イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Cardiff×Tottenham】あっという間の3-0…スパーズの2019年は完勝スタート!

プレミアリーグ21節のカーディフ戦はベストメンバーで勝ちきり、トランメアと戦うFAカップでメンバーを落とすという算段なのでしょう。ポチェッティーノ監督は、16位とのアウェイゲームにハリー・ケイン、デル・アリ、エリクセン、ソン・フンミンを揃えてきました。中盤センターはシソコとハリー・ウィンクス、ロリスの前にはトリッピアー、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ダニー・ローズです。

キックオフから3分、いきなりエースが幸運なゴールをゲットします。エリクセンのパスを中央で受けたハリー・ケインが、右のトリッピアーに展開してゴール前へ。アーリークロスはカーディフ守備陣に阻まれますが、モリソンのクリアがハリー・ケインの足に当たり、ゴール左隅に転がりました。今季プレミアリーグ14発めは、アウェイでの貴重な先制ゴール。カーディフの逆襲を集中力の高い守備でしのいだスパーズは、12分にあっさり追加点をゲットします。

ハリー・ケインが右のシソコを走らせると、ダイレクトパスをニアで受けたソン・フンミンが中央に入ったエリクセンにラストパス。フェイントをかけてコースを創ったプレーメイカーは、DF陣のタイミングを外して左隅にクレバーなシュートを転がしました。カマラサとジョシュ・マーフィーがアグレッシブに仕掛けてくるウェールズのクラブに対して、ダヴィンソン・サンチェスとアルデルヴァイレルトの読みがよく、決定的なパスが通る前に芽を摘んでいます。勝負を決める3点めは、26分という早い時間に決まってしまいました。

強引なドリブルで中央から上がったのはシソコ。斜めのパスを受けたハリー・ケインが右を並走していたソン・フンミンにダイレクトでつなぐと、ボックスに入った7番が最高のタイミングでクロスにシュート。ボールはGKエザリッジの指先を抜け、サイドネットに吸い込まれました。カーディフのウォーノック監督が描いていたはずの鮮やかなカウンターを決めたスパーズ。これ以降、シュートを打たせずに前半を終え、0-3という余裕のスコアでセカンドハーフに入りました。

ジョシュ・マーフィーをホイレットに代えたウォーノック監督は、自らの采配の成果を実感することができません。速いパスワークでプレスをかわすスパーズ。52分、パターソンのクロスがファーに届き、トリッピアーにのしかかるようにして放ったホイレットのヘッドは、ロリスが右に倒れてキャッチします。59分にカマラサが負傷交代となり、ロールズがピッチへ。61分、速攻からのハリー・ケインのミドルは右に外れます。64分、ソン・フンミンのクロスのクリアを直接叩いたハリー・ケインは、こぼれ球を拾って打った2発めもブロックされました。

66分、パスミスを拾ったハリー・ケインがドリブルで上がり、3対2となったショートカウンターは、10番のラストパスを受けたソン・フンミンのフィニッシュをエザリッジが肩に当てて4点めはならず。ラングがボビー・リードに代わった直後の72分、CKをモリソンがヘッドで折り返すと、グンナルソンが背中でコースを変えるもロリスが冷静に押さえました。ポチェッティーノ監督は、76分にソン・フンミンを下げて18歳のオリヴァー・スキップに場数を踏ませます。勝利を確信した交代策の後、86分にはデル・アリをジョレンテ。前半で築いたギャップをキープしたスパーズが、今季プレミアリーグ16勝めをクリーンシートで飾りました。

プレミアリーグ19位のフラムに再三決定機を創られていたガナーズの後、スパーズの戦い方は安心して見ていられました。両者の最大の違いは、パスコースを限定するプレスができるかどうか。ガナーズはボールを奪われた後の対応が悪く、シソコやエリクセンがしっかりチェックするスパーズは、最終ラインが前の動きに応じて的確なポジションを取っています。ゴール数は同じながら、失点が10も違うノースロンドンのライバル対決は、紅白歌合戦と同様に白に軍配が上がるのではないでしょうか。スパーズは完勝でした。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す