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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Bournemouth×Liverpool】キレキレだったサラーのハットトリックでリヴァプール圧勝!

週明けの火曜日にナポリとの決戦が控えているリヴァプールにとって、アウェイのボーンマス戦は悩ましいゲームです。スタンフォード・ブリッジのチェルシー戦は2-0で完敗しているチームですが、マンチェスター勢とアーセナルにはいずれもハーフタイムで1-1と善戦。プレミアリーグ8ゴールのカラム・ウィルソン、5ゴールのジョシュア・キングを前線に並べ、ライアン・フレイザーとデヴィッド・ブルックスが思い切りよく仕掛けてくる直線的なアタックは侮れません。クロップ監督は、CLをチラ見してメンバーを落とすのか、マン・シティを視界に入れているプレミアリーグを重視するのか。さっそくスタメンをチェックしてみましょう。

GKアリソン、DFミルナー、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、中盤にファビーニョ、ワイナルドゥム、ナビ・ケイタ。前線はバーンリー戦でスタメンから外したサラーとフィルミーノを戻し、プレミアリーグ5戦連続のスタメンとなるシャキリを起用しています。負傷明けのマネは、ナポリ戦まで温存したいのでしょう。3分にアリソンのミスパスがライアン・フレイザーに渡るも、サイドに出たボールをナビ・ケイタが奪い返して事なきをえます。ボールを支配するレッズは、縦にチャレンジするパスが通らず。12分にボックス手前からのFKを直接狙ったシャキリは、壁にぶつけてしまいます。

ボーンマスは、エースのカラム・ウィルソンが不在で、サイドにスタニスラスを配しています。サラーが前線に残り、4-3-2-1になる場面が多いレッズは、ナビ・ケイタとワイナルドゥムの攻め上がりでマークをずらしたいところです。20分、シャキリの素晴らしいサイドチェンジをロバートソンがダイレクトで中に入れると、サラーと競り合ったナタン・アケが必死のブロック。こぼれ球に反応したナビ・ケイタのボレーは、レルマが体に当ててCKです。23分、左にいたスタニスラスがボックスの中に縦パスを転がすと、ブルックスの強烈なシュートはアリソンがセーブ。プレミアリーグNo.1の85%というセーブ率を誇る守護神は、今日も安心して見ていられます。

25分、ハーフライン付近にいたマティプが、中央に楔のパス。サラーとパスをかわしたフィルミーノが左足で狙ったシュートは、ベゴヴィッチが前にこぼしてしまいます。フォローしたサラーは、ゴール中央に蹴り込んだ後、レフェリーの反応を気にしています。映像では体ひとつ出ているように見えましたが、エースのプレミアリーグ8ゴールめはすんなり認められました。早く追いつきたいボーンマスは、再三のショートコーナーをすべて跳ね返され、左右からのアーリークロスも味方に届きません。42分、ミルナーのミスキックがボックスの入り口に高々と上がると、ジョシュア・キングに競り勝ったアリソンがヘッドでクリア。前半は0-1で終わりましたが、サラーのゴールの後は、明らかにボーンマスペースでした。

48分、レッズの2点めは、スティーヴ・クックのミスパスをインターセプトしたフィルミーノが起点でした。的確なパスが前のサラーに出ると、ナタン・アケと1対1。スティーヴ・クックに後ろから足を引っかけられながら耐えたサラーが、左に持ち込んでナタン・アケをかわすと、右隅に転がしたコントロールショットがサイドネットに吸い込まれました。52分、ダニエルズのグラウンダーにジョシュア・キングがフリーで走り込んだチャンスは、足元に入ってきたアリソンをかわせなかったストライカーが左に外してしまいます。

主導権は、左サイドで優位に立つボーンマス。60分からのレッズの波状攻撃は、フィニッシュに辿り着きません。65分にクロップ監督がナビ・ケイタとシャキリを下げ、マネとララナを投入。同じタイミングでエディ・ハウ監督はブルックスをリス・ムセです。3分後、レッズが勝利を決定づける3点めをゲットします。ファビーニョのスルーパスでロバートソンが左サイドを破ると、速いグラウンダーをクリアしようとしたスティーヴ・クックが、見事なヒールキックを自軍のゴールに流し込んでしまいました。

77分、ララナがラインの裏に浮き球を出すと、スティーヴ・クックとの駆けっこを制したサラーがベゴヴィッチと1対1。GKを抜いたエースは、ゴール前に戻ったナタン・アケをみて自重し、戻ってきたベゴヴィッチを再度かわして左隅に丁寧にプッシュしました。今季プレミアリーグで自身初のハットトリック。0-4としたレッズは、81分にフィルミーノがお役御免となり、ヘンダーソンが店仕舞いを託されました。2分後、ダニエルズが下がってリコ。ロバートソンの鋭いクロスを頭で合わせたワイナルドゥムは、枠に飛ばせません。プレミアリーグ5連勝を飾ったリヴァプールは、この間わずか1失点です。

3発のサラー、前線を縦横無尽に動き回ったフィルミーノ、後半から左サイドを制圧したロバートソンと、タレントたちが彼ららしい仕事をした一戦でしたが、私が最も拍手を送りたいのはマティプです。中盤の選手がパスの出しどころを失うと、ハーフラインを越えてサポート。2点めの起点にもなるなど、攻守ともに素晴らしい出来だったと思います。一方、ボーンマスのCBスティーヴ・クックにとっては、踏んだり蹴ったりのランチタイムでした。失点につながるミスパスとオウンゴールで終わらず、サラーに抜き去られて4点めを喫する逆ハットトリック状態。何とか気持ちを切り替え、次のウルヴス戦に臨んでもらえればと思います。

リヴァプールは、最高の形でナポリ戦を迎えることができそうです。前線は久しぶりにフィルミーノ、サラー、マネでしょう。プレミアリーグ16戦無敗のチームは、ここぞという試合ではやってくれるのではないでしょうか。調子が上がってきたエースに、2戦連続の大爆発を期待しています。

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“【Bournemouth×Liverpool】キレキレだったサラーのハットトリックでリヴァプール圧勝!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。ゴメスの代役マティプが見事期待に応えてくれました!難しい時期を過ごしているマティプでしたが、このゲームで存在感を発揮したので、今後も頼りになりそうです。
    攻撃陣は文句なしで、サラーが爆発しミッドウィークナポリ戦に弾みがつきました!

  2. タムコップ より:

    望外なスコアではありましたが、これでナポリ〜マンU戦と続く大一番ウィークに気持ちよく入れます!
    makotoさんがマティプを称賛してくれたことは嬉しいねすね、ファン・ダイクと共に、膨大なエリアをカバー&縦パスを前につける攻撃の起点の役割を見事に全うしてくれました。
    ジョー・ゴメスの怪我とコンディション不良と言われているロブレン不在の中、来週もCBコンビはこの2人でしょうから、この試合は来週に向けて大きな試金石となりました。
    それとこの試合で自分が最も感心されられたのは、残り時間がどれだけ少なくなっても、一点差で負けてるようなチームの戦い方をしてたことでした。リスタートを早く始めてもう1点、もう1点というような。なかなか出来ることじゃないと思うんです。
    それにしても、サラーという男は一度ギアを上げたら止まらないなあ…。
    今日も縦横無尽の活躍をしてくれたフィルミーノ、ロバートソン、500試合出場記念の万能ミルナーを称賛しながら、山場の来週を大いに満喫できることを願っております!

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