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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Crystal Palace】危なかったリヴァプール…3トップが4発決めるも冷や汗の3失点!

ようやくマティプがピッチに戻ってきました。プレミアリーグ23節、リヴァプールVSクリスタル・パレス。最終ラインにケガ人が続出しているクロップ監督のチームは、中盤の選手を下げてやりくりしています。GKアリソン、DFミルナー、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ、FWサラー、マネ、フィルミーノ。プレミアリーグ14位に沈むクリスタル・パレスは、ザハ、タウンゼント、アイェウで速攻狙いです。立ち上がりからボールを支配するレッズに対して、縦に入るボールを厳しくチェックするクリスタル・パレス。8分のCKが右に流れ、フィルミーノからのパスを受けたミルナーが縦にスルーパスを通すと、フリーになったマティプのシュートは飛び出したGKスペローニが体を張ってブロックしました。

13分、ファビーニョが左に展開したチャンスは、右足で巻いたフィルミーノのミドルがクロスバー越え。アウェイチームは最前線のアイェウまでが自陣にこもり、強力3トップが走り込むスペースをつぶしています。プレミアリーグ首位チームは、サラーとマネにボールを入れられず、20分を過ぎてもオンターゲットは1本のみ。22分のCKは、マネの強烈なヘッドがスペローニの正面に飛んでしまいます。28分、右から速攻を仕掛けたマネが逆サイドにクロスを上げると、ロバートソンがボレーを空振り。30分にCKに競り勝ったマティプのヘッドは、ポストの左に流れていきました。セットピースで優位に立つレッズは、32分に右から蹴ったミルナーのFKでもファン・ダイクがヘディングシュート。強く叩いたボールは枠を越え、アンフィールドはため息に包まれました。

34分、先制は何とクリスタル・パレス。ファン・アーンホルトが中央からカウンターを仕掛け、左サイドに出たボールをザハがキープすると、プレミアリーグ屈指のドリブラーはミルナーを簡単にかわしてニアにグラウンダーを通します。ファビーニョの前に入ってボレーを決めたのはタウンゼント。44分にアーリークロスを受けたロバートソンが中央に戻すと、ファビーニョのダイレクトショットは左SBに当たってスペローニの懐に収まりました。前半は0-1。ポゼッション27%のクリスタル・パレスがワンチャンスを活かし、狙い通りのスコアで折り返しました

後半開始からラッシュをかけたリヴァプールは、1分で同点に追いつきました。クリアミスを拾ったヘンダーソンが中央のファン・ダイクに流すと、ミドルがマッカーサーにヒットして宙に浮き、ラインの裏に入ったサラーがつま先で巧みにコントロールして右隅に流し込みました。エースのプレミアリーグ15発めで勢いに乗ったレッズがボールを支配し、48分にハーフライン過ぎからドリブルで仕掛けたロバートソンの左足シュートは右にアウト。53分、逆転ゴールはセットピースからのアタックでした。CKのクリアを拾ったレッズは、ロバートソン、ナビ・ケイタとつながったボールがボックス左のフィルミーノへ。トムキンスをかわした9番が強引にシュートを放つと、DFに当たったボールが絶妙なコースを辿って右隅に転がりました。

62分、アウェイチームが久しぶりのカウンター。ヘンダーソンをかわしたザハが速いグラウンダーを入れると、戻ったマネがタウンゼントに競り勝ちシュートを許しません。65分、クリスタル・パレスの2本めのオンターゲットは、CKからの同点ゴール。ファン・ダイクの裏でフリーになっていたトムキンスが、文句なしのヘッドを左隅に突き刺しました。今季プレミアリーグでレッズから3点を奪ったクラブはありませんが、次のゴールを決めるのはどちらでしょうか。69分、右に流れたフィルミーノがゴール前に浮かすと、トラップで抜け出したサラーのシュートはスペローニがコースを切ってブロックしました。

クロップ監督が動いたのは72分。パッとしなかったナビ・ケイタを諦め、シャキリに勝負を託します。75分、ファビーニョがボックス右にロングフィードを入れると、ミルナーの折り返しに慌てたスペローニが後ろに弾いてしまいました。いち早く反応した赤い弾丸がボールと一緒にネットを揺らし、背中を見ると11番です。モー・サラー、今季プレミアリーグ16ゴール!ホジソン監督は、75分にクヤテを下げてシュラップ。81分にはアイェウとマッカーサーを下げ、ウィッカムとマックス・マイヤーで勝ち点1をめざします。

倒れ込んだファビーニョは疲労か負傷か、87分にララナに交代。前に出なければいけないクリスタル・パレスはプレスをかけ、レッズはパスミスが目立ち始めました。イエローを1枚もらっていたミルナーは、89分にザハの足を削った瞬間、ジャッジを察して自らピッチを後にしました。直後にマネが仕掛けたカウンターは、クロスに放った左足のシュートが右にアウト。93分、ロバートソンが左サイドで粘ってマネを縦に走らせると、「宮殿キラー」の10番が完璧なシュートを右隅に叩き込み、クリスタル・パレス戦の連続ゴールを4試合に伸ばしました。勝負は決したかと思われた2分後、右からの放り込みに反応したウィッカムがマティプと競り、こぼれ球を拾ったマックス・マイヤーが左足で叩いて4-3。今季プレミアリーグで初めて3失点を喫したレッズは、冷や汗の逃げ切りで勝ち点を60に伸ばしました。

珍しくマークが曖昧だったリヴァプール。許したオンターゲットをすべて決められたのは、フリーの選手にボールが渡ったからでした。3トップが全員決めて勝ったものの、ヴァーディーがいる次節のレスター戦までに守備のチューニングが必要でしょう。アーノルド、デヤン・ロブレン、ワイナルドゥムは間に合うのでしょうか。結果オーライが続いているうちに負傷者が戻ってくれば、クロップ監督の悩みは減るのですが…。初優勝をめざすリヴァプールは、疲労、負傷、プレッシャーといった新たな敵に打ち勝たなければなりません。すぐ下にいるマンチェスター・シティが好調な今、落としていい試合はひとつもありません。

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“【Liverpool×Crystal Palace】危なかったリヴァプール…3トップが4発決めるも冷や汗の3失点!” への7件のフィードバック

  1. livs より:

    速攻のレポートありがとうございます!
    ブライトンに続き引いた相手に苦しめられました、勝ててほんとに良かった!!
    最後までこの調子で駆け抜けて欲しい!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ディフレクションで2点を失ったパレスが不憫でしたね。
    1点目の対ゲーゲンプレスへの理想的なカウンターが美しかったので余計にそう思いますね。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ゲーゲンプレスへの理想的なカウンターってなんだよ
    ゲーゲンプレスが何か理解してないだろ…

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ならゲーゲンプレス 説明してみろや

  5. アイク より:

    更新ありがとうございます!
    かつての、上には厳しく下には甘い、庶民の味方みたいなレッズも人間くさくて好きでしたが、取りこぼしが本当に無くなりましたね。今年こそぜひ優勝を!
    レスターのウルブズ戦を観ましたが、カウンターを受けた時のキャプテンモーガンの遅さとポジショニングの不味さから複数失点しているので、その辺を突ければと思います。

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    優勝するチームは得てしてこういう試合を勝ち切るものですが、そういうクラブになりつつあると期待しています。

  7. まさやん より:

    去年までなら勝点落としてたゲームを取れるようになったのは大きいですね。
    ツキもある今年に優勝できなければしばらくできる気がしないのでなんとか逃げ切って欲しいです。
    カップ戦がなく少し休めるので守備など立て直しできるといいですね。

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