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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Aston Villa】セットピースを活かしたマン・シティが、昇格チームに3発快勝!

フライデーナイトのゲームで、レスターが9発圧勝。プレミアリーグ10節の2試合めは、ランチタイムキックオフのマンチェスター・シティVSアストン・ヴィラです。リヴァプールとの差を6ポイントに縮めたマン・シティは、昇格チームとのホームゲームで着実に勝ち点を稼ぎ、トッテナムと戦うライバルが落とすのを待ちたいところです。ロドリを負傷で失ったペップは、フェルナンジーニョとジョン・ストーンズをCBに配し、中盤のセンターにはギュンドアンを起用しています。

GKエデルソン、DFカンセロ、フェルナンジーニョ、ジョン・ストーンズ、バンジャマン・メンディ。MFギュンドアン、ダヴィド・シルヴァ、デブライネ、FWベルナルド・シウヴァ、ガブリエウ・ジェズス、スターリング。開始1分、グリーリッシュとウェズレイが仕掛けた左からのアタックに、プレミアリーグ王者は慌てず対応しました。ホームチームの最初の決定機は5分。ボックス左でスターリングが仕掛け、内側に入ったダヴィド・シルヴァに預けると、折り返しを叩いたギュンドアンのシュートがDFに当たってガブリエウ・ジェズスへ。GKヒートンの目の前で放ったシュートは、右のポストぎりぎりを抜けていきました。

10分、左からドリブルで突破を図ったのは、やはりスターリング。速いクロスが中央に入ると、左SBのマット・ターゲットがカバーして大きく蹴り出します。カウンター狙いのアストン・ヴィラは、グリーリッシュにボールが渡るとチャンスになります。ウェズレイ、ドゥグラス・ルイス、マッギンと右にまわった15分のアタックは、クロスをカットされてシュートで終われません。17分にスターリングがボックス左から中に持ち込んで右足を振り抜きますが、手に当てたエンゲルスは不可抗力というジャッジです。

22分、ジョン・ストーンズが自陣から出したパスをマッギンがインターセプト。まっすぐ持ち込んで放った左足のシュートはエデルソンがセーブし、こぼれ球に走り込んだドゥグラス・ルイスは3人がかりで潰されます。34分、エデルソンの鋭いキックが最終ラインの裏を取ったスターリングに届きますが、ボックスの外に飛び出したヒートンが胸でブロック。直後、グリーリッシュが左から高く上げたクロスがファーのトレセゲに届き、強引に打った2発はバンジャマン・メンディとジョン・ストーンズが体を張ってブロックしました。

44分、ギュンドアンのスルーパスでスターリングがボックス左を崩し、ニアに折り返したボールをダヴィド・シルヴァが左足でボレー。決定的なシーンでしたが、ボールはファーポストの外に切れてしまい、プレミアリーグ王者の先制はなりません。前半の彼らは、動きは悪くなかったのですが、パスワークに連動性がなく無理めのドリブル突破が目立ちました。0-0のハーフタイムが終わり、後半が始まると、わずか23秒でマン・シティが先制します。エデルソンのキックをガブリエウ・ジェズスがヘッドで左に流すと、マークを外したスターリングがヒートンと1対1になり、股間を抜いた一撃がネットを揺らしました。

1点リードのマン・シティが、完全に中盤を支配しています。52分にギルベールを抜き去ったバンジャマン・メンディが左足で放ったシュートは、ゴール前の渋滞につかまってCK。54分、ビルドアップでエンゲルスが縦に出したボールをスターリングがインターセプトし、ガブリエウ・ジェズスがヒートンと1対1になります。脇を狙ったシュートにヒートンが触り、カバーしたタイロン・ミングスがゴールライン上でクリア。勝負を決める2点めを何とか防いだヴィラは、65分にショートコーナーから追加点を許してしまいました。

左サイドのデブライネがゴールに向かう高速クロスをフィードすると、ダヴィド・シルヴァが右足でタッチしたボールにヒートンは触れず。VARによって、オフサイドだったスターリングの関与が問われましたが、ジャッジは覆りません。3点めは69分。右からのCKをフェルナンジーニョがボックス右に持ち込むと、速いクロスのこぼれ球に走り込んだギュンドアンがジャンピングボレーで叩き込みました。ペップの最初のカードは73分。バンジャマン・メンディと代わったアンヘリーノは、今季プレミアリーグで2試合めです。76分にはデブライネとスターリングが下がり、フィル・フォーデンとアグエロが登場。ホームチームが試合を畳もうとしています。

87分、フェルナンジーニョが2枚めのイエローで退場。3点リードゆえ、後ろからの強引なチェックは不要だったのではないでしょうか。92分、ヒートンとタイロン・ミングスが交錯してこぼれたボールをフォーデンが後ろに落とすと、ガブリエウ・ジェズスのループシュートはクロスバーにヒット。1分後、右からの浮き球を見てゴール前に走り込んだキーラン・デイヴィスのボレーはエデルソンがブロックし、リバウンドを叩いたマッギンのダイレクトショットは右のポストに阻まれます。3-0からスコアは動かず、マン・シティがプレミアリーグ2位をキープしました。

ヴィラの粘り強い守備にクロスを跳ね返されていたマン・シティは、エデルソンの完璧なキックと2回のセットピースから3点をもぎ取りました。主役はスターリング。右サイドのベルナルド・シウヴァはいいときの彼ではなかったのですが、バンジャマン・メンディ、ダヴィド・シルヴァ、ガブリエウ・ジェズスとともにボックス左を切り崩した快足ウインガーが呼び込んだ勝ち点3でした。

3失点を喫したヴィラですが、健闘といっていいのではないでしょうか。かつて悪童といわれたグリーリッシュは、素晴らしい選手に成長してプレミアリーグに戻ってきました。マン・シティを相手に自分たちのフットボールを全うした昇格チームは、この日のようなしつこいプレスと鋭い速攻を続けられれば、残留を勝ち取れるのではないかと思います。60分までは、チャレンジャーにも勝機があったナイスゲーム。簡単に勝てる下位チームなどないと、あらためて確認した一戦でした。

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“【MAN.CITY×Aston Villa】セットピースを活かしたマン・シティが、昇格チームに3発快勝!” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    シティの2点目はどうなんですかね?
    VARで議論がなくなると思ってましたがそうはならないようです

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    かつてやんちゃだったグリーリッシュが成長して良い選手になりましたね。ヴィラが悔やまれるのが、パスワークが雑な部分があったところでしょうか。逆に綺麗なパスワークでしっかり決めきる王者シティは流石ですね。

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