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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Chelsea】セットピースとアーリークロス…乱打戦を制した最強SBコンビに感動!

リヴァプールにとっては、プレミアリーグ史上最多タイ記録の32勝とホーム18勝をめざすゲーム。チェルシーは、来季のCL出場権獲得を賭けた大事な一戦です。プレミアリーグ37節、リヴァプールVSチェルシー。クロップもランパードも、現在のベストメンバーを揃えています。さっそくホームチームから、スタメンを紹介しましょう。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン、MFワイナルドゥム、ファビーニョ、ナビ・ケイタ。3トップのサラー、フィルミーノ、マネは、今季プレミアリーグで44ゴールを記録しています。

キックオフから、リヴァプールのアタッカーたちがゴールに殺到。チェルシー守備陣は、早い時間に自分たちのペースをつかまなければなりません。GKケパ、3バックにアスピリクエタ、リュディガー、ズマ、WBはリース・ジェームズ&マルコス・アロンソ。中盤センターにジョルジーニョとコヴァチッチ、前線はウィリアン、ジルー、メイソン・マウント。3-4-3が5-4-1になれば、プレミアリーグチャンピオンが勝つ可能性が高まります。

7分、サラーとフィルミーノのワンツーは、ウインガーが体勢を崩してシュートを打てず。リース・ジェームズのクロスがニアのメイソン・マウントに入ると、首を振ってコースを変えたヘディングはアリソンの頭上に浮いてしまいます。14分にメイソン・マウントをかわしてボックスに入ったサラーは、ワイナルドゥムとのワンツーで前に出ようとした瞬間に転倒。16分、中央に絞ったリース・ジェームズがボックス手前から放ったミドルは、アウトにかかって右に切れていきます。リヴァプールが先制したのは23分。中盤でウィリアンと競り合ったナビ・ケイタが、ワイナルドゥムのパスを受けて中央に斬り込むと、右足で放ったミドルはクロスバーの下を叩くスーパーショットでした。

29分、サラーがラインの裏を取ってカウンターがスタート。右に流れたフィルミーノに縦パスが通り、シュート態勢に入った瞬間、間に合ったアスピリクエタがブロックしました。38分、アーノルドの完璧なFKがゴール右に突き刺さって2-0。43分のロバートソンのCKは、サラーと競ったジョルジーニョがうまくクリアできず、ワイナルドゥムがこぼれ球を叩いてリードを3点に広げます。レッズの圧勝かと思われた前半終了間際、メイソン・マウントが左から蹴ったボールをマルコス・アロンソが中央に流し、フリーのウィリアンが左足でシュート。アリソンが手に当て、ゴール前に浮いたボールをジルーが押し込み、ハーフタイムのスコアは3-1となりました。

後半の立ち上がりはチェルシーのペースでしたが、49分にレッズが決定機を創ります。アーノルドの楔のパスを受けたサラーが、フィルミーノとのワンツーで中央を突破。ケパと1対1になったエースは、ゴール右に流し込めばOKのシーンで、左を狙った難しいキックをミスしてしまいました。相変わらずポゼッションはレッズ。54分のアーノルドのアーリークロスはパーフェクトでした。ヘディングで決めたフィルミーノの今季プレミアリーグ9発めは、アンフィールドでゲットした最初のゴールです。

57分、マルコス・アロンソのトラップミスを突いたサラーが、そのままスプリントして放ったシュートは、フォローしたズマが足を出してブロック。ホームチームの圧勝と思われたゲームは、ランパード監督の交代策によっておもしろくなります。59分にジルー、ウィリアン、メイソン・マウントが下がり、タミー・アブラハム、プリシッチ、ハドソン=オドイ。入ったばかりのプリシッチが61分に4人抜きでゴールに迫り、ファン・ダイクの足元を抜いたボールが中央に届きます。走り込んだタミー・アブラハムの仕事は、イージーなボレーを枠に収めるだけでした。

63分、リース・ジェームズがラインの裏に浮かしたボールをプリシッチが胸でトラップ。右足でクロスに打ったシュートは、惜しくもファーポストすれすれを抜けていきます。クロップ監督は、66分にナビ・ケイタとワイナルドゥムをカーティス・ジョーンズとミルナーにスイッチ。給水を終えた73分、スローインを追ったファン・ダイクとジョー・ゴメスがぶつかって両者転倒という信じられないミスで、チェルシーが3対2のチャンスをつかみます。タミー・アブラハムの浮き球を胸で受けたプリシッチが、アーノルドを軽くかわして反転し、右足で文句なしのフィニッシュ。残り15分で4-3、アウェイチームに勢いがあり、どちらが勝つかわからなくなりました。

クロップ監督は、79分にサラーをチェンバレン。アンフィールドを包み込んだ花火の音と光に煽られたかのように、レッズがカウンターを完成させたのは84分でした。マネの縦パスを受けたロバートソンがワンタッチでジョルジーニョをぶっちぎり、ファーのアタッカーに届く完璧なアーリークロス。右足のボレーで勝負を決めたのは、入ったばかりのチェンバレンです。望みをつないでいたチェルシーは、これでしびれました。南野拓実とオリギが前線に加わったホームチームは、2点差をキープしてタイムアップの笛を聞きました。

セットピース、ミドル、アーリークロス、カウンターと多彩なアタックで5発叩き込んだリヴァプールが、キックの精度が高ければ崩せなくてもゴールラッシュを見せられることを証明しました。アーノルドが1ゴール1アシスト、ロバートソンはゴールにつながったCKと最後のアシスト。世界最高のSBコンビの競演は、優勝したシーズンのホーム最終戦にふさわしいエンターテインメントでした。今週末、ニューカッスルとのアウェイゲームに勝てば、リヴァプールは2017-18シーズンのペップに次ぐ勝ち点99でシーズンを終えることになります。

敗れたチェルシーは、得失点差でマンチェスター・ユナイテッドにかわされ、4位で最終節を迎えます。再開後のプレミアリーグ8試合を5勝1分2敗と好調のウルヴスは、チェルシーに勝てばEL出場権獲得。ランパード監督と選手たちは、難敵とのゲームを制してTOP4をキープすることができるでしょうか。日曜日の夜は、レスターVSマンチェスター・ユナイテッドとの二元中継でCL出場権の行方を見届けたいと思います。キングパワーにもスタンフォード・ブリッジにもホームサポーターがいないのは、マンチェスター・ユナイテッドにとってありがたい状況なのですが、どうなることやら…。あまりにもいろいろなことがありすぎたプレミアリーグ2019-20シーズンも、いよいよファイナルです。


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