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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Crystal Palace×Chelsea】絶好調ジルー&プリシッチ!速攻から3発決めたチェルシーがついに3位浮上!

開始5分、いきなりアクシデントが発生。リース・ジェームズから縦パスが出た瞬間、ウィリアンを追いかけたガリー・ケーヒルが左のハムストリングを痛めて転倒しました。元同僚を置き去りにしたベテランウインガーは、ニアでフリーになったジルーに優しいラストパスを通します。レフティの今季プレミアリーグ5ゴールめは、ガラ空きの左に流し込めばOKのイージーなボレー。悪くない入りだったクリスタル・パレスは、10分も経たないうちに失点とCBリタイアという2つのビハインドを背負ってしまいました。

プレミアリーグのTOP4キープをめざすランパード監督は、負傷したカンテの代役としてビリー・ギルモアを先発起用しています。GKケパ、DFリース・ジェームズ、クリステンセン、ズマ、アスピリクエタ。中盤にギルモア、ロス・バークリー、メイソン・マウント、3トップはウィリアン、ジルー、プリシッチ。交代カードを1枚使わざるをえなくなったホジソン監督は、スコット・ダンの相棒にサコを指名しました。10分、CKをフリーで叩いたズマのヘッドは、惜しくも左にアウト。13分のFKは、サインプレーからロス・バークリーが壁の足元を狙いますが、ぎりぎりで触られ、左に逸れてしまいました。

自陣で奪ったボールを縦に送り、4~5人が同時にスプリントするチェルシーの速攻は迫力があります。追加点はウォーターブレイク直後の27分、センターサークルでこぼれ球を拾ったメイソン・マウントがウィリアンに預けてカウンターが発動。ジルーをポストに使ったウィリアンがボックス左にパスを通すと、ウォードをかわしたプリシッチが左足のシュートをニアポストぎりぎりに突き刺しました。ツータッチ以内でテンポよくボールをまわすチェルシーに対して、クリスタル・パレスは囲い込みからのカウンターを狙っています。

32分、右からドリブルで仕掛けたプリシッチが3人を引きつけ、左で空いたウィリアンにラストパス。ニアを狙ったシュートは、グアイタが必死のダイビングでセーブします。34分、ファン・アーンホルトのインターセプトからクリスタル・パレスの反撃がスタート。中央に出たパスのこぼれ球を拾ったザハは、30メートルはあろうかという位置からスーパーショットをゴール右上に決めました。プレミアリーグ屈指のドリブラーは、このゴールがシーズン4発めです。リース・ジェームズのサイドを執拗に攻めるホームチームに、同点ゴールの予感が漂っています。

43分のウォードのきわどいクロスは、ラインを割ってからクロスバーに触れたようです。前半終了間際にミリヴォイェヴィッチがゴール前に浮かしたCKは、ベンテケのヘッドがケパの正面。2-1でハーフタイムを迎えた2人のマネージャーは、同じ11人でセカンドハーフをスタートさせました。サイドアタックの応酬となった開始直後は、クリスタル・パレスの出足のよさが目を引きます。54分、FKからリース・ジェームズにボールがまわると、クロスに飛び込んだジルーのヘッドは惜しくもバーの上。63分のホームチームのCKは、こぼれ球を収めたジョルダン・アイェウが右足で狙いますが、ズマが足を出してブロックしました。

ランパード監督は、65分にジルーとロス・バークリーを下げ、タミー・アブラハムとロフタス=チークを投入。71分のゴールは、途中出場の2人が決めたカウンターです。中央からドリブルで突進したのはロフタス=チーク。ボックス右に流れてサコの裏を取ったタミー・アブラハムに浮き球のラストパスが通ると、右足のシュートがファーポストの内側を叩いてネットを揺らしました。2点差となった1分後、ジョルダン・アイェウが左サイドのマッカーサーを走らせ、ニアでグラウンダーを受けたファン・ハーンホルトがクリステンセンをかわして折り返すと、中央でマークを外していたベンテケが無人のゴールにプッシュ。2-3なら、どうなるかわかりません。

80分、ギルモアに代わってジョルジーニョが登場。86分、右からドリブルで中に持ち込んだウィリアンが脇にいたメイソン・マウントに預けると、左足のコントロールショットはグアイタが指先で弾き出しました。セーフティファーストでパスをまわすチェルシーは、中央に人数を割いてスペースを埋め続けています。95分、ザハが右のポスト際に浮かしたクロスをスコット・ダンがヘッドで合わせると、ボールはポストを直撃して同点ならず!速攻に徹して3発をゲットしたチェルシーが、不振のレスターをかわしてプレミアリーグ3位に浮上しました。

再開後のプレミアリーグ5試合を4勝1敗。好調を支えているのは、鋭いドリブルで中央に斬り込むウィリアン&プリシッチ、豊富な運動量とポジティブなパスで前線を動かすメイソン・マウント、決定的なシーンで外さないジルーといったアタッカーたちです。シェフィールド・ユナイテッド、リヴァプール、ウルヴスといった難敵を残しているチェルシーは、3勝1分ならTOP4当確ですが、最後までハイテンションをキープして逃げ切ることができるでしょうか。アスピリクエタ、ウィリアン、ジルーらベテランの経験値と、再開してからは不振だったタミー・アブラハムとジョルジーニョの覚醒に期待しています。


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“【Crystal Palace×Chelsea】絶好調ジルー&プリシッチ!速攻から3発決めたチェルシーがついに3位浮上!” への1件のコメント

  1. n より:

    プリシッチはアザールを忘れさせてくれそうですね。詰まったスケジュールの犠牲にだけはならないで欲しいです。

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