。74分、クロップ監督はシャキリに代えてミルナーを投入。ウィル・ヒューズをアンドレ・グレイにスイッチしたワトフォードの指揮官が是非を知る前に、レッズが決定的な2点めをゲットします。トレント・アレクサンダー・アーノルドが76分に蹴ったFKは、きれいな弧を描いて右隅に突き刺さりました。プレミアリーグで2度めのゴールに歓喜する66番。このまま試合を殺せばよかったレッズですが、接触プレイなどでテンションが上がっていたヘンダーソンが、82分に後ろからのチャージで2枚めのイエローをもらってしまいます。
クロップ監督は、86分にサラーをファビーニョ。1分後にロベルト・ペレイラが放ったコントロールショットは右にアウト。89分のレッズのカウンターは、ロバートソンを走らせたワイナルドゥムの縦パスが秀逸でした。左サイドを完全に崩したSBが中央に折り返すと、マネのボレーはフォスターがセーブするも、右ポスト際にいたフィルミーノがヘッドでプッシュして0-3。ワトフォードをオンターゲット1本に抑えた堅守レッズが、クリーンシートで10勝めを挙げました。
フィルミーノのスルーパスは、たまたま空いたから出したのではなく、マネに対するキコ・フェレイラのマークが緩いのを感じていたのでしょう。前半はキックミスが目立ったロバートソンが攻撃に関与する機会が増え、左からのアタックが厚くなったために、ワトフォードの守備に綻びが生じました。サラーが右から中に斬り込む布陣のほうがいいのではないかと思いましたが、3人の連携でゴールを決めた試合にケチをつける気はありません。前半のロベルト・ペレイラのシュート以外は危険なコースを空けなかった守備陣の奮闘も、リスペクトしたい一戦でした。
マン・シティが落ちてくる気配はありませんが、レッズには何とか踏ん張っていただき、悲願のプレミアリーグ制覇の夢をつないでいただければと思います。次戦はアンフィールドでマージ―サイドダービー。直近7戦を5勝1分1敗と調子を上げてきたエヴァートンとの激突は、グイェとアンドレ・ゴメスをいかに振り回すかが、勝ち点3をゲットするためのポイントになるのではないでしょうか。インテリジェンス溢れるフィルミーノのパスワークと、そろそろ見たいナビ・ケイタのアグレッシブな仕掛けに期待しています。
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前半は攻めあぐねていたせいで、雲行きの怪しさを感じていましたが、先制してからは見事でした。TAAのゴールも素晴らしかったし、数的不利でもゴール前に走ってきていたマネとフィルミーノには頭が下がります。仰る通り、シティに落ちてくる気配が無いのが悩みどころ。チェルシーに土が付き、いよいよ無敗は2チームだけ。我がリヴァプール軍には喰らい付いて頂きたいところです。この試合で唯一苦言を呈すならば、キャプテンの退場でしょう。ファウルは2つともカウンターを潰す為の、言わば必要悪なものでした。シャキリではなく、冷静さを欠いているように見えた14番とミルナーを代えておくべきだったと思います。ヘンダーソンがアンタッチャブルだとは思いませんが、次節はマージーサイドダービーですし、メンタル面で重要なカードを失ってしまった気がします。
いつも楽しみに読ませていただいてます。
アーノルド、去年プレミアで点取ってますよ!
更新ご苦労様です。
前半停滞でしたが、サラーのゴールも良かったですがTAAのFKは良かったですね。しかしヘンドが珍しく冷静さを欠いた末のレッドがダービーに影響しなければよいのですが、、、。でも勝利は嬉しいですね。
Motsuki909さん>
ヘンダーソンは、代えたほうがいい状態でしたね。ワイナルドゥム、ファビーニョ、ミルナー、ナビ・ケイタがいければ大丈夫なのではないかと思います。
プレミアリーグ大好き!さん>
そうでしたね。今季というか通算2発めというか、どちらかですね。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。
Mackiさん>
FK、完璧でしたね。エヴァートン戦はナビ・ケイタが出てくるんじゃないかと期待してます。