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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Burnley】エースが2戦連続の決勝ゴール!アーセナルは10年ぶりの開幕2連勝!

おお、ダヴィド・ルイスがついにエミレーツデビュー!プレミアリーグ開幕節でニューカッスルを0‐1で下したアーセナルは、バーンリー戦でもウィロック&ネルソンの若手コンビが先発です。GKレノ、DFメートランド=ナイルズ、ダヴィド・ルイス、パパスタソプーロス、モンレアル。グエンドゥジとウィロックが2センター、上がりめにダニ・セバージョス、左にネルソンが入って右サイドがオーバメヤン、最前線は負傷が癒えたラカゼットです。開始早々からポゼッションを取るアーセナルに対して、アシュリー・バーンズ、クリス・ウッド、グズムンドソンがラインの裏を窺うバーンリーはシンプルなサイドアタックで対抗。3分にグズムンドソンのクロスのクリアがピーテルスに渡ると、左足のミドルシュートは右に逸れていきました。

9分、チェルシーから来たベテランCBが、彼らしいプレイを見せてくれました。ダヴィド・ルイスのロングフィードがオーバメヤンにピタリと届き、クレバーなエースは無理せずCKをゲットします。12分、ダニ・セバージョスのFKから浮き球が前線に出ると、ラカゼットのヘッドはGKポープが上に弾き出すファインセーブ。3度めのCKを得たガナーズは、ストライカーの素晴らしいプレイであっさり先制しました。ニアでピーテルスとベン・ミーを背負ってトラップしたラカゼットが、強引に振り向いて右足でスライディングシュート。ボールはポープの股間を抜け、グーナーの大歓声がエミレーツに響き渡りました。

15分、ポープのキックがボックス手前のアシュリー・バーンズに通り、左からクロスに狙ったシュートは枠の外。ダヴィド・ルイスは、打つ気満々のストライカーをしっかりケアしなければなりません。再三のセットピースとハイクロスで混乱気味だったガナーズ守備陣は、レノの積極的な対応とグエンドゥジらのカバーリングで何とか事なきを得ています。自陣で奪われるシーンが目立つガナーズ。ネルソンの軽率なプレイが気になります。32分、ダニ・セバージョスの縦パスでネルソンがラインの裏に飛び出しますが、ポープがボックスの外に出てヘッドでクリア。35分、モンレアルのパスを受けたネルソンがボックス左から放った一撃は、ポープの守備範囲にいってしまいました。

41分、ダニ・セバージョスが仕掛けた速攻は、右から上がったグエンドゥジの強烈なシュートをポープが足でブロック。バーンリーの速攻が実ったのは43分でした。左から上がったマクニールがひとりかわしてシュートを放つと、ゴール前にいたアシュリー・バーンズの足元へ。ダヴィド・ルイスが残っており、オフサイドはありません。プレミアリーグ開幕節で2ゴールを決めた10番が、冷静に左に流し込んで1‐1。46分にダニ・セバージョスのスルーパスでモンレアルが抜け出し、グラウンダーをネルソンが叩き込んだシーンは、VARが左SBのオフサイドを確実に捉えていました。前半はイーブンで終了。エメリ監督は、ハーフタイムにネルソンを外してニコラ・ペペを投入しました。

後半に入り、サイドからのアタックが活性化されたアーセナル。51分にダニ・セバージョスとのコンビでモンレアルが左から上がり、パスを受けたオーバメヤンがボックスの外から右を狙うと、浮き上がったボールはポストすれすれを抜けていきました。58分のショートコーナーはパパスタソプーロスのヘッドがブロックされ、直後のCKもメートランド=ナイルズのミドルが浮いてしまいます。60分、ペペが斜めに出した速いパスから、オーバメヤンが決定的なワントラップボレーを放つと、ポープが落ち着いて手に当て勝ち越しを許しません。63分にダニ・セバージョスが右隅を狙ったコントロールショットも、バーンリーの守護神のダイビングに阻まれました。

