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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Burnley×Liverpool】抜け目ないリヴァプール…幸運な先制点とカウンター2発で0-3快勝!

ノリッジ、サウサンプトン、アーセナルとプレミアリーグ3連勝。欧州王者リヴァプールは、アリソン・ベッカーを欠いてクリーンシートゼロながら、ライバルのマン・シティに2ポイント差で首位に立っています。4節の相手は、バーンリー。プレミアリーグ開幕節でサウサンプトンに3-0で快勝したチームは、アーセナルに敗れた後、ウルヴスとのアウェイゲームはドロー決着。1勝1分1敗で6位に着けているものの、カラバオカップ2回戦ではリーグ1(3部相当)のサンダーランドに本拠地ターフムーアで1-3の完敗を喫しています。今度こそゼロに抑えて勝ちたいクロップ監督は、アーセナル戦と同じメンバーをチョイス。GKアドリアン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤にはヘンダーソン、ファビーニョ、ワイナルドゥム、3トップはサラー、マネ、フィルミーノです。

キックオフから50秒、攻勢のリヴァプールはファビーニョのロングシュートがクロスバーの上にアウト。一気にイニシアティブを握るかと思いきや、最初の決定機はバーンリーでした。2分、最後方からのロングフィードでマクニールがラインの裏に飛び出します。オフサイドと判断したファン・ダイクの対応が遅れ、ボックスに戻ったところで追いついたものの、切り返しでUEFA年間最優秀選手をかわしたマクニールが左足でシュート。アドリアンが右に弾き出すビッグセーブを披露して失点を免れましたが、22失点の堅守を誇った昨季プレミアリーグでは見られなかったピンチでした。

5分、最前線にいたマネが後ろからのボールを収めて右のサラーに流すと、ニアを狙った左足のダイレクトショットがポストを直撃。13分、縦に走ったマネにフィルミーノがスルーパスを入れますが、タルコフスキーが右足を出してビッグチャンスの芽を摘みました。21分、ポジションを下げたサラーが前線に当ててスプリント。ヘンダーソンの絶妙な浮き球で昨季プレミアリーグ得点王がGKと1対1になると、飛び出したポープが触ったボールがサラーに当たってゴールに向かいますが、惜しくも右のポストすれすれを抜けていきました。

3トップを狙ったパスがつながらず、苦しんでいたレッズは、33分に思わぬ形で先制点をゲットします。右サイドのヘンダーソンが後ろに戻したボールを蹴ったのはアレクサンダー=アーノルド。クリス・ウッドに当たったボールがポープの頭上を越えて左のサイドネットに吸い込まれ、ターフムーアにアウェイサポーターの歓喜の叫びが響き渡ります。さらに37分、ハーフライン付近に上がっていたベン・ミーが不用意なパスをフィルミーノにさらわれ、ショートカウンターが発動。左でラストパスを受けたマネがインサイドで丁寧に右隅に流し込み、プレミアリーグ首位チームがあっという間にリードを2点に広げました。

45分、ジャック・コークのパスをボックス手前でもらったアシュリー・バーンズが、ファン・ダイクのチェックを嫌うように右足を振り抜きますが、ボールは左ポストの外に切れていきます。前半は0-2。後半もリヴァプールがポゼッションを取り、バーンリーはカウンターのチャンスを窺うしかありません。キラーパス1発で決めようとし過ぎて、シュートチャンスを創れないレッズに対して、バーンリーのハイボールはファン・ダイクとファビーニョに跳ね返されています。56分にボックス右でフリーになったサラーは、右足のクロスがゴールラインを割り、61分に右サイドからドリブルで仕掛けたチャンスも、ベン・ミーをかわして放った右足のシュートがポープの正面でした。

64分、ワイナルドゥムのインターセプトから前線のマネに速いパスが通ると、右からのシュートをブロックされたヘンダーソンがファーに浮かし、フィルミーノのバイシクルはベン・ミーがカット。クロップ監督は71分にヘンダーソンを下げ、チェンバレンをインサイドMFに配します。72分、左から上げたマクニールのFKをタルコフスキーがヘッドで叩くも、ボールは大きく上にアウト。73分、ショーン・ダイク監督の最初のカードはアシュリー・バーンズをジェイ・ロドリゲスです。

