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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Brighton】幸運なゴールと鋭い速攻…マンチェスター・ユナイテッドは3発快勝!

勝てばプレミアリーグ7位にジャンプアップ、敗れれば14位にステイ。ボーンマスとのアウエィゲームでゴールを決められなかったマンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラフォードでブライトン相手なら勝ち切れるでしょうか。スールシャール監督は、ELのパルチザン戦に続いてマルシアルをトップに配し、ラシュフォードには左サイドをまかせるようです。GKデ・ヘア、最終ラインはワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ブランドン・ウィリアムズ。MFマクトミネイ、フレッジ、アンドレアス・ペレイラ、3トップはダニエル・ジェームズ、マルシアル、ラシュフォードです。ホームで連勝し、プレミアリーグ8位に着けているアウェイチームは、23歳のムペイと19歳のコノリーという若い2トップでアップセットを狙っています。

静かに立ち上がったゲームは、5分過ぎからサイドでの主導権争いが始まっています。11分、右に出たマクトミネイがアーリークロスを入れると、守護神マシュー・ライアンがキャッチ。14分にボックス右を陥れたワン=ビサカの低いボールはダンクがゴール前でカットし、赤いシャツの手に当たったというアピールは通りません。1分後、左から中央に斬り込んだラシュフォードのシュートはGKの正面。押していたホームチームは、17分に3対3のカウンターで先制ゴールをゲットしました。

楔のパスをマルシアルがアンドレアス・ペレイラに落とすと、ドリブルで上がった15番のパスがカットされ、左のマルシアルの足元へ。打てないとみたストライカーがアンドレアス・ペレイラに戻すと、左足のシュートがスティーブンスにヒットし、マシュー・ライアンは逆を取られてしまいました。さらに19分、フレッジが右から蹴ったFKにマグワイアが競り勝ち、こぼれ球をマクトミネイがプッシュすると、プレパーはクリアしきれずオウンゴールを強いられます。泥くさいゴールが重なり、あっという間の2-0。反撃に出たブライトンはサイドを執拗に突き、マン・ユナイテッドは速攻主体で3点めを狙います。

両者ともパスの精度が低く、ゴール前の攻防に至らず、デ・ヘアやラシュフォードが倒れている姿ばかりが目立つ膠着状態。ホームチームのプレスは緩く、最終ラインが低いため、中盤に広大なスペースが生じています。41分にトロサールが右から蹴ったFKは、コノリーのヘッドが左にアウト。1分後、ダニエル・ジェームズがドリブルで仕掛けたカウンターは、ラシュフォードの前に入ったダンクがアーリークロスをクリアしました。CKを叩いたマグワイアのヘッドは浮いてしまい、前半終了間際のアンドレアス・ペレイラのミドルは、マシュー・ライアンが右に飛んでセーブ。2点を追うブライトンのポッター監督は、ハーフタイムにモントーヤとコノリーを下げ、グレン・マレーとソリー・マーチで勝負です。

中盤でのせめぎ合いが続く後半。52分、インターセプトに成功したマグワイアがそのまま上がり、フレッジとのパス交換からミドルシュートを放ちますが、左に飛んだボールはDFに当たってCKです。57分にマクトミネイのパスをもらったアンドレアス・ペレイラのミドルは、マシュー・ライアンが正面でキャッチしました。60分、トロサールに代わってパスカル・グロス。1分後にフレッジが放った強烈なミドルは、マシュー・ライアンがファンブルしますが、バーに当たったボールを何とか押さえました。

ブライトンの反撃は、64分の左からのCKでした。ファーのグレン・マレーが中央に頭で折り返し、パスカル・グロスもヘッドで前線に落とすと、最終ラインと入れ替わったムペイのシュートはデ・ヘアが足でブロック。直後のCKをダンクがヘディングで押し込み、プレミアリーグ8位が1点差に迫ります。その2分後、フレッジの縦パスでマルシアルがGKの前に躍り出ると、ダフィーーのチェックから逃れて後ろのラシュフォードにラストパス。エースの一撃がクロスバーの下を叩いて枠に収まり、ホームチームは再度ギャップを2点に広げました。

68分、カウンターからダニエル・ジェームズがボックス右を完全に攻略した決定機は、中央でフリーだったラシュフォードが左に外す信じられないミス。スールシャール監督は70分にアンドレアス・ペレイラを下げ、リンガードを中盤に配します。72分に左から突破を図ったマルシアルがニアに折り返すと、ブランドン・ウィリアムズのボレーはマシュー・ライアンがセーブ。左サイドにいたラシュフォードの鋭いクロスがファーのダニエル・ジェームズに届くと、至近距離からのボレーはGKが触れるコースにいってしまいました。

ラシュフォードのFKは壁に阻まれ、フレッジのFKはクロスバーの上。87分に前線で2人まとめてかわしたマルシアルの左足シュートは、GKの正面に入ってしまいました。90分、左サイドを疾走したラシュフォードがマルシアルのリターンを受け、左足でファーのサイドネットを狙うと、ボールはポストの外。今季プレミアリーグ6発めを決めたストライカーは、ピッチを叩いて悔しがっています。最後にソリー・マーチとの接触で足首を痛めたマクトミネイが気になりますが、シュート21本&オンターゲット11本の快勝劇は、久々に安心して観ていられる展開でした。

2つのゴールをお膳立てしたマルシアル、FKとロングフィードに冴えを見せたフレッジ、右サイドから何度もチャンスを創ったダニエル・ジェームズ、アグレッシブにゴールを狙ったアンドレアス・ペレイラ、中盤を仕切ったマクトミネイ。前半はもの足りない出来でしたが、速攻がはまりまくった後半は、決定力以外は文句なしでした。厳しいプレスを受けたとき、ゴール前を固められたときにどこまでやれるかといわれれば、まだまだ不安は拭えないものの、マルシアルの復帰以降は速攻のクオリティが格段に上がっています。TOP4の背中は未だ見えませんが、今日のような勝利をひとつひとつ積み重ねていっていただければと思います。

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