イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Burnley】好調マネ&フィルミーノが4発!リヴァプールが快勝で1差をキープ!

おもしろい、いや、危ない。6分にウェストウッドのゴールでバーンリーが先制したとき、嫌な予感と高揚感を同時に覚えました。プレミアリーグ30節、リヴァプールVSバーンリー。昨季王者を1ポイント差で追うレッズは、アンフィールドでつまずくわけにはいきません。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤センターにワイナルドゥムとファビーニョ、2列めにララナ、フィルミーノ、マネ、最前線にプレミアリーグ16ゴールのモー・サラー。クロップ監督の11人は、アダム・ララナのスタメンがちょっとしたトピックスです。

マティプの一瞬の逡巡で与えたCKから、そのゴールは生まれました。ウェストウッドが巻いた左からのCKが、直接ゴールイン。タルコフスキに押さえつけられたアリソンの激怒は理解できますが、VARのない世界に判定をチェックするフローはありません。バーンリーが先制し、プレミアリーグ屈指のGKにはイエローカードが突き付けられました。レッズに必要なのは、判定の正しさを突き詰めることではなく、ゴールを連発して笑い話にすることです。圧倒的に攻めるホームチームは、14分に速攻を仕掛け、サラーのパスを受けたフィルミーノが切り返しからフィニッシュ。決まるかと思われた一撃は、タルコフスキが足に当ててCKに逃れました。

19分、ワイナルドゥムとのワンツーでボックス右を突破したサラーが、右足でグラウンダーをフィード。GKヒートンがキャッチして終わりと思いきや、タルコフスキが足を出したためにボールは中央にこぼれてしまいます。無人のゴールにプッシュしたのはフィルミーノ。次の1点をプレミアリーグ2位チームが決めれば、大方の予想通りの展開になります。積極的にミドルを狙うトレント・アレクサンダー=アーノルド。強い横風が、ロングフィードの着地予測を難しくしています。29分の勝ち越しゴールの立役者は、ヘンドリックの足元にスライディングしたララナでした。競ったボールがゴール前のサラーに渡り、テイラーのクリアがマネの足元にこぼれると、直近のプレミアリーグ7試合で6ゴールのウインガーが迷わず右隅に叩き込みました。

31分、フィルミーノとのコンビで右から上がったサラーのミドルは、ニアにアウト。36分にファン・ダイクが右サイドに上げたロングフィードは風で逆スピンがかかり、うまく処理できなかったサラーは苦笑しています。43分、ワイナルドゥムのクロスに富んだロバートソンは触れず。レッズは2-1のままでハーフタイムを迎えました。セカンドハーフも風は止まず。より困惑しているのは、クロスとロングフィードが頼みのバーンリーでしょう。51分、サラーのコントロールショットは左にアウト。53分に3人で仕掛けた速攻は、マネのパスを右で受けたフィルミーノのラストパスがテイラーに当たり、サラーに届きませんでした。

ハーフコートマッチを続けるリヴァプール。左サイドのララナが周囲の選手をつないでおり、ラストパスさえ通せれば勝負を決められそうです。67分、ヒートンが致命的なキックミス。GKの目の前まで運んだサラーはテイラーに潰されますが、フォローしたフィルミーノが無人のゴールに押し込みました。この直後のワイナルドゥムをヘンダーソンは、CLのバイエルン戦を見据えた交代でしょう。19歳のマクニールと20歳のアーノルドの若手対決はバーンリーのウインガーがやや優勢ですが、マティプとファン・ダイクがシュートを打たれる気配は微塵もありません。77分、ナビ・ケイタに後を譲ったララナがベンチに向かうと、アンフィールドは盛大な拍手。レッズが順調に勝利に近づいています。

79分にヘンドリックとクリス・ウッドが下がり、クラウチとグズムンドソン。82分、アーノルドの高速グラウンダーにスライディングで触ったマネは、バーに当たったボールを見て悔しがっています。86分、アーノルドに代わってスタリッジが慣らし運転。91分、右からのクロスをヘッドで落としたヴィドラが、ウェストウッドのシュートのこぼれ球を右につなぐと、グズムンドソンが左足で押し込んで3-2。1点差に迫られたレッズは、好調のウインガーのダメ押しゴールで試合を締めました。93分に右のスタリッジがラインの裏に長いパスを通すと、マネがヒートンを抜き去って左足で流し込み、4-2。サラーに久しぶりのゴールがあれば文句なしでしたが、今日の11番は3つの決定機に絡んでおり、すぐにゴールを決めてくれるでしょう。

前で奪えるレッズは強い。パスが速いレッズは美しい。あらためてそんなことを感じた彼ららしい勝ちゲームでした。引いて守るバーンリーに手を焼き、オンターゲットは5本に留まったものの、相手のミスを突いて4点をゲットしたチームにこれといった注文はありません。次なる相手は、CLラウンド16のバイエルン。ドイツ王者より1日休みが少ないスケジュールには愚痴をこぼしたくなりますが、前で奪って速いパスで仕留めるレッズらしいアタックが観られればと期待しています。モー・サラー、そろそろゴールを!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Liverpool×Burnley】好調マネ&フィルミーノが4発!リヴァプールが快勝で1差をキープ!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    記事ありがとうございます。

    クロップでなくともなぜこのタイミングで日曜開催なのか文句も言いたくなりますが、仕方ないですね。

    バイエルン戦、どういう結果になるにしろ、レッズらしく攻めきってもらいたいです。

    —–
    更新ご苦労様です。
    ララーナが良かったです。スターティングメンバーに名を連ねたのを見たとき、最初は大丈夫かな?と思いましたが、そんな思いは全く不要で最高のパフォーマンスでした。やはりスカッドが厚くなるといいですね。選手を休ませることができるので。
    バイエルンとの大一番結果がどうであれレッズらしさ全開で戦って欲しいです!

コメントを残す