勝負が決したのは80分。センターサークルのフィルミーノがサラーを右に走らせるパスを通し、昨季プレミアリーグ得点王が追いついてきた9番に落とすと、完璧なシュートが左隅に突き刺さりました。85分、マネとフィルミーノがお役御免となり、シャキリとオリギがピッチに入ります。89分、ウェストウッドのスルーパスがジェイ・ロドリゲスに届いたシーンは、ファン・ダイクとアドリアンの連携が悪く、アタッカーがGKの目の前でシュート。アドリアンがかろうじて手に当て、レッズ移籍以来初のクリーンシートを達成しました。

0-3、レッズ快勝。サラーがフリーのマネに出さず、右足で打とうとしてクリアされたシーンや、サラーの縦パスでワイナルドゥムがポープと1対1になったチャンスをものにしていれば、大差で終わっていたゲームでした。ファン・ダイクのヘディング、フィルミーノのチャンスメイク、サラーのボールキープ、マネのフィニッシュと、タレントたちがストロングポイントを披露した一戦。バーンリーの数少ないチャンスは、アドリアンの冷静なセービングに阻まれました。

プレミアリーグ4連勝を決めたリヴァプールは、9月に入るとナポリとチェルシー相手にアウェイで連戦という最初のハードルを迎えます。アリソン・ベッカーが復帰し、最終ラインが調子を上げれば、無敗の快走が続くのではないかと思います。いやー、強い。マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーは足踏み、アーセナルとトッテナムは潰し合い。プレミアリーグ2019-20シーズンは、昨季に続いて2強のマッチレースとなりそうな雲行きです。

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“【Burnley×Liverpool】抜け目ないリヴァプール…幸運な先制点とカウンター2発で0-3快勝!” への6件のフィードバック

  1. わたぴこ太郎 より:

    早速の更新ご苦労様です。
    難所の一つターフムーアを攻略できひと安心です。
    ダイクとマティプがしっかり仕事をしアドリアンもセーブがひかり、ファビーニョが中盤でしっかり立ちはだかり、攻撃陣も得点を入れ理想的な形だったと思います。しっかり勝てて良かったです。クリーンシート達成も嬉しいですね。

    —–
    僕はフロントスリーの中では特にフィルミーノが好きで、古くはグティ(オールラウンドすぎてMFの印象が強いですが、本人は自分はFWだと言っていた気が…)のように自分でも打てるのにより確実な味方に平気でゴールを譲ってしまうタイプの選手に痺れてしまうので、マネの怒りはよくわかります。
    サラーは大好きな選手ですが、たまに君は試合に勝ちたいの?それとも得点王になりたいの?と思ってしまう時がありますが、世界のトップになるにはそれぐらいの気持ちが必要なんでしょうかね。

  2. レン より:

    マネが怒鳴ってた先はフィジカルコーチだったのでマネ自身はOKだと思っているのに、コーチにはプレー時間の制限が必要だと思われているという齟齬があったんじゃないかなと

  3. わたぴこ太郎 より:

    ありがとうございます。解説のK谷さんやいくつかのニュースの見出しでサラーにナントカと見て完全にそうだと思ってしまいましたが、なんでベンチでサラーじゃない人にキレてるんだろうと思っていたので、そのご意見だと全部納得できますね。ありがとうございます。
    セルフィッシュだどうだというのはプロの世界では当たり前なんでしょうね。

  4. てっぺ~ より:

    マネとサラー、かみ合わなかった点もありましたが、ここぞで上手くかみ合った点が効いてますね。
    カウンターからのキッチリとスムーズな流れが素晴らしかったです☆

  5. 千兵衛 より:

    マネが怒っているのはサラーと一斉に報じられていますね。
    残り5分での交代を命じられたからといって、温厚なマネがあそこまで怒りを露わにするものでしょうか?
    ゲームを見ていてもサラーの独善的なプレーが目に付きますので、やはりマネの怒りの矛先はサラーなのでは?、と思ってしまいます。

  6. 千兵衛 より:

    マネが怒っているのはサラーと一斉に報じられていますね。
    残り5分での交代を命じられたからといって、温厚なマネがあそこまで怒りを露わにするものでしょうか?
    ゲームを見ていてもサラーの独善的なプレーが目に付きますので、やはりマネの怒りの矛先はサラーなのでは?、と思ってしまいます。

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