64分、パスをカットされたダニ・セバージョスがすかさず取り返すと、オーバメヤンが左から持ち込みタルコフスキーを簡単に抜き去ります。ニアに放ったシュートにポープは触れず2‐1。昨季プレミアリーグ得点王は、新シーズンもさっそく2連発です。71分、右サイドでこぼれ球を拾ったグズムンドソンがファーに上げると、マクニールのヘッドはバーの上。エメリ監督は72分にラカゼットをコラシナツに代え、3バックにシフトします。ショーン・ダイク監督のカードは、グズムンドソンをアーロン・レノン。75分、中央にドリブルで進んだペペのシュートはGKの正面です。残り7分でルーカス・トレイラに後を譲ったダニ・セバージョスには、大きな拍手が送られています。

90分、右サイドを突破したウィロックがニアに折り返すと、ルーカス・トレイラの強烈なボレーはポープがセーブ。ペペとオーバメヤンが2対1になったシーンは、ラストパスが弱くオーバメヤンがカットされてしまいました。ポープがゴール前に上がったセットピースをしのいだガナーズが、10年ぶりとなるプレミアリーグ開幕2連勝。2人のストライカーが結果を出し、ダニ・セバージョスやニコラ・ペペ、ダヴィド・ルイスがフィット感を高めるなど収穫の多い一戦でした。

とりわけ目を引いたのは、ダニ・セバージョスのキープ力とパスを出した後の的確なポジショニングです。今後のプレミアリーグにおけるアーセナルのアタックは、彼が起点となるシーンが格段に増えるのではないかと思われます。一方、最終ラインはファーの選手をフリーにするという課題が残りました。モンレアルのフォローとレノの奮闘で何とか1失点に抑えたものの、リヴァプールは許してくれないでしょう。キャラが立った新戦力やエジルの合流など伸びしろが多いチームは、アンフィールドとノースロンドンダービーという立て続けの難戦をしのげれば一気に視界が広がります。次節の欧州王者との一戦は、ペペやオーバメヤンがロバートソンとアーノルドをいかに押し込むかが勝負のポイントとなりそうです。

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“【Arsenal×Burnley】エースが2戦連続の決勝ゴール!アーセナルは10年ぶりの開幕2連勝!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    やはり、他の全てのチームを合わせてもシティとリバプールには勝てる気がしないですねぇ。
    この2チームの強さを考えると、アーセナル、スパーズ、ユナイテッド、チェルシーが争って4位に入るのは相当しんどいです
    なんとか4位に入ってほしいですが・・・!

  2. りっきー より:

    セバージョスは本当に良い選手ですね!
    ラムジーというよりはカソルラを思い出しました。ペペはプレミアの水に慣れたら面白そうですね!
    ただ今の守備でリバプール相手はなかなか厳しいです、、、
    打ち合いの展開になればあるいはといったところでしょうか。勝てなくても戦えるところを見せてほしいです!

  3. トマシュ より:

    ジャカがプレスを受けて簡単にボールを失う、というのが定型になってたけど、セバージョス・・・。足元でキープしちゃってたよ。1試合だけだしマークされたら分からないけど久しぶりに中盤のパフォーマンスに胸が躍りました。

    2試合続けて1点差ゲームでの決勝点。この選手売ってザハ買え、とかあったなぁ。とうの昔からアーセナルは君のチームですよ、オバメヤン。

    次節は負ける。それは仕方ない。だけどポジれる内容が欲しい。がんばれ。

  4. エミリー より:

    セバージョスもペペも今後が楽しみです。
    特にセバージョスは、早くもファンの心を掴んだのではないでしょうか?私もその一人です。
    1人インテリジェントなやつがいると、なんか違ってくるんですよね。
    スペースの作り方の引き出しが多く、見ていて楽しかったし、仲間もストレスが少ないと思いますね。

    エース二人のゴールで勝ちましたが、ゴールは常に難産で、失点の危うさは、最初から最後までつきまとうのは変わらないですね。
    グエンドゥジ、トレイラ、セバージョスから、ラカゼット、オーバメヤン、ペペに、縦に速く展開する流れを作りたいですね。
    脱!無駄なポゼッション、脱!横パスサッカーを目的としてほしいです。
    ウィロックも、監督の起用に応えて、もっと存在感を発揮してほしい!やれるはず!

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