【Chelsea×Liverpool】最強SBコンビのセットピース2発!守り切ったリヴァプールが6連勝!
一方のレッズは、9人までが2年連続でCLファイナルに進んだ百戦錬磨のプレーヤー。GKアドリアン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン。MFファビーニョ、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、前線はサラー、フィルミーノ、マネのプレミアリーグ10発トリオです。開始早々から、攻守が目まぐるしく入れ替わるスリリングな展開。3分過ぎから厳しくプレスをかけるレッズが主導権を握り、チェルシーは速攻狙いに徹しています。
11分、コヴァチッチの縦パスからメイソン・マウントが左サイドを突破すると、きわどいグラウンダーはウィリアンの前でロバートソンがカット。13分、マネが倒されて得たFKからレッズが先制します。サラーが流したボールを右隅に蹴り込んだのは、スペシャリストのトレント・アレクサンダー=アーノルドでした。
0-1となった直後、エメルソンが負傷リタイアとなり、マルコス・アロンソがピッチへ。サイドの攻略をめざすチェルシーは、クロスを跳ね返され続けています。24分、クリステンセンのスルーパスがファン・ダイクとロバートソンを切り裂き、タミー・アブラハムがアドリアンと1対1。プレミアリーグ7ゴールのエースは、正直すぎるシュートをGKに弾かれてしまいました。27分に左サイドを崩したチェルシーは、ウィリアンのラストパスをタミー・アブラハムがヒールでプッシュ。アドリアンが弾いたボールをアスピリクエタが押し込みますが、VARがメイソン・マウントのオフサイドを指摘してスコアは変わりません。
同点ゴールが幻に終わった3分後、チェルシーは激痛の失点を喫しました。左サイドのFKからロバートソンが左足で浮かすと、フィルミーノの完璧なヘッドがネットを揺らします。39分、アーノルドの浮き球でサラーが右サイドを崩すと、切り返しから放ったシュートはクリステンセンがブロック。このプレイの際にフィカヨ・トモリのスライディングで転倒したCBは足を痛め、急遽ズマが呼ばれます。46分のマルコス・アロンソのアーリークロスは、ファンブルしたアドリアンが何とか懐に収めました。前半は0-2。ランパード監督が使えるカードは、1枚しかありません。
47分、CKを蹴ったアーノルドにクリアが戻り、ファーに上げたクロスがフリーのフィルミーノへ。右足のボレーで3点め…いや、ケパ・アリサバラガが左手で弾き出すビッグセーブでチームを救いました。50分過ぎから自分たちのペースをつかみ始めたチェルシー。58分にアスピリクエタがグラウンダーを入れると、タミー・アブラハムのヒールキックはマティプが触って枠を外しました。このCKのクリアを叩いたカンテのミドルは、惜しくも右ポストの外。フィルミーノはパスをもらえなくなり、赤いシャツは全員が自陣に引くシーンが増えています。
69分にマネが仕掛けたカウンターは、アーリークロスが逆サイドのサラーにピタリと合いますが、トラップが大きくシュートに至らず。71分、ファビーニョをかわしたカンテがボックス手前まで持ち込み、CBの間を縫うスーパーショットを右隅に決めました。クロップ監督はここでマネを諦め、ミルナーを投入。ランパード監督の最後のカードは、77分にタミー・アブラハムをバチュアイです。83分、ヘンダーソンが下がってアダム・ララナ。相変わらず押しているのはホームチームです。
サイドを制圧し続けるチェルシー。88分にマルコス・アロンソが正確なクロスを入れると、バチュアイのヘディングシュートは右ポストすれすれを抜けていきました。90分、ウィリアンのサイドチェンジがマルコス・アロンソに渡り、ニアに浮かしたアーリークロスをメイソン・マウントがボレーで叩くも枠に入れられません。クロップ監督は、92分にサラーをジョー・ゴメスにスイッチし、激戦をものにしました。
