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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【West Ham×Chelsea】89分、カウンターからヤルモレンコ!好調チェルシー、まさかの敗戦!

スタンフォード・ブリッジでマンチェスター・シティを下し、プレミアリーグのTOP4フィニッシュに近づいたチェルシー。17位ウェストハムの本拠地ロンドン・スタジアムで戦うダービーは、圧勝もあるのではないかと思っていました。さっそく、ランパード監督の4-3-3を紹介しましょう。GKケパ、DFアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー、マルコス・アロンソ、MFカンテ、ロス・バークリー、コヴァチッチ、FWウィリアン、タミー・アブラハム、プリシッチ。ベンチにはジョルジーニョ、メイソン・マウント、ロフタス=チーク、ハドソン=オドイ、ジルーが控えており、試合の流れを変える手段は充分に揃っています。

開始4分、CKのクリアに反応したマルコス・アロンソのバイシクルはファビアンスキがキャッチ。同じサイドで縦に速いパスをつなぐアタックは、いつものブルーズです。11分、リュディガーが左に展開。縦に持ち込んだマルコス・アロンソのクロスがカットされると、拾ったウィリアンがボックス左から放ったシュートはGKの正面に飛んでしまいました。2分後、ソーチェクのパスを中央で受けたのはマイケル・アントニオ。マルコス・アロンソとリュディガーを一気にかわしてフリーになったドリブラーは、右足のシュートをこすってしまい、ボールはファーポストの外に切れていきます。

ポゼッションはチェルシー。20分にリュディガーのサイドチェンジがアスピリクエタに届き、中央に入ったクロスをタミー・アブラハムがスルーすると、後ろにいたプリシッチは決定的なボレーをバーの上に外してしまいます。徐々に前に進出したハマーズは、33分のCKで先制したかと思われたのですが…。ニアのコヴァチッチが後ろに逸らし、こぼれ球をプッシュしたソーチュクが今季プレミアリーグ初ゴールに歓喜した後、VARは「最初のタッチが当たったマイケル・アントニオは、オフサイドポジションで転倒していた」と判断。リードできなかったホームチームは、42分に失点を喫してしまいます。

コヴァチッチのパスをボックス内で受けたプリシッチが、ドリブルを始める際に引っかけられたとしてPKをゲット。アタッカーのほうから足をかけたようにも見え、接触を避けようとしたディオプにとっては厳しいジャッジでした。ウィリアンが左に決めて0-1。ビハインドを背負ったまま、ハーフタイムに入ろうとしていたハマーズは、47分にチャンスを活かします。CKがファーに上がると、ケパがカンテにぶつかって出られず、ゴールを取り消されたばかりのソーチェクがヘディングを叩きつけました。今度こそ、今季プレミアリーグで初の1発。1-1で後半に入ると、先に決めたのは降格を回避したい17位でした。

51分、左のデクラン・ライスが中にいたマイケル・アントニオに通ると、体勢を崩してPKをアピールするも取ってもらえず。流れたボールをキープしたボーウェンが縦に突破してグラウンダーを送ると、気持ちを切り替えて走ってきたマイケル・アントニオが倒れ込みながら右足で押し込みました。ハーフタイムには動かなかったランパード監督は、53分にコヴァチッチをメイソン・マウント。サイドを封じられ、60分を過ぎてもシュートゼロの攻撃陣に変化をもたらすべきと判断した指揮官は、63分にロス・バークリーとタミー・アブラハムに代えてロフタス=チークとジルーを投入しました。

72分、チェルシーのFK。左から蹴ったウィリアンのキックは、カーブがかかってファーポストの内側を叩くスーパーショットでした。疲れを知らないウインガーは、これでプレミアリーグ8ゴール。2-2となった激戦は、次のゴールを決めたほうが勝者となりそうです。何としてもポイントがほしいハマーズは、引いてカウンターに徹しています。78分、ボーウェンに代わってヤルモレンコ。モイーズ監督の策は、10分後に結実します。81分、右のフレデリクスが斜めに入れたスルーパスで、マイケル・アントニオがゴール前に飛び出しますが、ケパが体を張って間合いを詰め、フィニッシュを許さず。クロスをことごとくカットされ、前がかりになったチェルシーは、89分に2対1の形に持ち込まれてしまいました。

ハーフライン付近でキープしたマイケル・アントニオが、リュディガーの向こう側にいたヤルモレンコにロングフィードを通します。左足でタッチしながらボックスに侵入したレフティは、リュディガーを軽くかわして左足一閃。ボールは左隅に吸い込まれ、チェルシーは窮地に追い込まれました。4分の追加タイムは何も起こらず、3-2のままでタイムアップ。後半は単調なサイドアタックと強引な突破に終始したチェルシーは、10月以降はわずか4勝と不振のチームにダブルを喰らってしまいました

天を仰ぐウィリアン、座り込むリュディガー。今の彼らにできることは、気持ちを切り替えて次節のワトフォード戦に集中することだけです。3位レスターも敗れたため、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、ウルヴスの4チームが3ポイント差以内にひしめく大激戦となりました。最終節までもつれれば、レスターVSマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーVSウルヴスという仕込んだような組み合わせでCL出場権が決まります。ウルヴスとマン・ユナイテッドは、プレミアリーグで8戦連続負けなし。リヴァプール、シェフィールド・ユナイテッドといった難敵を残しているチェルシーは、ビッグ6とのゲームが3つもあるレスターに負けず劣らず苦しそうですが…。


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