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【Crystal Palace×Liverpool】押され続けた最悪レッズが、少ないチャンスを活かして辛勝!

10月のレスター戦で足首を痛め、だましだまし戦ってきたモー・サラーは大事をとってベンチスタート。クロップ監督のチョイスは、マネ、フィルミーノ、チェンバレンです。プレミアリーグ13節、クリスタル・パレスVSリヴァプール。中盤にはワイナルドゥム、ファビーニョ、ヘンダーソンが並び、アリソンの前はアーノルド、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソンという顔ぶれです。プレミアリーグで未だ無敗の欧州王者が13位を退ければ、直後に行われるマンチェスター・シティVSチェルシーで敗れたほうが苦しくなります。キックオフから攻勢のレッズは、前線へのロングフィードを意図的に入れているのでしょうか。

プレミアリーグ首位チームの最初のシュートは、8分にボックス左でクロスを受けたチェンバレン。中にまわり込んで放ったミドルは、トムキンスにブロックされました。10分を過ぎると、クリスタル・パレスがロバートソンのサイドを執拗に突いてきます。再三のクロスは逆サイドのザハに届き、ドリブラーが縦に突破を図りますが、複数の選手に囲い込まれてラストパスを通せません。16分、クヤテが右から浮かしたボールにアイェウが飛び込みますが、ボレーは惜しくも右ポストの外。18分にファビーニョのロングフィードでラインの裏に走ったマネは、必死に伸ばした右足が届かず悔しがっています。

ホームチームのサイドアタックに押され続けているリヴァプール。24分にミリヴォイェヴィッチが右からFKを蹴ると、ケーヒルのヘッドはアリソンの頭上を越えていきます。28分、タウンゼントの縦パスでボックス右を抉ったマッカーサーのグラウンダーは、ファン・ダイクがニアでカット。クロップ監督は右にいたマネをいつものポジションに戻し、チェンバレンをザハのサイドにスイッチしました。

38分のレッズのCKは、ファン・ダイクのヘッドが左に流れ、こぼれ球を追ったフィルミーノの前でアイェウがクリア。42分にミリヴォイェヴィッチが左から入れたFKがワイナルドゥムの頭をかすり、ファーから走り込んだトムキンスが押し込みますが、VARがデヤン・ロブレンを倒したアイェウのファールを指摘し、ゴールは認められませんでした。前半のレッズはシュート4本に留まり、オンターゲットはゼロ。後半も、クリスタル・パレスが右サイドを攻め、レッズは低い陣形を強いられています。

48分、ヘンダーソンの縦パスをマネがフリーで受け、右隅を狙ったシュートはポストの外。プレミアリーグで無敗のチームの先制ゴールは、フィルミーノのパスで左から上がったロバートソンによってもたらされました。クロスがマネに届き、左足のボレーにGKグアイタは触るのが精一杯。ポストに当たったボールがラインを越え、セルハースト・パークにどよめきが広がります。クリスタル・パレスはすかさず反撃。52分のタウンゼントのミドルはアリソンがセーブし、2分後のミリヴォイェヴィッチの強烈なシュートは、ポストの左に切れていきます。60分にボックス左に侵入したザハの折り返しは、ファン・ダイクのプレッシャーを受けたアイェウが押し込めませんでした。

64分、不完全燃焼のチェンバレンが下がり、オリギが左サイドへ。オリギの落としがロバートソンに通り、フィルミーノが縦パスで抜け出したチャンスは、右足アウトのフィニッシュをグアイタが指先で弾くビッグセーブで阻みました。残り時間は20分。ホジソン監督は負傷したウォードを下げ、古巣対決となるマーティン・ケリーを投入します。72分にはクヤテが下がり、シュラップ。75分のアイェウをベンテケは、放り込みスタートのサインでしょうか。77分、ケリーのクロスをベンテケがバイシクルという「レッズOBアタック」は、アリソンが見送ったボールがポストの右に外れてしまいました。