勝ったリヴァプールより先に、終盤の猛攻が素晴らしかったチェルシーに拍手を送りたいと思います。徹底したアーノルドいじめは的確な戦術で、足りなかったのはフィニッシュの精度だけでした。スタンフォード・ブリッジに集まったサポーターたちは、悔しさと納得感を両方味わっているのではないでしょうか。シュート数13対6と欧州王者を苦しめたナイスゲーム。カンテの運動量、コヴァチッチの的確なフィード、マルコス・アロンソのセンス溢れるクロスが光った一戦でした。
最終盤は防戦一方に追い込まれたレッズですが、セットピースにおけるアーノルドとロバートソンのキックは見事でした。アーノルドの完璧なクロスを叩いたフィルミーノのボレーが決まっていれば、圧勝もあったでしょう。ケパの素晴らしいセービングに阻まれ、その後は苦しい展開が続いたものの、CBふたりとロバートソンが要所を締め、勝ち点3を死守しました。タミー・アブラハムを止めたアドリアンも忘れてはいけません。こういう試合を勝ち切るあたりに、CLで数々の修羅場を経験してきたチームの成熟が感じられました。
勝ったレッズは開幕6連勝。昨季からのプレミアリーグ連勝記録を15に伸ばしました。次のハードルは、8節で激突するブレンダン・ロジャースのレスターですが、3トップにアクシデントがなければクリアできるのではないでしょうか。片や11位に沈んだチェルシーは、ブライトン、サウサンプトン、ニューカッスルと下位とのゲームが続きます。ここで勢いに乗れれば、TOP4フィニッシュを狙えるポジションにジャンプアップするはず。欧州を制した名将と若き指揮官の手綱さばきに、引き続き注目してまいります。
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チェルシーは後半戦化けるかもしれません。若手には伸び代が多く、しかも前に後ろに有望です。
リヴァプールはフロント3の控えがいないことにここから苦しむかもしれませんね。割り切った抜擢で控えやユース組を使えないと終盤負傷者の戻る青いマンチェスターに捲られかねません。
とはいえこの出来でも勝てるというのはリーグ戦を進める上である意味ポジティブでもあります。バックスの充実と中盤の運動量でカバーが効けば大崩れはなさそうです。
更新ご苦労様です。
毎度この両者戦いは息つく暇もないほどスリリングです。ランパード率いるチェルシーは未来は明るいのではないでしょうか。若手で構成しているチームとはいえゲームを重ねるうちに成熟していくでしょうから、これは侮れません。翻ってレッズは残り20分バタバタしてましたが、以前のチームなら逆転負けも覚悟してましたが、耐えきりましたね。個人的にはアドリアン獲得して本当に良かったと思いました。開幕6連勝は嬉しいです。
更新ありがとうございます。
両キャプテンの気迫が凄まじかったです。レッズは終盤パスが繋がらず手に汗握りましたが辛くも逃げ切り、大きな勝ち点3を得ました。
気の利くフィルミーノ、相変わらず数人いるんじゃないかと思わされるカンテ、サラーを何度も止めたトモリに拍手したいです。
トモリは新星ですね。スピード、対人守備、フィードの上手さはサイズの小ささを補って余りある武器です。
リュディガーやチーク、オドイが戻ってきたらどうなるか楽しみになる試合でした。
チェルシーは試合内容は良いんですが怪我人の多さがネックですね。
この試合で故障したエメルソンやクリステンセンが軽傷ならいいですが、長引くようならいよいよ大変だ。
チェルシーマンさんと同じくトモリに大きく期待を寄せています。リュディガー(もしかしたらACも!?)の怪我をチャンスと捉えてメキメキ成長して欲しいです。
そのトモリがいるおかげか、単に疲労が取れただけなのか、SBアロンソも主に攻めでかなり生き生きしていました。マウントとの相性もバッチリで、何度も左サイドを攻略したシーンが印象的でした。
今後が更に楽しみになりましたが、マウントが言うようにそろそろ結果が欲しいです!