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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Brighton】ファン・ダイク2発、アリソン退場!必死に守ったレッズは何とか5連勝!

ファビーニョの負傷という激痛のアクシデントは、プレミアリーグで首位を快走するリヴァプールの年末年始にどれだけの影響を及ぼすでしょうか。アンフィールドにブライトンを迎える一戦で、クロップ監督はヘンダーソンをアンカーに指名しています。GKアリソン、DFアーノルド、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン、MFワイナルドゥム、ヘンダーソン、チェンバレン。今季プレミアリーグでトータル18発のサラー、フィルミーノ、マネは健在です。開始4分、インターセプトに成功したチェンバレンが、そのまま持ち込んでシュートを放つと、ブロックしたブライトンのカウンターはファン・ダイクがカット。出足がいいアウェイチームは、前線へのパスが収まっており、赤い中盤の対応はいつになく後手にまわりがちです。

ファン・ダイクのロングフィードがサラーに通った12分のチャンスは、フィルミーノとのワンツーでゴールラインまで抉ったエースのクロスが中に通らず。アーノルドとロバートソンは速攻を警戒しているのか、いつもよりも低いポジションを取っています。16分、左から上がったマネがグラウンダーを入れると、フィルミーノのワントラップシュートはマシュー・ライアンが右に反応してセーブ。18分、アーノルドの絶妙なFKがファン・ダイクに届き、ふわりと浮いたヘディングシュートがマシュー・ライアンの頭越しにネットを揺らしました。

20分、左のマネがファーに浮かすと、外からゴール前に入ったフィルミーノのボレーはGKがセーブ。1分後、アーノルドのクロスのクリアを拾ったチェンバレンが右足で放ったシュートは、ダンクが足を出してカットしますが、こぼれ球がボックス右のマネの足元に転がります。追加点かと思われた一撃は、またもマシュー・ライアンが足でブロック。守護神の奮闘でピンチをしのいでいたブライトンは、24分のCKで2点めを奪われてしまいます。アーノルドの正確なキックをニアで叩いたのは、この日2発めのファン・ダイク。右SBは今季プレミアリーグ5アシスト、バロンドール候補のCBは早くも3ゴールです。

2-0としたレッズはプレスの強度を上げ、アウェイチームのパスコースを限定しています。縦志向のアタックには、デヤン・ロブレンとファン・ダイクが冷静に対応。36分にアーノルドをかわしたプレパーのシュートは、アリソンが大きく左に弾き出しました。40分にビスマガ中央に斬り込み後ろに落とすと、プレパーのダイレクトショットはワイナルドゥムがブロック。45分に左サイドのマネが仕掛け、フィルミーノ、サラーと右につながったアタックは、ダイレクトの落としを左足で蹴ったチェンバレンのシュートをマシュー・ライアンがキャッチしました。

前半の最後の10分はブライトンペースでしたが、レッズ守備陣が決定的なフィニッシュを許さず2-0でハーフタイム。後半は、再びレッズが主導権を握っています。54分、CKで競り勝ったダンクのヘッドは惜しくも右にアウト。左サイドからのアタックが増えたレッズは、クロスが通らずシュートで終われません。62分、モントーヤが斜めに入れたラストパスがボックス右のコノリーに入ると、右足のシュートはアリソンがキャッチ。65分に敵陣深くでロバートソンが奪い、グラウンダーがファーのチェンバレンに転がりますが、左足の一撃はダンクが滑ってCKに逃れました。

68分、サラーに代わってララナ。グラハム・ポッター監督は、ビスマとモントーヤを下げてトロサールとアルゼートを投入します。チェンバレンが右に入ったプレミアリーグ首位チームの3トップは、自陣に下がってチェイシング。クロップ監督の2枚めは、フィルミーノに代えてオリギです。76分、ロングフィードを追ったトロサールにデヤン・ロブレンが遅れを取り、飛び出したアリソンがループシュートを手ではたいてしまいました。ジャッジはもちろん1発レッド。チェンバレンがアドリアンに代わった直後、壁に指示を送っていた第2GKはダンクのFKに反応できず、レッズは1点差に詰められてしまいました。

