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【Saints×MAN.UTD】またも1ゴール…セインツに追いつかれた赤い悪魔は3戦連続勝利なし!

激痛だったポグバとラシュフォードのPK失敗。プレミアリーグ3連勝スタートのはずが、1勝1分1敗という苦しい戦績になってしまったマンチェスター・ユナイテッドは、敵地セント・メアリーズといえども勝ち点を落とすわけにはいきません。18位サウサンプトンとの一戦に、スールシャール監督は現状のベストメンバーをぶつけています。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、アシュリー・ヤング。セントラルMFはアンドレアス・ペレイラとマクトミネイ、2列めにマタ、ポグバ、ダニエル・ジェームズ、最前線に今季プレミアリーグ3戦2発のラシュフォードです。

立ち上がりから押されていたマンチェスター・ユナイテッドは、3分に最初のチャンスを迎えました。アシュリー・ヤングから左でフリーのダニエル・ジェームズにきれいなパスが通ると、ニアでラストパスを受けたラシュフォードのシュートはセドリク・ソアレスがブロック。こぼれ球が後ろに戻り、マクトミネイが思い切りよく放ったミドルはGKガンの頭上に浮いてしまいます。8分、チェ・アダムスのパスが前線に上がったブファルに渡り、右足でクロスに狙ったシュートがポストすれすれを抜けていきます。

アウェイチームの先制は10分。右のアンドレアス・ペレイラからマクトミネイ、ダニエル・ジェームズと左につながり、ニューフェイスがボックスのコーナーから放った強烈な一撃がゴール左上に突き刺さりました。21歳のウェールズ代表は、早くもプレミアリーグ3ゴール。12分にもマタの落としを受け、同じ位置から2発めを狙いますが、うまく当たらなかったボールはガンの守備範囲です。19分、サイドチェンジを受けたマタがボックスに入ったワン=ビサカにダイレクトで落とし、クロスが逆サイドに流れると、マクトミネイの正確なクロスに飛び込んだワン・ビサカはボレーを浮かしてしまいました。

22分にポグバから始まった速攻は、ラシュフォードが中央のダニエル・ジェームズに短いパスを通し、21番が右足で打ったシュートはガンがセーブ。1点を追うセインツが攻める時間が続きますが、マクトミネイ、リンデロフ、マグワイアの寄せが速く、35分のダニー・イングスのミドルはデ・ヘアが見切って左ポストの外に切れていきます。前半のシュートは5対9。セインツは、1本も枠に入れられずにハーフタイムを迎えました。

後半開始から5分は互角の展開。50分、右に出たロングフィードをヴェステルゴーアがうまく処理できず、抜け出したラシュフォードのシュートはガンが体に当てて事なきを得ます。55分、ハーフラインで奪ったセインツが4対4に持ち込み、ウォード=プラウズ、ブファルとつながったボールがボックス右のチェ・アダムスに届きますが、力んだボレーは右に外れてしまいました。58分、左からのCKをウォード=プラウズがニアに入れるとダニー・イングスのヘッドはデ・ヘアがビッグセーブ。右サイドに流れたボールをダンソが中央に浮かすと、リンデロフがヴェステルゴーアに競り負け、ボールはゴール左隅に吸い込まれました。

61分、チェ・アダムスが下がってシェーン・ロング。65分にポグバが素晴らしいターンから中央を上がり、左に流れたラシュフォードにラストパスが通りますが、フィニッシュはヴェステルゴーアがコースに入ってプレミアリーグ3発めは決まりませんでした。68分、スールシャール監督は2枚代えを敢行。アンドレアス・ペレイラとマタを諦め、マティッチとリンガードを投入します。ハーゼンヒュットル監督は、71分にブファルをアームストロング。1分後、マクトミネイが右にまわってドリブルを仕掛けると、ダンソが足を引っかけ2枚めのイエローをもらってしまいました。

マンチェスター・ユナイテッドの猛攻がスタート。ポグバのパスをボックス左でもらったダニエル・ジェームズの強烈なボレーは、ガンが落ち着いて外にプッシュします。77分、ダニー・イングスが下がって吉田麻也が左SB。82分にマクトミネイに代わった17歳のグリーンウッドは、今季プレミアリーグで4試合めの途中出場です。87分、ポグバのパスを中央でもらったリンガードのコントロールショットは、右にアウト。右からドリブルで仕掛けたグリーンウッドのシュートは、ガンが右に飛んで弾き出しました。

タイムアップの笛が鳴ると、スールシャール監督と握手を交わしたハーゼンヒュットル監督はガッツポーズ。21本のシュートを放ったマンチェスター・ユナイテッドは、3試合連続で1ゴールに留まり、またも勝ち点を落としてしまいました。複数の選手が連携するシーンが少なく、不正確なクロスを重ねたアタックはポグバのキラーパス頼み。シュートの精度が高かったダニエル・ジェームズも、終盤は大事な場面でトラップやクロスのミスが目立ちました。

攻めのオプションが明らかに足りず、ブルーノ・フェルナンデスなどの名前が挙がっていたオフシーズンの補強が充分ではなかったということでしょう。せっかちなメディアは、スールシャール監督の去就を話題にするのではないでしょうか。首位のリヴァプールがバーンリーに勝てば、4試合を終えたばかりでギャップは7ポイントに広がります。次節はレスター…鋭いカウンターが武器のチームをゼロで抑えられるとは思えず、ポグバとダニエル・ジェームズの個人技に期待するしかありません。

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“【Saints×MAN.UTD】またも1ゴール…セインツに追いつかれた赤い悪魔は3戦連続勝利なし!” への1件のコメント

  1. シン より:

    70分という比較的早い時間帯に相手が不用意なプレーでレッドをもらい数的優位に立ったにもかかわらずまったく崩せない。
    ターゲットマンもいないのにひたすらクロス。
    スールシャールには不満しかありません。
    昨年の主力を何人も放出したのはスールシャール ですし、ジョレンテなどのフリーの即戦力を取らないと決めたのも彼自身であって補強が不十分なんて言い訳にすらなりません。

    スールシャールの戦術といえば無駄に走るプレスのみで後はひたすら個人技任せ。
    相変わらず選手たちは足元にしかボール要求しませんし弱すぎます。
    レジェンドだろうがなんだろうが結果を残せていない以上、早く解任するべきだと思います。

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