【Saints×Liverpool】サラー完璧!クロップ采配が当たったレッズが難敵を下して首位奪還!
5分にホイビュルクが奪ったボールがレドモンド、バートランドとつながり、ニアに上がったクロスはファン・ダイクがクリア。全員が自陣にこもるセインツに対して、レッズは縦に入れられません。9分、バートランドがゴール前に浮かしたボールをホイビュルクがヘッドで逸らすと、ロバートソンがかぶった裏にシェーン・ロングがいました。右足のシュートが左隅に突き刺さり、1-0。プレミアリーグ屈指の守護神アリソンも、フリーで打たれてはノーチャンスです。
中盤の選手に出せないマティプが、業を煮やして上がるシーンが目立ちます。16分、マティプがオーバーラップしてボックス右のサラーにパスが出ると、ふわりと浮かしたボールをヘッドで叩きつけたのは古巣対決のマネ。GKガンが左に弾き、詰めたナビ・ケイタのシュートは枠を外れます。18分、アーノルドの自陣でのキックミスは危険でした。こぼれたボールをレドモンドが縦に流すと、ホイビュルクの高速グラウンダーはシェーン・ロングの足元を横切っていきました。やりにくそうなレッズ。22分のショートコーナーは、ロバートソンの速いパスをサラーがトラップし、振り向きざまにシュートしますが、セインツの厚い壁に阻まれてしまいます。
30分、浮き球のクリアを叩いたフィルミーノのボレーはクロスバーの上。吉田麻也、ヴェステルゴーア、ベドナレクの3バックはうまく守っていたのですが、36分にモー・サラーにラインの裏に入られ、陣形を整える暇もなく波状攻撃を許してしまいます。右から上げたサラーのクロスを拾ったナビ・ケイタがロバートソンに落とすと、2本めのクロスはサラーが触れず。フォローしたアーノルドがファーに上げると、ナビ・ケイタがプレミアリーグ初ゴールとなる強烈なヘッドを叩き込みました。45分、スローインに反応したサラーがフィルミーノに落とし、クロスに放ったシュートはポストの外。緊張感の高いゲームは、1-1でハーフタイムを迎えました。
48分、右サイドを突破したヴァレリーのクロスは微妙にずれ、中に合わず。レッズの中盤は、自陣でパスをカットされてサイドを破られるシーンが目立ちます。51分にもヴァレリーが右からクロスを入れ、クリアを叩いたレドモンドのボレーはDFにヒット。耐える時間が続くレッズは、マイボールを大事にしたいところです。劣勢を打開したいクロップ監督は、58分にワイナルドゥムとアーノルドを下げ、ミルナーとヘンダーソンを投入。60分のファビーニョのミドルはベドナレクの頭をこすってCKとなり、フィルミーノが右から打ったシュートはGKガンの正面です。
2枚代え以降、イニシアティブを取り戻したレッズが攻め続けています。65分に左のナビ・ケイタが速いボールを中央に入れると、巧みにコントロールしたフィルミーノのボレーは吉田麻也が飛び込んでブロック。レッズはサイドを制しながらも、クロスを3バックに跳ね返されています。80分、セインツのCK。ファーに流れたボールの折り返しをカットしたレッズは、ヘンダーソンがヘディングでサラーに預け、カウンターに転じます。ドリブルで突進するサラー、左を並走するフィルミーノ。出すぞと見せかけながらボックス手前まで進んだエースが、右隅に完璧なコントロールショットを決めました。プレミアリーグで6試合ノーゴールだったレフティは、アグエロに1本差に迫る18ゴールです。
勝負が決したのは86分でした。マティプのロングフィードでフィルミーノがボックス右に侵入し、切り返しからラストパス。長い距離を走ってきたヘンダーソンが、左足ボレーをゴール左に突き刺しました。勝ち越しゴールのお膳立てをしたキャプテンも、ナビ・ケイタと同じく今季プレミアリーグ初ゴール。クロップ監督はナビ・ケイタをデヤン・ロブレンにスイッチし、2点差をキープしてゲームを畳みました。
押し続けながらも決められなかったレッズが、最後に見せた速攻2発。不安定だった右サイドに手を入れたクロップ采配が、見事に当たった一戦でした。アグレッシブに攻め続けたミルナー、2ゴールに絡んだヘンダーソン、チーム最多のシュート5本を放ちアシストも決めたフィルミーノ、ワンチャンスを活かしたサラー。それぞれがキャラを出し切ったラスト15分は素晴らしいのひとことです。
マン・シティが勝って首位に立つと、リヴァプールが捲り返すPK戦のような優勝争い。どちらかが悲運と語られ続ける2位で終わることを想像すると、ため息がこぼれます。次節のレッズは、アンフィールドでチェルシー戦。CLの後に中4日あるチームが、ELのプラハ遠征後に2日しか休めないチームに負けるわけにはいきません。
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2ゲーム連続で難しい展開から打開して勝ちきりました。サラーのスピードは凄かったですね。
しかもトップスピードに乗りながらパスフェイクを入れて最後はコントロールショット!
もし、もしもレッズがプレミアを勝ち取ったらこのゴールシーンは永く語り継がれ、オンエアされるでしょうね。
ホントにため息が出るレッズとシティの「PK戦」です。
早々の更新ご苦労様です。
セインツはメンバーが揃っており強く、ホームの地の利を生かしての厳しいプレスに手を焼きましたが、前半のうちにケイタによる同点、後半はサラーのゴールにキャプテンのとどめの一発とクロップ采配が的中したゲームでした。とにかくケイタとサラーはゴールが決められて良かったですし、ヘンダーソンのゴール後の雄叫びは気持ちを十分に感じました。負けられない戦いが続きますね。