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【Chelsea×Leicester】決定機を活かせなかったチェルシー、ノーゴールでレスターに敗戦!

現状のベストメンバー、そしてスタンフォード・ブリッジ。 マンチェスター・シティに完勝したチェルシーは、レスターには負けないと思っていました。ケパ、アスピリクエタ、リュディガー、ダヴィド・ルイス、マルコス・アロンソ、ジョルジーニョ、カンテ、コヴァチッチ、ペドロ、アザール、ウィリアン。サッリ監督は3試合連続で同じ顔ぶれを選んでおり、プレミアリーグ王者を屠った11人です。まさかのノーゴール、今季プレミアリーグのホームゲームで初の敗戦。12節まで無敗だったチームは、その後の6試合で3敗と停滞しています。

開始2分、アザールの転倒で両者の緊張感がとぎれた後、ダヴィド・ルイスが前線にロングフィード、シュマイケルがウィリアンに先に触られ、脇を抜かれますが、ボールは左に逸れて命拾いしました。いつも通り、ボールを支配するチェルシー。引いてチェックするレスターの守備は的確で、ブルーズの左右からのクロスは精度を欠いています。11分、エンディディが左のチルウェルに展開すると、ジェームズ・マディソンとの見事なワンツーでゴール前に進出。フィニッシュまではいけなかったものの、少人数で攻めるのがうまいレスターらしいアタックでした.

足元へのパスがほとんどだったチェルシーは、16分にチャンスをつかみます。ダヴィド・ルイスのスルーパスで前線に飛び出したのは古巣対決のカンテ。ゴールを背にしてトラップしたため、打つ前に寄せられてしまいましたが、レスター守備陣を慌てさせるおもしろいアタックでした。ウィリアンのCKをニアのペドロがヘッドで流すと、ファーポスト際に走ったダヴィド・ルイスは惜しくも触れず。右サイドで4本のダイレクトパスがつながった27分のアタックは、エンディディがカットしたボールを拾ったアスピリクエタのシュートが浮いてしまいます。

33分、アスピリクエタの縦パスをインターセプトしようとしたマグワイアが逸らし、飛び出したアザールが右足一閃。今季プレミアリーグ9発めかと身を乗り出した瞬間、ボールはバーを叩いて逆サイドに流れていきました。41分、リカルド・ペレイラのシュートがダヴィド・ルイスにブロックされると、エンディディの強烈なミドルはケパが上に弾き出すビッグセーブ。クロスが通らないチェルシーは、しきりに遠めからシュートを放ちますが、レスター守備陣が体に当てて先制を許しません。45分にジョルジーニョがうまくコントロールしたボレーも、シュマイケルがセーブ。0-0のままハーフタイムを迎えたゲームは、後半開始間もない51分に均衡が崩れました。

右から上がったリカルド・ペレイラが中で空いていたジェームズ・マディソンにパスを通すと、リュディガーを引きつけた10番がヴァーディーに絶妙な縦パス。アスピリクエタとダヴィド・ルイスの間に入ったレスターのエースは、文句なしの一撃をニアに叩き込みました。昨季プレミアリーグで12試合11ゴールのビッグ6キラーは、アウェイサポーターが集まるスタンド前で喜びを爆発させています。チェルシーのビッグチャンスは59分。左サイドのコヴァチッチが斜めに出したスルーパスでアザールが抜け出し、角度のないところから左足を振り抜くと、ニアを突かれたシュマイケルが右腕で弾くビッグセーブでリードを守りました。

61分にコヴァチッチとウィリアンが下がり、ジルーとロフタス=チークが登場します。66分、ジョルジーニョが自陣でパスをさらわれ、右から上がったオルブライトンがグラウンダーを入れると、ヴァーディーのヒールキックはアスピリクエタがブロック。75分、ジョルジーニョに代わってセスク・ファブレガス。ジルーの落としをボックス左で受けたアザールは、5人に囲まれて潰されました。82分、FKのクリアを叩いたオルブライトンのシュートは、ケパが右に飛んでセーブ。マディソンとヴァーディーに代えて、デマライ・クレイとイヘアナチョを加えたレスターは、最後まで攻めています。91分、ダイレクトパスが3つつながった中央突破は、カンテのスルーパスでマルコス・アロンソがシュマイケルと1対1になるも、左足のフィニッシュはポストにヒット。追いつけなかったチェルシーは、首位リヴァプールとの勝ち点差が11となりました。

試合後のサッリ監督は、「リヴァプールやマンチェスター・シティを捉えることは不可能」とコメント。ベストメンバーを揃えてゴールを奪えなかったショッキングな敗戦について、「失点後の対応が正しくなかった。ショックを受けてしまい、チームとしてのまとまりを欠いた」と語りました。ストライカーが機能していないからか狙いが曖昧なクロスが多く、3つの決定機をすべて外せばノーゴールもやむをえません。レギュラー固定のチームは、ワトフォード、クリスタル・パレス、サウサンプトンと曲者続きの年末年始をうまく乗り切ることができるでしょうか。初めてのプレミアリーグを戦うサッリ監督にとって、ここが正念場です。

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“【Chelsea×Leicester】決定機を活かせなかったチェルシー、ノーゴールでレスターに敗戦!” への1件のコメント

  1. C より:

    プレミアリーグ初参戦。ましてや無冠の新人監督ともなれば、この時期に勝ち点を落とすのはもはや必然ですね。
    疲労困憊の選手を休ませ、リフレッシュな選手を積極的に起用するなど、「状況に応じたベストメンバー」でなければ、冬を乗り切るのは難しそうです。
    あとは冬に点取り屋を獲得出来れば良いのですが…

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