【Liverpool×Everton】ラストプレーでまさか…リヴァプールが幸運なゴールで貴重な勝ち点3!
13分、ロングフィードでマネがピックフォードと向き合うと、左足のシュートは戻ったコールマンがブロック。直後にボックス左でフリーになったサラーは、キックミスでチャンスを逃してしまいます。19分にサラーのグラウンダーをニアで受けたフィルミーノは、反転して放った左足のシュートがファーポストの外。エヴァートンが逆襲に転じたのは21分でした。サラーから奪ったアンドレ・ゴメスが左のベルナルジに預けると、ファーに上がったボールをウォルコットが頭で折り返し、アンドレ・ゴメスがヘディングシュート。至近距離からの決定的な一撃は、アリソンが体に当てるビッグセーブで左に弾き出し、ゴールライン上に転がったボールはジョー・ゴメスがぎりぎりでクリアしました。
27分、フィルミーノがドリブルで上がって右隅を狙いますが、読んでいたピックフォードがキャッチ。彼が低いポジションにいる時間が長いのが、レッズがプレミアリーグでゴールを減らした一因となっているのではないでしょうか。ファビーニョのインターセプトから始まった34分のショートカウンターは、サラーのスルーパスでシャキリがピックフォードと1対1になりますが、右足の正直すぎるフィニッシュを守護神が足でブロック。リシャルリソンのパスでアリソンの前に躍り出たウォルコットは、ブラジル代表GKに先に触られて決定機を逃します。シャキリが40分に出した素晴らしい縦パスは、ピックフォードがボックスから飛び出してクリア。両チームの守護神が素晴らしい出来で、スコアレスのまま後半に突入しました。
48分、右のワイナルドゥムが中にいたサラーにパスを通すと、左足のコントロールショットは惜しくもポストの外に逸れていきます。53分にファビーニョの縦パスを受けたフィルミーノが、すかさずマネにスルーパス。ここはピックフォードが完全にコースを切っており、10番がニアに外したのは狙い通りでしょう。59分、マネがサラーをポストに使い、リターンから右隅を狙うも枠にいかず。マルコ・シウヴァ監督は63分にウォルコットを下げ、ルックマンを投入します。徐々にエヴァートンが押し始めた67分、シャキリの浮き球をロバートソンがダイレクトで中に入れるも、飛び込んだマネは足を伸ばせませんでした。
71分、クロップ監督はシャキリをナビ・ケイタ。75分にはサラーが下がり、今季プレミアリーグで2ゴールのスタリッジです。シュートシーンを作れないリヴァプール。84分に下がったフィルミーノの代役は、今季プレミアリーグ出場ゼロのオリギです。87分、右サイドを突破したオリギのグラウンダーは、マネに着いたコールマンがクリア。CKを競り合ったこぼれ球がフリーのオリギの前にこぼれますが、ゴール前1メートルからのボレーはクロスバーにヒットし、アンフィールドはため息に包まれました。
0-0で終わるはずだった試合は、96分に信じられないゴールで幕を閉じました。自陣からのFK。アリソンがアーノルドにキックを急がせ、放り込んだボールのクリアをファン・ダイクがボレーで狙いますが、明らかなミスキックでCBは持ち場に戻ろうとしています。高く浮いたボールはゴールを越えそうで、ピックフォードが触らなければタイムアップの笛が鳴っていたと思われますが、バーに当たってピッチに戻ってくるのを怖れた若き守護神が、キャッチしようとした両手で弾いてしまいました。生き返ったボールがバーに当たり、落下点にいたのは諦めてなかったディヴォック・オリギ!ヘッドで押し込んだアタッカーは、一瞬にしてドローの戦犯からヒーローにフラグを変えました。絶叫のアンフィールド。ピッチに駆け込み、アリソンと抱き合うユルゲン・クロップ。リヴァプールが貴重な勝ち点3をゲットし、マン・シティとの勝ち点差2をキープしました。