クロップ監督は、79分にヘンダーソンをミルナーにチェンジ。クリスタル・パレスの猛攻が実ったのは82分でした。左から仕掛けたベンテケがニアのタウンゼントに転がすと、10番は右にいたザハにラストパスを通し、ロバートソンをかわしたドリブラーが今季プレミアリーグ初ゴールを左隅に叩き込みました。しかし85分、左からのCKをファン・ダイクがプッシュし、こぼれ球に反応したフィルミーノが左足で押し込んで1-2。レッズの指揮官はサラー投入を取りやめ、フィルミーノに代えてジョー・ゴメスです。

92分、左からのCKのクリアがタウンゼントに渡り、左足でファーに浮かすとボックス左のザハがフリー。アリソンと1対1の絶好機に、エースのボレーは痛恨のキックミスで、GKの頭上を越えていきます。勝者にふさわしかったホームチームは、シュートの精度を欠いたのが命取りになり、プレミアリーグ首位チームから勝ち点をゲットするチャンスを逃してしまいました。

こんな試合をなぜ勝てる!? 今季最悪の出来だったレッズはサイドで負け続け、16本のシュートを喰らいながらも勝負強さを見せつけました。アーノルドとロバートソンの守備をほめることはできませんが、左SBは先制ゴールをお膳立てし、右SBは勝ち越しゴールにつながる絶妙なCKでチームを勝利に導きました。勝因は、武器の多さといえばいいでしょうか。手数をかけない速攻とセットピースでちゃっかり2ゴール。クロスとシュートの雨を浴びても、終始冷静だったCBコンビとGKも素晴らしかったと思います。2年連続で欧州のファイナルを戦ったチームの、修羅場を潜り抜けてきた底力を思い知らされたような一戦でした。中盤のチェックも、サイドにおけるデュエルもよくなかったんですけどね…。いやー、強いです。

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“【Crystal Palace×Liverpool】押され続けた最悪レッズが、少ないチャンスを活かして辛勝!” への6件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    毎度思いますがセルハーストパークでのゲームはしんどいです。代表戦明けの低調モードで大苦戦でしたね。正直VARとザハの決定期におけるシュートミスに救われました。アリソンの数度にわたるセーブとマネとボビーのゴールで救われました。以前のレッズならザハの得点後ズルズルいって逆転されていた可能性がありましたが、勝負強くなったと思いたいところであります。

  2. まさやん より:

    クリスタルパレスは、特に、フィジカルが強い。毎年、この順位か不思議です。去年、シティを粉砕したように、気合入ると、怖いチーム。形はどうでも勝てば良し。

    ただ、ダゾーンの中継、解説者が、だらだら適当な推測や憶測をしゃべり続けるので、イライラします。途中で音を消した。

    —–
    いつも代表戦のあとは低調ですが今日はさらに悪かったですね。
    今シーズンは正直言って強いって思えるゲームは少ないんですが、勝てているので強いんでしょうね。
    これからハードスケジュールになりますので、運が味方してくれてるうちに、調子を上げていって欲しいです。

  3. ガナユ より:

    優勝するチームって内容最悪でもなぜか負けないんですよね。

    今年のリバプールにはそうであって欲しいです

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    少し昔と比べると今のリヴァプールの「まぁ勝つでしょ」感すごい

  5. アイク より:

    更新ありがとうございます。ビッグマッチにモウリーニョ初陣にと忙しいですね。
    勝ちに不思議の勝ちあり、ですね。今季のレッズはアリソンが戻ってもクリーンシートが増えず一点差の試合が多いですが、私は試合終盤の強さに注目してます。去年のCL決勝と昨シーズンPLでわずか一敗に泣いた経験が、一人として手を抜かない必死のプレーにつながっているのではないでしょうか。

  6. 千兵衛 より:

    昨季と比べると、クリーンシートも少ないですし、相手を圧倒するような攻撃も鳴りを潜めている印象です。
    これは、したたかに勝ち切る強さを身に着けたからでしょうか?
    それとも、昨季ほどの勢いやキレを失ったせいでしょうか?

    シーズン後に分かるとは思いますが、興味深く見ていきたいです。

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