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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Arsenal】脆かったガナーズ守備陣…フィルミーノのハットトリックでレッズ圧勝!

リヴァプールが敗れれば再度混戦、アーセナルは負ければプレミアリーグ制覇が絶望的となります。後半戦最初のゲームは、今後の展開を左右するシックスポインター。ベストといっていいメンバーが揃ったレッズに対して、ガナーズの最終ラインはやはり不安です。ホームチームから、スタメンを紹介しましょう。GKアリソン、DFアーノルド、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤センターはファビーニョとワイナルドゥム、2列めにシャキリ、フィルミーノ、マネ、最前線にプレミアリーグ12ゴールのモー・サラーといった並びでしょうか。負傷者続出のアウェイチームは、レノ、リヒトシュタイナー、ムスタフィ、パパスタソプーロス、コラシナツ、ルーカス・トレイラ、ジャカ、ラムジー、イオビ、メートランド=ナイルズ、オーバメヤン。ラカゼットとグエンドゥジはベンチスタート、メスト・エジルの名前はありません

キックオフからレッズが猛攻。2分に左から上がったロバートソンのクロスは、相変わらずのハイクオリティですが、惜しくもニアに合わず逆サイドに流れます。右ウイングにメートランド=ナイルズを配したのは、これをケアしたかったのでしょうか。サイドの攻防は、勝負を分けるポイントのひとつとなりそうです。6分にマネがドリブルでボックス左に入ると、クロスのこぼれ球をニアで拾ったフィルミーノが左足シュート。ゴール前のサラーがヒールでコースを変えますが、ボールはポストの左に逸れていきました。

10分、ファビーニョが横に出したミスパスをさらったイオビは、左に持ち込んで自らシュートを放つも、アリソンが落ち着いてセーブ。攻勢のガナーズは、1分後にきれいな速攻で先制点を決めました。デヤン・ロブレンの縦パスをコラシナツが敵陣でカットし、ラムジーとのワンツーで抜け出したのはイオビ。アーリークロスがファーから走り込んだメートランド=ナイルズに届き、かかとで落としたボレーがネットを揺らしました。

1点を追うレッズは、5分もしないうちに逆転に成功します。14分にフィルミーノの縦パスを受けたサラーが左足で狙うと、ルーカス・トレイラがブロックしたボールがリヒトシュタイナーの足元へ。ベテランSBはクリアをムスタフィに当ててしまい、左にこぼれたボールをフィルミーノが無人のゴールに突き刺しました。2分後、ルーカス・トレイラのパスをカットしたのはマネ。ドリブルで進んだフィルミーノが、ムスタフィとパパスタソプーロスをあっさり抜き去り、レノの足元を抜ける文句なしのフィニッシュを突き刺します。ゴール前でCBが2人とも抜かれては、ショットストップに長けたGKといえどもどうしようもありません。

24分、シャキリの素晴らしい浮き球でワイナルドゥムが抜け出しかけますが、レノがボックスの外に出てクリア。ガナーズのサイドアタックはクロスが味方に合わず、赤い壁に跳ね返されています。32分、CKのクリアを追ったロバートソンが、自陣から左サイドにロングボールを上げると、フリーのサラーが勢いを殺した見事なラストパスを右に流し、マネが容赦ないボレーを叩き込みました。42分、オーバメヤンのヒールを受けたメートランド=ナイルズはミドルを打ち上げてしまい、メートランド=ナイルズのクロスをニアでトラップしたラムジーのボレーも、バーの上に消えていきます。

45分、右からドリブルで仕掛けたサラーがゴールライン際を抉ると、パパスタソプーロスが後ろから足を蹴ってしまい、PK。サラーが思い切り蹴ったボールがレノにヒットしてネットに刺さり、レッズが前半で勝負を決めました。エメリ監督は、ハーフタイムにムフタフィをコシールニーにチェンジ。後半開始早々の47分、シャキリとのワンツーでゴール前に飛び出したマネは、パパスタソプーロスがチェックしてシュートを打たせず。1分後、シャキリのスルーパスでサラーが裏に抜け出すと、レノがトラップの瞬間を狙って懐に収めました。

54分、ジャカのラストパスでボックス左に出たラムジーは、左足で放ったシュートをファビーニョに触られ、ファーから詰めたオーバメヤンはオフサイド。クロップ監督はマネを下げ、ヘンダーソンで中盤に厚みを持たせました。63分にサラーがトリッキーなスルーパスをボックス右に流すと、ファビーニョのニアへのシュートはレノが外に弾き出します。1分後、デヤン・ロブレンをこづいて転倒させたコラシナツのファールは不要でした。PKを譲られたフィルミーノがレノの逆を取って右に決め、ハットトリック達成です。

71分、シュートチャンスがなかったオーバメヤンに代わり、ラカゼット。プレミアリーグ6ゴールのストライカーに期待されているのは、一矢を報いることだけでしょう。弛緩した空気が流れるアンフィールド。クロップ監督はワイナルドゥムをララナに代えると、83分にはロバートソンをナサニエル・クライン。レッズが悠々と試合を畳み、5-1で圧勝しました。あまりにも脆かったガナーズ守備陣。リヒトシュタイナーのクリアミス、CB2人は簡単に抜かれ、パパスタソプーロスとコラシナツは不要なプレイでPKをプレゼントしてしまいました。ラインコントロールができていなかったチームは、もう2~3点奪われていても不思議ではありませんでした。

首位リヴァプールはプレミアリーグ9連勝。フィルミーノが圧巻で、サラーとマネもゴールを決め、シャキリは素晴らしいスルーパスを連発。先制された最終ラインも、リードを奪ってからはいつもの落ち着きを取り戻しました。敗れたアーセナルはマンチェスター・ユナイテッドとひとつしか違わない30失点となり、4位よりも6位のほうを気にしなくてはならなくなりそうです。エメリ監督は、直近4試合で10失点の守備を立て直すことができるでしょうか。ロンドンダービー3連戦を負け越せば、CL出場権獲得も厳しくなりますが…。

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“【Liverpool×Arsenal】脆かったガナーズ守備陣…フィルミーノのハットトリックでレッズ圧勝!” への4件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    サラー・フィルミーノ・マネにシャキリまで噛み合って手が付けられません。今のアーセナルの守備陣では太刀打ちできませんでした。
    ニューイヤーのシティ戦もこの試合のようにやられたのではたまったものではありません。
    ダヴィ・シウバ、デ・ブライネ、フェルナンジーニョが戻ればなんとかなるかも。

  2. ゆゆ より:

    後半は子供扱いされていましたね。悔しいけど鹿島とレアルみたいでした。
    リヒトシュタイナーは前節に続いて厳しいですね。クロスの質も、肝心の守備も。
    怪我人が多いにしても、格の違いを見せつけられました。まあまあショックです。

  3. エミリー より:

    4-1でリバプールの圧勝を予想していましたが、さらに悪い5失点、不要なPK含みとは(泣)
    不要なPKのほとんどは、圧倒された腹いせか、焦りと迷いの代償ですから、結果リバプールの出来の良さをものがたるのみです。
    エメリ監督とアーセナルの選手達は、冷静になって仕切り直して欲しいですね。
    ずるずる落ちていく可能性が高い!!(泣)

  4. タムコップ より:

    望外の得点差で決着しましたが、レッズ強い!
    どちらかといえばこれまで黒子に徹していたフィルミーノが久しぶりに思い切りの良いプレーを出来たことでサラーとマネも活きましたね。それもシャキリのチャンスメークあってこその産物かと。
    しっかりリカバリーをして、次節の天王山を最高の状態で迎えてほしいものです!

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