難攻不落の要塞アンフィールド、しかし10人VS11人。欧州王者の快勝と思われた一戦は、2つのプレイで全く別な試合になりました。87分のモーイのミドルは、アドリアンが左に飛んでビッグセーブ。アルゼートのクロスをパスカル・グロスがヘッドで叩くと、ファンブルしたアドリアンは必死に懐に収めました。追加タイムは4分、時計を見るユルゲン・クロップ。自陣にこもりつつ、オリギとマネが左サイドで時間を遣ったレッズが、今季プレミアリーグで7回めの2-1で勝ち点3をゲットしました。

セットピースからの2ゴールで勝てると確信したのか、後半のレッズはアグレッシブなアタックが影を潜め、受けにまわってしまいました。サラーは本調子とはいえず、マネが積極的に打たなくなったのも気になります。マージーサイドダービー、必勝のザルツブルグ遠征、クラブワールドカップの後はレスター&ウルヴスと、難敵が続くリヴァプールは12月を無敗で駆け抜けることができるでしょうか。今季プレミアリーグで2失点以上はゼロですが、7試合連続でクリーンシートもゼロ。現在の独走は、きわどいバランスで成り立っているように見えます。難しい季節をうまく乗り切るには、オリギ、シャキリ、ナビ・ケイタ、ララナの奮闘が必須条件です。(トレント・アレクサンダー・アーノルド 写真著作者/Антон Зайцев)

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“【Liverpool×Brighton】ファン・ダイク2発、アリソン退場!必死に守ったレッズは何とか5連勝!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    今週のCL組の試合は、どれも重い、メンバーも結構変更でいつもと違う感じ。
    2-1の試合は、去年は引き分けにしていたと思うとこんなものか。
    クリンシートがないのは、引き分けを防ぐため、ラインをさらに上げている気もするけど。

    いつも思うのだが、この審判、liverpoolが嫌いなのだと思う。

    —–
    更新ご苦労様です。
    70分途中までは勝てるなと思っていた矢先にまさかのアリソンレッド。よく持ち堪えましたね。毎度思いますが以前のレッズなら耐えられなかったでしょう。これもチーム力が上がった証なんでしょう。
    アドリアンはまたしてもスクランブル出動でよくやったと思います。あの失点シーンはまあ主審のせいにはしたくないですが、次節のダービーでVAR担当だと思うと少し嫌な感じがします、、、。とにかく勝てて良かったです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    GKが壁を作っているときに再開のホイッスルを鳴らすのはおかしいですよね?
    あれがありなら壁作りなんてできなくなる

  3. まさやん より:

    今日こそは安心して観てられると思ったのにラスト10分はヒヤヒヤでした。
    レッズらしいと言えばレッズらしいんですけど。
    とにかく勝てたから全てOKです!

  4. じゃこ より:

    またアトキンソンでしたね。
    毎回毎回、本当にアンチレッズなんでしょう。

    GK退場で仕切り直そうとしてる場面で、相手選手だって壁から1メートル離れてるか?って微妙なとこだったのに、あのタイミングで笛を吹くとか審判としてどうなんでしょう。
    もちろん、壁がちゃんと作り終わるのを待つなんてルールも無いですが、あんな特殊な場面で誰も準備してないところでリスタートさせますかね。
    主審じゃなくVAR担当でも毎回微妙判定してるし。1番信用できない審判です。

    話は全然変わりますが、VAR導入で初めてオフサイドは足の位置ではなく体の1番出てる部分でチェックするんだというのを知りました。
    VAR判定中の映像見てると、すごく違和感ありますが・・・。
    そもそもミリ単位で出てる/出てないとかの部分は、もう飛び出しがうまかったとしてスルーしちゃえばいいのにと思いますけどねー。
    あそこまで必要なんですかね。

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