イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【West Ham×MAN.UTD】低調マンチェスター・ユナイテッド、納得の2-0完敗!

ELでカザフスタンのアスタナにホームで1-0と大苦戦のマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ6節の対戦相手は、ペジェグリーニ監督が率いるウェストハムです。木曜日は若手中心のメンバーで戦ったスールシャール監督は、難敵と対峙するアウェイゲームに主力を復帰させています。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、アシュリー・ヤング。中盤にマティッチ、マクトミネイ、アンドレアス・ペレイラ、3トップはダニエル・ジェームズ、マタ、ラシュフォードといった布陣です。

静かな立ち上がりのゲームは、5分を過ぎても中盤のせめぎ合いが続いています。マン・ユナイテッドはサイドで数的優位を築けず、今季プレミアリーグ3ゴールのラシュフォードにも効果的な縦パスが入りません。13分、右サイドから突破を図ったアンドレアス・ペレイラを、オグボンナがタッチラインの外に弾き飛ばしてイエローカード。15分に中央から打ったマティッチのミドルは、ファビアンスキの正面です。20分、マグワイアとハラーが競ったこぼれ球をフォルナレスが左に展開し、フェリペ・アンデルソンの折り返しをヤルモレンコがボレーで狙うも、力のないシュートはデ・ヘアが余裕をもってキャッチしました。

20分に左サイドを突破したラシュフォードはボールが足につかず、ボックスに入ったところで奪われてしまいます。ウイングやストライカーを縦に走らせるしか打ち手がないアウェイチーム。プレミアリーグ2節以降の4試合で4ゴールの貧攻に、未だ改善策はないようです。33分のアンドレアス・ペレイラのミドルは、DFにヒットしてCK。左SBにまわってカウンターの芽を摘んでいたワン=ビサカは、本来のポジションに戻っています。

44分、先制はウェストハム。右サイドから仕掛けたヤルモレンコが、ラインの裏から空いていたたスペースに回り込むと、フェリペ・アンデルソンからのラストパスをトラップして左足を振り抜きました。デ・ヘアの指先を抜けたボールは左のサイドネット。前半はシュート2本に終わったマン・ユナイテッドは、次の45分で2点をゲットしなければなりません。48分、マクトミネイが仕掛けた速攻は、右サイドから上がったアンドレアス・ペレイラの高速グラウンダーが逆サイドのマタに届きますが、フリーのボレーは明らかなタッチミスで左に外れてしまいました。

57分、左サイドから仕掛けたマン・ユナイテッドのアタックは、ダニエル・ジェームズのクロスが逆サイドに流れ、マタとのコンビでボックスに侵入したマクトミネイのボレーをファビアンスキがセーブ。元気がなかったラシュフォードは60分に足を痛めてリタイアとなり、最前線にリンガードが入ります。62分、ボックス右のヤルモレンコがフェリペ・アンデルソンに絶妙なスルーパス。完全に抜け出したブラジル人のシュートは、デ・ヘアが足を出してブロックしました。

68分、右からのCKをマグワイアが競り勝ち、マクトミネイの落としにフリーで走り込んだCBが右足で狙いますが、ファビアンスキが足に当てるビッグセーブ。ペジェグリーニ監督が70分にフェリペ・アンデルソンをウィルシャーに代えると、スールシャール監督の2枚めはマティッチをフレッジです。77分、クレスウェルのFKはクロスバー越え。フレッジの縦パスでラインの裏に走ったダニエル・ジェームズはファビアンスキに先着され、こぼれ球を直接叩いたフレッジの一撃はDFに当ててしまいました。

81分、マタが下がってアンヘル・ゴメス。マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグノーゴールの19歳が切り札です。勝負が決まったのは84分。クレスウェルが右に巻いたFKがサイドネットに向かい、デ・ヘアは触るのが精一杯でした。87分、左から縦に突破したダニエル・ジェームズがディオプをちぎって左足を振り抜くも、腰が回り切らずニアにアウト。90分を過ぎるとアウェイサポーターは続々と席を立ち、白いシャツは何もできずにタイムアップを迎えました。

あまりにも低調だったマンチェスター・ユナイテッド。ヤルモレンコがオフサイドポジションから戻ってきた瞬間、アシュリー・ヤングはボールウォッチャー、マグワイアはノーケアでした。攻撃は確度の低い縦パスとセットピース頼みで、流れのなかで創った決定機はアンドレアス・ペレイラのクロスをマタが外したシーンのみ。攻守ともにミスが多く、クリーンシートの敗戦はやむをえません。

ラシュフォードが負傷し、マルシアルはトレーニングに戻っていないとなれば、アーセナル戦の最前線はプレミアリーグ通算7試合ゴールなしのグリーンウッドでしょうか。アウェイではおとなしいガナーズが相手といえども、勝利の予感はありません。TOP4争いのライバルに敗れれば2勝2分3敗。2013-14シーズンのデヴィッド・モイーズでも、3勝1分3敗だったのですが…。(ウカシュ・ファビアンスキ 写真著作者/Светлана Бекетова)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【West Ham×MAN.UTD】低調マンチェスター・ユナイテッド、納得の2-0完敗!” への4件のフィードバック

  1. ASAP より:

    マシンガンの時代にリボルバーを引っさげて戦場へ。しかも、たった6発の銃弾すら満足に揃えられない。

    マンチェスター・ユナイテッドの現状を例えるなら、そんな感じでしょうか。シーズン開幕前の懸念が、そのとおり具現化してしまっていますね…

  2. シン より:

    マンUは何で有能な指揮官を連れて来ないんでしょうね。いくら補強してもベップクロップには敵うとは到底思えません。
    レベルが違いすぎる。

    —–
    まあ予想通りの結果でしたね。
    いまだにペレイラがスタメンで出てる時点でスールシャール の無能さと、ユナイテッドの層の薄さがよくわかります。
    ルカクとサンチェス、スモーリングといった昨シーズンの主力を出したのに補強しない時点でこの結果は予想できていましたが。
    ただ、アーセナルもひどいサッカーしてるので次節はいい勝負になるんじゃないでしょうか。
    両クラブともすっかり中堅チームですね。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    超有能ではなかったが、モウリーニョが2位が奇跡だと言ってたのが正しかったのはわかった

  4. まな より:

    やりたいサッカーが明確じゃないので、やっぱり肝心なのはSDの補強ですね。
    このファンの声は何故に届かないのか。

コメントを残す