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【Newcastle×MAN.CITY】停滞マンチェスター・シティ、ラスト2分の失点で激痛のドロー!

昨季プレミアリーグで、2-1で敗れているセント・ジェームズ・パーク。14位のニューカッスルは、国内三冠のマンチェスター・シティといえどもラクに勝てる相手とはいえません。直近の公式戦6試合はクリーンシートゼロで、3勝2分1敗と停滞気味。アグエロを負傷で欠いたペップは、スターリング、ガブリエウ・ジェズス、マフレズを前線に配しています。中盤にはダヴィド・シルヴァ、ギュンドアン、デブライネ、エデルソンの前にはカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、フェルナンジーニョ、バンジャマン・メンディ。ラポルテがいない最終ラインは、超絶ドリブルのサン=マクシマンとアルミロンが仕掛ける速攻に要注意です。

開始早々から、マン・シティが予想通りにボールを支配。ニューカッスルは、前線にジョエリントンを残して9人が引いています。6分、シェルヴィのロングフィードを左で受けたサン=マクシマンが、中に斬り込んでシュート。うまくミートせず、エデルソンが足を運んで押さえますが、マン・シティはこの形を許してはいけません。ギュンドアンやマフレズが前線に送る浮き球は味方に合わず、GKドゥブラフカが余裕をもってボールをさばいています。17分、デブライネのスルーパスでスターリングがボックス右に飛び出しますが、ゴール前に転がしたヒールキックは、フェデリコ・フェルナンデスが大きく蹴り出しました。

攻めあぐんでいたマン・シティが先制したのは21分。スターリングとのワンツーでボックスに入ったダヴィド・シルヴァは3人に囲まれて潰されかけますが、倒れ込みながらヒールで残したボールがスターリングの足元に転がります。快足ウインガーのコントロールショットは、左のサイドネットに突き刺さる完璧な弾道でした。リードされたホームチームは、26分にあっさり追いつきます。左で縦パスを受けたウィレムスが前にいたアルミロンに流すと、リターンをもらった15番がノーマーク。右足のシュートはエデルソンの左手の先を抜けて、ファーのサイドネットに突き刺さりました。

勢いに乗ったニューカッスルのシンプルなアタックが目立つようになり、マン・シティは遠めからのシュートと強引なクロス以外にゴールに迫るシーンがありません。36分に2人かわしたサン=マクシマンは、フェルナンジーニョが追いついてカットします。ボールがサイドに出てから、スピードが上がらないアウェイチーム。違いを創れるデブライネとダヴィド・シルヴァは、パスをつなぐだけの凡庸な選手と化しています。前半は1-1。手応えを感じているのは、スティーヴ・ブルース監督のほうでしょう。

50分、マフレズが斜めに入れたパスでデブライネがボックス右に侵入。ダイレクトで入れた速いクロスは、ガブリエウ・ジェズスに着いていたフェデリコ・フェルナンデスがクリアします。55分、左にいたデブライネがひとりかわして放ったミドルは、ドゥブラフカの頭上にアウト。カイル・ウォーカーが中央に入り、中盤に厚みをもたせる意図はわかるのですが、サイドをマフレズひとりに託す形となり、ボックス脇を崩すシーンがありません。58分、縦パスに先着したバンジャマン・メンディから奪ったアルミロンのミドルは、うまく曲げられずに左に外れました。

67分、マン・シティに決定機が到来。縦パスをもらったデブライネがダヴィド・シルヴァに落とすと、素晴らしいスルーパスでガブリエウ・ジェズスがGKと1対1。左足のシュートはドゥブラフカが体に当て、フォローしたデブライネもGKの足に当ててしまいました。ペップとスティ-ヴ・ブルースが動いたのは68分。消えていたジョエリントンがドワイト・ゲイルに代えられ、マフレズとダヴィド・シルヴァはベルナルド・シウヴァとフィル・フォーデンに後を譲ります。

72分、カイル・ウォーカーのハイクロスが逆サイドに流れ、スターリングからパスをもらったバンジャマン・メンディが中央に送ると、落としを受けたギュンドアンのシュートはダメットにヒット。こぼれ球を拾った8番のラストパスでベルナルド・シウヴァがフリーになりますが、左足のシュートは力んでしまい、ポストの右に逸れてしまいます。均衡が崩れたのは82分。バンジャマン・メンディのクロスをダメットがクリアすると、胸でトラップしたデブライネが右足を振り抜き、ボールはクロスバーの下を叩いてネットを揺らしました。

勝負は決まったかと思われた88分、左サイドからのFKは途中出場のクリスティアン・アツ。中央に浮かすと見せかけてボックスの外にいたシェルヴィの足元に転がすと、右足のダイレクトショットがエデルソンから逃げるようなコース取りで左のサイドネットに吸い込まれました。92分、左のデブライネがファーにクロスを入れると、スターリングのボレーはドゥブラフカの超絶セーブに阻まれます。マンチェスター・シティ、痛恨の2-2ドロー。リヴァプールがブライトンに勝ったため、両者の差は11ポイントに広がりました。

カイル・ウォーカーが右から上がるシーンがなく、バンジャマン・メンディはロングクロスが目立つなど、ボックス脇を崩すマン・シティらしいアタックが少なかったのが、攻めあぐんだ理由のひとつでしょう。ガブリエウ・ジェズスはCBのマークを外せず、ダヴィド・シルヴァのスルーパスで抜け出した絶好のチャンスをドゥブラフカに止められてしまいました。最後のFKでは、ゴール前は8対5と人数過多で、シェルヴィに誰も着かなかったのも彼ららしからぬミス。プレミアリーグ王者は、リヴァプールとの直接対決に敗れてから、冷静さを失っているように見えます。

バーンリー戦の後、マンチェスターダービー、アーセナル、レスターと難敵が控えているチームは、勝ち点を落とさずに2019年を終えることができるでしょうか。これ以上首位に離されれば、目標をCL出場権キープにスイッチせざるをえなくなります。昨シーズンの12月は4勝3敗と崩れました。大きなビハインドを背負った今季のプレミアリーグで、同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。

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“【Newcastle×MAN.CITY】停滞マンチェスター・シティ、ラスト2分の失点で激痛のドロー!” への2件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    まさに痛恨のゲーム!デブライネの凄いゴールで決まったと思いましたが相変わらず守備に問題を抱えています。
    今季はこのゲームのようなもどかしい展開が多いですね。もう、CLに絞ってスカッドを組んだ方が良いかな。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    怪我人が常にいることリバプールとの勝ち点差を考えるとCL権獲得が現実的ですかね

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