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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Arsenal×Fulham】決定機もピンチも多かったアーセナルが、左からの猛攻で4-1快勝!

2019年のプレミアリーグは、エヴァートンがホームでレスターに敗れるという波乱含みの幕開けでした。エミレーツで行われるアーセナルの緒戦は、プレミアリーグ19位のフラムを迎えるロンドンダービー。今日もメスト・エジルはベンチから外れています。エメリ監督がチョイスした布陣は、3-4-3のようです。GKレノ、DFパパスタソプーロス、ムスタフィ、コシールニー。セントラルMFはジャカとグエンドゥジ、アウトサイドにメートランド=ナイルズとコラシナツ。前線はイオビ、ラカゼット、オーバメヤンという顔ぶれです。開始早々の2分、ラカセットがドリブルで仕掛け、ジャカ、イオビとつながったチャンス。ボックス左からのグラウンダーに走り込んだオーバメヤンは、ニアでタッチしたボレーを打ち上げてしまいました。ホームチームの猛攻が続き、フラムは防戦一方です。

10分のコラシナツのドリブル突破は、最後に止められてCK。15分にはフラムに決定機が訪れます。スルーパスで右から完全に抜け出したのは、18歳の大器ライアン・セセニョン。レノと1対1になったウインガーは、冷静さを欠いて左に外してしまいました。アーセナルの前線からのプレスは個人力頼みで、パスコースを切れずにやられるシーンが多いのが課題です。ラカゼットとグエンドゥジが絡んだ20分の中央突破は9番がシュートを打てず、右からフォローしたメートランド=ナイルズのグラウンダーは味方に合いません。22分、シュールレのアーリークロスにノーマークで飛び込んだセセニョンは、痛恨の空振り。ピンチを脱したアーセナルは、25分にようやく先制点をゲットしました。

左から上がったコラシナツが外にいたイオビに預け、ニアに上がった浮き球が完璧なタイミングで入ってきたジャカに届きます。虚を突かれたフラムの最終ライン。リームのチェックは間に合わず、左足のボレーがGKリコの右に突き刺さりました。32分、敵陣で奪ったセセニョンが右のシュールレに展開したショートカウンター。クロスが逆サイドに流れると、ジョー・ブライアンの折り返しに競り勝ったミトロヴィッチのヘッドはレノの正面です。34分、イオビのヒールキックで抜けたコラシナツがゴールラインまで抉り、ニアに落としたボールをジャカが叩くもGKリコがビッグセーブ。38分にシュールレが蹴ったFKは、レノの頭上を越えていきました。

40分、ラカゼットが左サイドで粘って横のイオビに渡すと、浮き球に反応したニアのオーバメヤンのヘッドはポストの外。1分後、左サイドのジャカがヘッドで落としたボールにラカゼットが突進し、ひとりかわしてフリーで打ったシュートはリコがかろうじて体に当てました。前半は1-0、U2の名曲「New years day」が流れるハーフタイム。負傷者が多いガナーズは、早めの追加点で楽な展開に持ち込みたいところです。エメリ監督は、ムスタフィを下げてルーカス・トレイラを投入。47分のCKは、ミトロヴィッチのヘッドをレノががっちりキャッチしました。

55分、待望の追加点は、イオビ、オーバメヤン、コラシナツとショートパスがつながった左サイドの崩しからでした。左SBが中央に流したボールをラカゼットがトラップし、空いているコースをチェックした後、思い切り突き刺しました。2-0とした直後、ルーカス・トレイラのロングフィードでラカゼットがGKと1対1。右からクロスに狙ったシュートは、リコが足に当ててストップしました。フォス・メンサーを投入していたラニエリ監督は、シュールレをカマラ、シセをセリにチェンジ。69分のセリのクロスは、フリーのミトロヴィッチがヘディングをミスしてレノの守備範囲に打ってしまいます。

