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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Bournemouth×MAN.UTD】狙いなき90分、無謀な采配…マン・ユナイテッドは納得の敗戦!

リヴァプール戦をドローに持ち込んでから、ELのFKパルチザン、プレミアリーグ10節のノリッジ、カラバオカップのチェルシーと3連勝。TOP4までは7ポイント差で、背中が見えたとはいえませんが、マンチェスター・ユナイテッドが上昇気流に乗りつつあります。ランチタイムキックオフの11節は、敵地バイタリティでボーンマスと戦います。スールシャール監督の11人は、現在のベストメンバーといっていいでしょう。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、アシュリー・ヤング。MFマクトミネイ、フレッジ、アンドレアス・ペレイラ、前線はダニエル・ジェームズ、マルシアルと、今季プレミアリーグ5発のラシュフォードです。

開始3分、最初のチャンスはマンチェスター・ユナイテッドでした。マルシアルのスルーパスで右から抜け出したダニエル・ジェームズが、中央で空いたアンドレアス・ペレイラにグラウンダーを通しますが、左足のボレーは空振り。ボーンマスの高いラインの裏を狙う3トップは、対応される前に先制ゴールを決めたいところです。7分、またも右サイドのダニエル・ジェームズが縦に仕掛け、ニアでもらったアンドレアス・ペレイラが右足を振り抜きますが、ボールはGKラムスデールの頭上に消えていきます。

10分過ぎから、ボーンマスのサイドアタックが機能し始めています。15分のハリー・ウィルソンのミドルは右にアウト。直後に右から突破を図ったライアン・フレイザーの速いクロスをデ・ヘアが足でクリアすると、強引にボックスに入ってきたライアン・フレイザーは止められ、こぼれ球に反応したカラム・ウィルソンは左に外しました。雨のバイタリティは、スリップするボールに要注意です。21分に右から蹴ったアンドレアス・ペレイラのFKは、ジョシュア・キングがクリアミス。ボックスの手前からダイレクトで狙ったダニエル・ジェームズのシュートは、右のポストすれすれを抜けていきました。

27分、ボーンマスのカウンター。2対2となり、ワン・ビサカに勝負を挑んだライアン・フレーザーはフィニッシュの瞬間にファーを切られ、デ・ヘアの正面に打たされてしまいます。30分を過ぎても、ラシュフォードはシュートを打てず。10番が触る位置が低ければ、両ウイングのドリブル突破を頼るしかなくなります。45分、先制はボーンマス。ライアン・フレイザーとハリー・ウィルソンが右サイドを攻略し、アダム・スミスのクロスが中央のジョシュア・キングに届くと、ワン=ビサカを背負っていたストライカーが巧みな浮き球で振り向き、右足のボレーをデ・ヘアの脇に叩き込みました。

これ以上、TOP4に離されるわけにはいかないプレミアリーグ7位は、残り45分で逆転できるでしょうか。ワン=ビサカとアシュリー・ヤングがサイドから上がるシーンはなく、アウェイチームのサイドアタックはすぐに囲まれます。56分、アンドレアス・ペレイラのミドルはラムズデールが右に飛んでセーブ。残り30分を切っても、マン・ユナイテッドのオンターゲットは2本しかありません。63分、カラム・ウィルソンのアーリークロスがマグワイアに当たってデ・ヘアの前に落ちると、飛び込んだジョシュア・キングのシュートは守護神がブロック。リバウンドを制したハリー・ウィルソンのシュートも、前に出ていたデ・ヘアが足でクリアしました。

スールシャール監督は、68分にアンドレアス・ペレイラをリンガードにスイッチ。71分に左からのボールを受けたレルマは、右足のミドルをファーポストの脇に外します。アシュリー・ヤングのポジションが上がり、左からのクロスは増えたものの、ボーンマスの最終ラインはマークを外さず、的確に跳ね返しています。75分、右サイドのカラム・ウィルソンがニアのハリー・ウィルソンにつなぐと、ストレートに放った左足の強烈なシュートはデ・ヘアがビッグセーブ。80分にはワン=ビサカとダニエル・ジェームズが下がり、グリーンウッドとブランドン・ウィリアムズの若手コンビが送り出されました。

82分、左にいたフレッジが珍しく右足で上げたクロスが、ファーでフリーのグリーンウッドに通りますが、左足のボレーはポストに弾かれてプレミアリーグ初ゴールはならず。マクトミネイのミドルはラムズデールが確実にセーブし、スコアは動きません。91分にフレッジが遠めから打ったシュートも、GKの正面。ラシュフォードはチャンスをもらえず、マン・ユナイテッドはノーゴールで今季プレミアリーグ4敗めを喫しました。足元へのパスが多く、サイドを切り崩すシーンもラインの裏に抜けるチャンスもなければ、不甲斐ない結果も致し方ありません。

ファン・マタをベンチに残して敗れるとは…。前線へのフィードが荒かったこんな試合こそ、多彩なキックが魅力のベテランプレーメイカーの出番でしょう。リンガードの後は、ロホを入れて3バックにシフトし、マタとアシュリー・ヤングが両サイドからきわどいボールを入れる形のほうが希望があったのではないでしょうか。マクトミネイのミドルばかりが目立ち、決定的なクロスはフレッジの1本のみ。スティーヴ・クック、ナタン・アケ、リコらの冷静なディフェンスをリスペクトしつつも、何がやりたかったのかわからない交代策のほうに敗因を求めたくなる一戦でした。プレミアリーグ11戦でわずか3勝のレッド・デヴィルズは、再びボトム10に陥落するでしょう。勝ち点をアテにできる試合がない厳しいシーズンが続きます。

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“【Bournemouth×MAN.UTD】狙いなき90分、無謀な采配…マン・ユナイテッドは納得の敗戦!” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    まあ解任するべきとも思いませんけど、外様だったらクビでしょう。こんだけ思いっきり若手シフトするならこれくらいは想定内だったのだろうか。3年計画で再来シーズンにトップ4入ればいいくらいのあれなんだろうか。そう言いながら冬にマンジュキッチ取るとか一貫性がどうなんでしょうか。ちょっとよく分かんない。ポグバは他のクラブで見てみたい。本人も心ここに無さそうだし。デヘアに恩返し出来る日は来るのか。でもこういう時こそサポートするファンでありたい。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    モウリーニョ時代よりまともになって…るよな?

  3. のこ より:

    スールシャールはモウリーニョ時代よりまともになるどころか、モイーズよりひどいですよ笑
    ワースト記録を更新しまくりでデータにもはっきり現れているのに、いまだにスールシャールを擁護する人の気がしれません。
    何より問題なのが、今のユナイテッドには崩しや得点のパターンがまったく存在しないことだと思います。PKもらうか個人技でワンチャン狙いのサッカーじゃ、点は取れないでしょ。
    引かれて守られると崩せず、何の打開策もないような試合をこの監督は何回繰り返せば気がすむんでしょうかね。

    —–
    練習でやってた形なのでしょう、序盤の右からジェームズに通すのはスムーズで可能性を感じたのですけどね。私も後半はマタが見たかったです。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    まじすか、そんなひどかったとは…。

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    トップ下が20代半ばのルーニーだったら…
    そう思ってしまった試合でした
    しかし昨シーズンから続いた迷走のなかで、ここ数試合はようやく形が見えてきたような気がします
    ここでブレずに一貫性もってやって貰いたい
    しかしトップ下に関しては、補強でなんとかするのかペレイラの成長を待つのか明確にしてほしいですね
    あとは交代要員も補強か若手育成か明確に
    リバプールもそうだったように、ユナイテッドも我慢が必要です

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