2020.06.18 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2019-20
【MAN.CITY×Arsenal】ベテランCBがミス連発&1発レッド…トラブル続出のアーセナル、3失点完敗!

ペップVSアルテタ。より満足のいく準備ができたのは稀代の名将か、彼を支えてきた有能な元コーチか。さっそく、両者のスターティングラインナップをチェックしましょう。プレミアリーグ2位の前線には、アグエロとベルナルド・シウヴァの名前がありません。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、エリック・ガルシア、ラポルテ、バンジャマン・メンディ、MFギュンドアン、デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、FWスターリング、ガブリエウ・ジェズス、マフレズ。ベンチにはレロイ・サネが復帰しています。
アルテタ監督のチョイスは、エンケティアを前線に配した4-2-3-1です。GKレノ、DFベジェリン、ムスタフィ、パブロ・マリ、ティアニー。中盤センターにグエンドゥジとジャカ、2列めにはサカ、ウィロック、オーバメヤン。エティハドのピッチは、激しい雨の音が鳴り響いています。最初のチャンスはホームのマン・シティ。4分にデブライネが放った鋭いFKは、レノがコースを読んで上に弾き出します。直後、右の足首を痛めたジャカがいきなりアウト。代わって入ったのはダニ・セバージョスです。
9分には左からのCKのクリアが逆サイドに流れ、マフレズが右足でボレーを放ちますが、ボールはレノの前を横切ってファーポストの外に消えていきます。デブライネが仕掛けた速攻は、左でスルーパスを受けたスターリングがラストパスを通せず。ゴールの匂いが漂っているのは、昨季プレミアリーグ王者のほうです。20分、カイル・ウォーカーがボックス右から突破を図ると、右足を痛めたパブロ・マリが追うのをやめ、グラウンダーがクリアされるとピッチに座り込んでしまいました。穴を埋めるのはダヴィド・ルイス。冷静に最終ラインを仕切っていたレフティのリタイアは激痛です。
25分、デブライネが珍しく自陣でパスミスを犯し、パスをもらったオーバメヤンが右足で巻いたミドルを打つと、右隅に向かったボールは狙いよりも浮いてしまいます。34分、ダヴィド・シルヴァの落としを受けて中に斬り込んだスターリングの一撃は、レノが左に飛んでセーブ。直後のダヴィド・シルヴァの決定的なシュートも、37分のマフレズとの1対1も、ポジションを間違えなかった守護神がビッグセーブ連発でしのぎました。

ポゼッションをキープするマン・シティ。65分にはダヴィド・シルヴァとマフレズが下がり、フィル・フォーデンとベルナルド・シウヴァがピッチの感触を確かめます。直後、アルテタ監督はエンケティア、ウィロック、グエンドゥジを諦め、ラカゼット、ネルソン、メートランド=ナイルズを投入します。ペップは、攻守の要に無理をさせたくなかったのか、70分にデブライネとラポルテに代えてロドリとフェルナンジーニョ。4割の顔ぶれが変わっても、試合の流れは変わりません。77分、スターリングが中央からのFKを右に流すと、フリーのギュンドアンのシュートは、またしてもレノがセーブしました。
80分、レノのロングフィードを追ったエリック・ガルシアが、飛び出したエデルソンと激突して頭を強打。10分近く続いた応急処置が終わると、5人めのアグエロを投入していたチームも10人となりました。91分、フェルナンジーニョの素晴らしいサイドチェンジが右サイドに届き、中央のアグエロにボールが渡るとスターリングとのワンツーでレノと1対1。左足のシュートはレノが足に引っかけてポストにヒットしますが、フォローしたフォーデンが今季プレミアリーグ初ゴールを左足で叩き込みました。11分の追加タイムにアーセナルは何もできず、3-0完敗。レノのセービングとティアニーの的確な守備以外に、見るべきものはありませんでした。
シュート数17対3、オンターゲット3対0のハーフコートマッチ。デブライネとダヴィド・シルヴァが前線を自在に走らせたマン・シティに対して、アーセナルにはオーバメヤンやエンケティアを活かすパサーがいませんでした。ジャカというサスペンションが消えた後、パブロ・マリのアクシデントで安定を失い、ミスを連発しただけでピッチを去ったCBの穴埋めをティアニーが託されたことで、左サイドからのアタックが薄くなってしまいました。4位チェルシーの背中は見えず、5位マンチェスター・ユナイテッドとのギャップは5ポイント。アルテタ監督は、負傷者続出のチームを立て直せるでしょうか。次節はブライトン。ニコラ・ペペとマルティネッリを温存した指揮官の采配に注目しましょう。
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シーズン終盤&順位を考えると「何やってんだバカヤロー!」と言うべきなのかも知れませんが、「ああ、いつもの日常、いつものアーセナルが帰ってきたなぁ」という気持ちの方が強いです。
まぁ、帰ってきてほしくないアーセナルまで一緒に帰ってくるあたりがいかにもアーセナルなわけですが。ツイッターのフォロワーさんなども「はいはい、知ってた知ってた」みたいな穏やかな雰囲気です。
いや、それじゃいかん。
おそらくアルテタが今頃チームを厳しく叱責しているでしょうから、ファンも気持ちをちゃんと切り替えてCL圏内に向けて応援しようと思います。
ケガのアクシデントは仕方ないとして、後半早々の1点が激痛でしたね。
とはいえウィロックは厳しいと感じます。やはり中盤で収められて、自分でも打てる人材が必要かと。