チャンスを逃した1分後、ラニエリ監督の狙い通りのゴールシーンが実現しました。セリが左のセセニョンを走らせ、アーリークロスがファーのカマラへ。前節のハダースフィールド戦でミトロヴィッチが蹴るはずのPKを無理やり奪って外し、ラニエリ監督を激怒させたストライカーが、無人のゴールに流し込みました。75分、エメリ監督はラカゼットに代えてラムジーを起用します。79分にグエンドゥジのパスでコラシナツが左サイドを突破し、ニアにスプリントしたオーバメヤンがボレーをポストにぶつけると、拾ったラムジーが冷静に右隅に決めて3-1。82分にグエンドゥジの縦パスで抜け出したオーバメヤンは、リコとの1対1でループシュートをクリアされますが、直後にボックス右でパパスタソプーロスのパスを受け、リームに当てながら強引にねじ込みました

エースの今季プレミアリーグ14発めが最後に決まり、終わってみればアーセナルが4-1快勝。エメリ監督がハーフタイムに前線のプレスを修正し、3トップに流動性を持たせると、ラニエリ監督はセリにスペースの存在を伝えて逆襲。右サイドの綻びはフォス=メンサーを入れても改善せず、最後は強者が押し切りましたが、70分までは戦術的でおもしろい一戦でした。あれだけ外しまくったオーバメヤンですが、最後にきっちり決めるあたりはワールドクラス。イオビ、コラシナツ、グエンドゥジが連動した左サイドのアタックは見事だったものの、懸念はやはり不安定な最終ラインです。ハマーズ戦の後、23節にチェルシーとのシックスポインター、2月頭の25節はマンチェスター・シティ戦と負けられない試合が控えているガナーズは、クロスに弱い守備を修正できるかどうかが浮沈のキーポイントとなりそうです。

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“【Arsenal×Fulham】決定機もピンチも多かったアーセナルが、左からの猛攻で4-1快勝!” への3件のフィードバック

  1. トマシュ より:

    激熱ゲーム続きのNFLに現を抜かしていたら、4試合続けて開始日時を忘れて結果を見てしまうという間抜けをやってしまい、久々の観戦。

    それなりに楽しめましたが、仰せのとおり守備・・・。もう飽きたよ。そこの修正を期待していたのに。たまに目の覚めるような美しい攻撃&4位まで5pts差、でよければ監督変える必要なかったんじゃないの?と思ったりして。無敗継続で妙に評価が上がってたけど、正直もう少し期待していた。

    もう色々やらなくていいからオバZの2トップをベースにチームを作って下さい。トレイラを前がかりにさせるようなフォメ・セレクションはやめて下さい。

    頼むよ、ウナイ。応援してるから。

  2. エミリー より:

    セセニョンに軽々とスルーパスが通る緩慢な守備にイライラしながらも、前半2失点もあり得た前半を建て直し、勝ちに繋げたのは嬉しかったですね。
    コラシナツの走り込みは、そうだ!と胸がすくものが多く、攻撃を牽引していました。
    ラカとオーバが仲良くゴールし、ラムジーも決めたのは最高でした。
    守備を言い出せばキリがないアーセナルですが、結果としては、リバプールに叩かれて死んでいないのが見れたし、攻撃面はポジティブでした。
    ユナイテッドの猛追をかわすべく、勝ち続けなければいけませんからね。
    エメリ監督を信じて、応援あるのみです。

  3. エミリー より:

    セセニョンに軽々とスルーパスが通る緩慢な守備にイライラしながらも、前半2失点もあり得た前半を建て直し、勝ちに繋げたのは嬉しかったですね。
    コラシナツの走り込みは、そうだ!と胸がすくものが多く、攻撃を牽引していました。
    ラカとオーバが仲良くゴールし、ラムジーも決めたのは最高でした。
    守備を言い出せばキリがないアーセナルですが、結果としては、リバプールに叩かれて死んでいないのが見れたし、攻撃面はポジティブでした。
    ユナイテッドの猛追をかわすべく、勝ち続けなければいけませんからね。
    エメリ監督を信じて、応援あるのみです。

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