マネ、シャキリ、サラー、マネ、マネ、オリギ。決定的なシュートがことごとく外れ、強者がドローで終わる典型的なパターンをトレースしていたレッズが、幸運なゴールでパリ戦のショックを払拭しました。結果オーライではあるものの、クロップ監督の交代策には疑問が残りました。後のスタリッジ投入を想定すれば、正確なクロスを入れられるシャキリは下げないほうがよかったのではないでしょうか。80分以降のレッズは、セットピースしかチャンスがなく、スタリッジとナビ・ケイタは機能していたとはいえませんでした。ところが…。
いやー、こんなこともあるのですね。試合後のピックフォードは、コールマンらチームメイトと言葉を交わした後、アリソンとハグをして健闘を称え合っていました。悔しさを押し殺し、気丈に振る舞っていたGKには、君のナイスプレーがあったからこそ最後まで希望を持てたのだと声をかけたくなります。眠れない夜を過ごすであろうエヴァートンのGKが、チームになくてはならない選手であることは変わりません。そこに至るまでの経緯を忘れ、「台無しにした」などという残酷な言葉で彼を語ったDAZNの解説者に、ささやかな抗議の意を込めて。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新お疲れ様です。
リバプールファンとしても、あの一言には気分を害しました。
それまでは引き分けも致し方ないと思うほどのすばらしく引き締まったゲームだったので。
それにしても、オリギのゴールはシティの独走に待ったをかける1つのスーパーゴールになりそうですね。
あまりにも残酷なラストでしたね(苦笑)
試合全体としてはエヴァートンの方がリバプールを抑えて効果的に戦えていたので、エヴァートンファンの方にはかける言葉がありません。
でも、マルコ・シウヴァ監督になって、エヴァートンも新しい時代に入った気がします。
もっと強くなって、更にリーグを厳しくしそうな気配がありますね。
更新お疲れ様です。まさかまさかの展開に驚きました。ピックフォードはいいプレーをしていましたが、最後のワンプレーで全てが決まってしまったという意味での台無しという発言だと思います。結果を見れば勝ち点の大きな違いという形で現れてしまいましたからね…
更新ご苦労様です。
新生エヴァートンは強かった。以前とは全く違うチームです。ピックフォードは十分やっていました大きな壁でした。最後のワンプレーは責められません。Jspoで観戦しましたがDAZNのような解説(まあベンさんですから)はなかったですね。レッズは苦しみながらの勝ち点3。オリギは永遠にKOPのヒーローでしょうね!
レッズにとっては儲けものの勝点3ですが、ちゃんと詰めていたから得点できた訳で、オリギ偉い!
レッズはシティ戦でもマフレズがPKを外して命拾い。まだまだ運には見捨てられていません。
ただ、12月のタイトなスケジュールをどう乗り切るか!シティも盤石ではないのでまだまだもつれるのかな。
前半をスコアレスで凌げたものの、この試合勝ちに近づいた回数が多かったのはエヴァートンだったのではないでしょうか。
それだけに、シーズン前には戦力外と見なされていたオリギがラストプレイぎりぎりで決めて勝つとは…、まだ我がレッズには運も味方してくれてるようです。
しかし、先日のパリ戦も含めて中盤と前線の連携不足とも思える昨季までのプレイの烈しさが鳴りを潜めてる現状にはさすがに不安を感じずにいられません。
makotoさんも言及されてるように、フィルミーノのプレイエリアが下がり過ぎて、なかなかいい場所でボールを保持出来てないことをクロッポがどう捉えてるのか。
それとも10番の位置に今後も固定し続けるのか。
ナビ・ケイタには今すぐにでもフィットしてもらうことを願わずにはいられないような、勝ちはしたものの少しほろ苦さも感じたマージーサイドダービーでした!
シャキリは疲労からか守備で走れなくなってましたので、交代は致し方ないかなと個人的に思いました。ただ、チームとしての理想はシャキリを後半途中から投入したいですよね〜
やはりナビケイタに早々にフィットしてもらうのがベストだと思います。