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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Bournemouth】前半苦戦のマン・シティ、終わってみれば3発ゲットで6連勝!

GKエデルソン、DFダニーロ、オタメンディ、ラポルテ、ジンチェンコ、MFフェルナンジーニョ、ベルネルド・シウヴァ、ギュンドアン、FWスターリング、ガブリエウ・ジェズス、サネ。ペップ・グアルディオラがメンバーを落としてきました。プレミアリーグ14節、マンチェスター・シティVSボーンマス。アグエロは筋肉を傷めており、カイル・ウォーカーとダヴィド・シルヴァはベンチスタートです。キックオフから左サイドを突破したのはサネ。ウイングを使った速いアタックは、いつものプレミアリーグ最強チームです。3分、ショートコーナーからライアン・フレイザーが右サイドでフリーとなり、ニアのカラム・ウィルソンに合わせますが、ボレーはニアに外れてチャンスを活かせませんでした。

ナタン・アケ、スティーブ・クックに加えてタイロン・ミングスを起用し、3バックとしたエディ・ハウ監督の工夫は実るでしょうか。11分、サネにロングフィードが入った後、フォローしたジンチェンコの高速アーリークロスにガブリエウ・ジェズスが足を出しますが、うまく当たらす右に逸れていきます。今季プレミアリーグ10試合1ゴールは、彼らしい数字ではありません。ブラジル人ストライカーはアグエロの穴を埋められるかと息を詰めて観ていると、15分にホームチームがあっさり先制しました。

ジンチェンコの長いパスで、またもサネがサイモン・フランシスの裏を取り、ゴール前にスプリントするとGKベゴヴィッチが飛び出してクリア。このボールがベルナルド・シウヴァの前にこぼれてしまい、左足のシュートがGK不在のゴールに突き刺さります。直後、サネが左から突破すると、マイナスのボールをボックス手前で受けたベルナルド・シウヴァのボレーは、ゴール前に固まっていたCBにヒットして脇に流れます。プレミアリーグ8位と健闘しているボーンマスは、22歳のドイツ代表を止める術を見出せず、苦しい戦いを強いられています。

時折カウンターを仕掛けるボーンマスは、前線でのパスミスが多く、34分のダニーロのパスミスもゴール前に運べませんでした。37分、切り返しから右足で放ったサネのミドルはバーの上。1分後、ようやくボーンマスに決定機が到来します。ジョシュア・キングがラインの裏に上げたボールにカラム・ウィルソンが足を伸ばすも触れず、エデルソンが左に弾くと、フリーでキープしたサイモン・フランシスはシュートを狙わず、パスをカットされてしまいました。41分、右にまわったライアン・フレイザーが浮かしたクロスをジョシュア・キングが右足で合わせると、オタメンディがブロック。アウェイチームの同点ゴールは、前半終了間際でした。ルイス・クックが右に展開し、サイモン・フランシスが中央にクロスを入れると、カラム・ウィルソンの強烈なヘッドにエデルソンは触るのが精一杯でした。

スターリングとジェズスが振るわず、前半のオンターゲットはゴールシーンしかなかったマン・シティ。後半開始早々にも、カラム・ウィルソンから右を並走したジョシュア・キングにつながれ、きわどいクロスを入れられるピンチがありました。53分、右サイドのスターリングが5人を次々と抜いて左からシュートを放つと、サーマンに当たったボールがポストにヒット。プレミアリーグ7ゴールの快足アタッカーは、ビッグチャンスを活かせことができませんでした。フェルナンジーニョの肘が鼻に入ったジンチェンコが下がり、デルフが左SBへ。57分、左にいたフェルナンジーニョが中央を走ったスターリングに展開すると、さらに外のダニーロにまわり、強烈なミドルをベゴヴィッチはキャッチできませんでした。こぼれ球を押し込んだのは、スターリング。ボーンマスは、このまま終われば4試合連続の1-2惜敗となります。

67分、ギュンドアンのFKで競り勝ったガブリエウ・ジェズスのバックヘッドは、ベゴヴィッチが左に手を伸ばしてセーブ。直後、ボックス左でクリアを拾ったガブリエウ・ジェズスがファーのフェルナンジーニョに打たせると、左足の一撃は逆サイドのポストすれすれを抜けていきます。72分、ライアン・フレイザーに代わって、注目の21歳MFデヴィッド・ブルックスが登場。CKとロングスローを続けたアウェイチームの波状攻撃は、マン・シティ守備陣が冷静に対応しました。77分、ガブリエウ・ジェズスが下がってダヴィド・シルヴァ。ペップの策は、2分後にダメ押しゴールという答えを出しました。ダヴィド・シルヴァのスルーパスでサネがボックス左でフリーとなり、グラウンダーを押し込んだのはギュンドアン。呆然と立ち尽くすボーンマスの選手たちに、反撃するパワーは残っていませんでした。

85分、左サイドのサネにロングボールが通り、サイモン・フランシスを翻弄したドリブラーが左足でシュートを放つと、ベゴヴィッチが何とかセーブ。ボーンマスのGKは奮闘しましたが、前にこぼした2つのプレイが命取りとなりました。87分にベルナルド・シウヴァがマフレズに後を譲り、マン・シティが3-1のままで試合を畳みました。今日のマン・シティは前半の出来が悪く、スターリングが自らの持ち味を思い出すまでは、どちらが勝つかわかりませんでした。苦戦の最大の理由は、SBとオタメンディのサポートが弱かったことではないでしょうか。中盤からの効果的なパスが少なく、3点め以外に彼等らしい理詰めの崩しはありませんでした。

それでも3発決めるのが、プレミアリーグ最強王者たる所以です。サイモン・フランシスを手玉に取ったサネがMVP。ペップのチームに、死角といえるほどの発見はありませんでした。ミッドウィークのワトフォード戦と、1週間後のチェルシー戦はいずれもアウェイですが、マン・シティが敗れる姿は想像できません。レッズをはじめ、ライバルクラブはどこまでついていけるのでしょうか。ケヴィン・デブライネの復帰が近づいているチームは、昨季同様に年末のタイトなスケジュールを苦にせず駆け抜けるのではないかと思われます。強い…!

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“【MAN.CITY×Bournemouth】前半苦戦のマン・シティ、終わってみれば3発ゲットで6連勝!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    なんとかかんとか!多少のバタつきもありながら3点入れて勝ってしまいました!
    確かにメンバーを落としたの感もありますが、ダニーロ、ジンチェンコのプレーは良かったと思います。
    やはりサネ、スターリング、この2人が後半は特に伸び伸びとプレーして、これに両シルバとギュンドアンが絡む様は何時もの強いシティそのものでした。

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