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【Crystal Palace×MAN.CITY】電光石火の2発!本職CBゼロのマン・シティが難敵に快勝!

昨季プレミアリーグで、敵地エティハドで王者を倒したクリスタル・パレスは、4勝2分2敗で6位と絶好調。セルハースト・パークで行われるゲームで勝てば、マン・シティを1ポイント上回って暫定4位にジャンプアップします。放り込みとカウンターを武器とするチームに、しばしば苦戦するペップのチームは、ウルヴスに負けた直後の大事な一戦で勝ち切ることができるでしょうか。さっそくペップの11人を見てみましょう。GKエデルソン、DFカンセロ、フェルナンジーニョ、ロドリ、バンジャマン・メンディ。MFギュンドアン、ダヴィド・シルヴァ、デブライネ、FWベルナルド・シウヴァ、ガブリエウ・ジェズス、スターリング。ジョン・ストーンズは負傷が癒えたもののベンチスタートで、本職CBゼロという苦しい布陣です。

キックオフから、マン・シティがボールを支配する予想通りの展開。サウスロンドンの希望は、ザハとアイェウのカウンターでしょう。7分、敵陣でインターセプトしたベルナルド・シウヴァが中央に転がすと、ダヴィド・シルヴァのボレーはGKヘネシーの正面。15分に右サイドのベルナルド・シウヴァが斜めのパスをボックス脇に通すと、デブライネの高速クロスはゴール前を横切ります。2分後、ボックスの左コーナーにいたスターリングが中央のギュンドアンにパスを入れると、完璧なリターンを受けた7番がダイレクトのラストパス。中の枚数が足りず、フィニッシュにはつながらなかったものの、プレミアリーグ最強王者らしい見事なパスワークでした。

21分のギュンドアンのミドルは、DFにヒットしてコースが変わりますが、逆に反応したヘネシーが足を残して当てるビッグセーブ。ザハが右サイドから仕掛けた25分の速攻は、スターリングが必死に戻って潰しました。カンセロのミドルはヘネシーが胸の前でキャッチ。33分にミリヴォイェヴィッチが直接狙ったFKは、壁に跳ね返されてしまいます。マン・シティが先制したのは39分。ベルナルド・シウヴァが中央でマークを外したガブリエウ・ジェズスにピンポイントのクロスを上げると、ウォードのカバーは遅れ、ダイビングヘッドが左のポストの内側に突き刺さりました。

さらに41分、デブライネが仕掛けたカウンター。ガブリエウ・ジェズスのサイドチェンジが左のスターリングに届き、ラインの裏に浮かした絶妙な浮き球をダヴィド・シルヴァがボレーで合わせます。完璧にミートした一撃がヘネシーの股間を抜いて0-2。守備陣は健闘していたものの、ザハのドリブルとセットピースしか打開策がなかったクリスタル・パレスにとって、ハーフタイムで2点差は厳しい展開です。

後半もプレミアリーグ王者が中盤を制圧しています。51分、デブライネとガブリエウ・ジェズスが細かいタッチでDFをかわし、左のスターリングにボールが渡ると、右足のシュートはニアポストにヒット。55分に敵陣でザハを潰したショートカウンターは、ギュンドアンの縦パスを受けたダヴィド・シルヴァがダイレクトでスターリングにラストパス。左足のシュートはアウトにかかり、ニアに外れてしまいました。

62分、ボックスに侵入したデブライネがザハと接触して倒れますが、VARはもらいにいったベルギー代表の足を映し出しており、ジャッジは「NO PENALTY」。カンセロとのパス交換で右から中央に斬り込んだ68分のガブリエウ・ジェズスは、左足のシュートをヘネシーの素晴らしいセービングに阻まれます。72分、ボックス左から縦に突破したスターリングの折り返しは、ガブリエウ・ジェズスの頭をかすめて逆サイドへ。フォローしたベルナルド・シウヴァの左足シュートは、またしてもGKがゴールの上に弾き出しました。

76分にミロヴォイェヴィッチが下がってベンテケ登場。直後のCKで競り勝ったベンテケのヘッドはエデルソンが右手で触ってクロスバーに当たり、バンジャマン・メンディからスターリングにつながったカウンターは、縦パスに走り込んだガブリエウ・ジェズスの決定的なシュートをヘネシーが体を張ってセーブします。82分にギュンドアンの折り返しを叩いたデブライネのダイビングヘッドは、ポストに当たって3点めはならなかったものの、マン・シティがクリーンシートで完勝してプレミアリーグ2位をキープしました。

90分を通じて感じた息苦しさは、デブライネとダヴィド・シルヴァがリードする王者の中盤があまりにも強く、正確で、時間を与えてもらえないホームチームのアタックがあっさり潰されるシーンを見続けたからに他なりません。終盤に見せたベンテケとザハの惜しいシュートが、どちらかひとつでも決まっていたとしても、ペップのチームは速いパスワークを継続して勝利に辿り着いたはずです。

ウルヴスショックを正攻法で払拭したチャンピオンの強さに圧倒された一戦。フェルナンジーニョとロドリのCBコンビは、初めてとは思えない落ち着いたラインコントロールで曲者のカウンターを封じました。このチームは、アストン・ヴィラとサウサンプトンには負けないでしょう。12節に待っているリヴァプールとのシックスポインターで勝てば、プレミアリーグ3連覇への長い道のりに据えられたシグナルは、再び青信号に変わります。中盤から下がったCBたちが、あの3トップを抑えられるのかを見てみたい気もしますが…。11月10日のアンフィールドが、今から楽しみです。

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“【Crystal Palace×MAN.CITY】電光石火の2発!本職CBゼロのマン・シティが難敵に快勝!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    ジェズスのヘッド、ダヴィ・シルバのボレー、素晴らしかったです。後ろから来たボール、普通けれないでしょう!しかもGKの股間を打ち抜くジャストミートでした。
    なんか、ダヴィ・シルバは心からプレーを楽しんでいるようでした。

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