【MAN.CITY×MAN.UTD】カウンターに徹したスールシャールが、前半の2発でダービーを制す!
ポグバ復帰が叶わなかったスールシャール監督は、素晴らしいサッカーを披露した前節から2人を入れ替えて決戦に臨んでいます。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー、MFフレッジ、マクトミネイ、リンガード、FWダニエル・ジェームズ、ラシュフォード、マルシアル。キックオフから2分、左サイドのラシュフォードがカウンターを仕掛けると、マルシアル、フレッジと右につながったボールがダニエル・ジェームズに届きます。右足のシュートは、エデルソンがセーブ。逆襲に転じたマン・シティは、デブライネとスターリングのパス交換から、最後はベルギー代表のプレーメイカーが左足を振り抜きますが、ワン・ビサカが足に当てました。
攻守が目まぐるしく入れ替わるスリリングな展開。7分にダヴィド・シルヴァが左に流し、スターリングがワン=ビサカを抜き去ってニアに折り返すと、ダヴィド・シルヴァのボレーはルーク・ショーがブロック。こぼれ球を拾ったベルナルド・シウヴァがニアのデブライネに預けると、右足のシュートはファーポストの外に切れていきます。9分、ラシュフォードのスルーパスがボックス左に転がり、飛び出したリンガードがフリー。左足でクロスに放ったシュートは、エデルソンが足に当てるビッグセーブで先制を許しませんでした。
16分、フレッジの楔のパスがラシュフォードに通り、すかさず右のダニエル・ジェームズにサイドチェンジ。ニアでもらったマルシアルの強烈な一撃は、エデルソンが左に反応してセーブします。20分にラシュフォードがベルナルド・シウヴァに倒されたシーンは、VARによってPKとなりました。ブーイングのなか、ラシュフォードがエデルソンの逆を突いて右隅に収め、アウェイのマン・ユナイテッドが先制。スパーズ戦で2ゴールを決めたエースは、今季プレミアリーグのゴール数を2ケタに乗せました。
マン・シティの反撃は24分。ダヴィド・シルヴァが横に出したパスを受けたベルナルド・シウヴァのフィニッシュは、ルーク・ショーがコースを塞ぎます。1分後、リンガードが右のフレッジに展開したカウンターは、スルーパスをダイレクトで蹴ったラシュフォードが右に外してしまいました。ダニエル・ジェームズが縦に突破した27分のチャンスは、右サイドからマルシアルが入れたクロスをラシュフォードが中央でトラップ。右隅に浮かしたシュートはクロスバーに阻まれ、エティハドには安堵のため息が漂っています。
アウェイチームの追加点は29分。ダニエル・ジェームズとのパス交換で、ボックス右に入ったマルシアルが振り抜きざまに左足で打ったシュートは、エデルソンの左手の下を抜けてニアポストを叩き、ゴールに吸い込まれました。38分に右のデブライネが低いクロスをゴール前に上げると、ガブリエウ・ジェズスのダイビングヘッドは左に逸れていきます。40分にデブライネが左から狙ったFKは、クロスバーの上。43分にダヴィド・シルヴァが左足で曲げたFKは、デ・ヘアが余裕でキャッチしました。前半は0-2。決定機が多かったのはマン・シティですが、カウンターに賭けたアウェイチームがオンターゲットは2対5と上回りました。
後半開始から、昨季プレミアリーグ王者がラッシュ。49分にボックス左からダヴィド・シルヴァが放ったシュートは、右に曲がってしまいます。55分、クリアの後のボールをフレッジがロドリに奪われ、ボックス右のデブライネにラストパスが通ったピンチは、右足のフィニッシュにリンデロフが足を出してCKに逃れます。58分、ジョン・ストーンズが足を痛めたようです。代役はオタメンディ。61分にリンデロフがスターリングに奪われ、中央に持ち込んだスピードスターが右足で狙ったシーンは、最後に足を出して外させたワン=ビサカのファインプレーがチームを救いました。
64分、ダニエル・ジェームズが自陣でアンへリーノにドリブルをカットされ、左サイドを突破されたシーンは、アンヘリーノの折り返しをデブライネが中につなぐと、ロドリのミドルはデ・ヘアが上に弾き出すビッグセーブ。ペップは65分にベルナルド・シウヴァを諦め、マフレズで勝負です。1分後、マクトミネイがダニエル・ジェームズに展開したカウンターは、ラストパスを左で受けたリンガードのシュートをエデルソンがセーブ。スールシャール監督は74分にマルシアルをアンドレアス・ペレイラに代え、中盤の守備を強化します。
76分のアンヘリーノのシュートも、CKからのマフレズのクロスも、ワン=ビサカが足元に滑ってクリア。リンガードを中央に据え、ラシュフォードとマルシアルがサイドに張る4-3-3で守っていたチームは、ペレイラ投入でサイドが下がり、リンガードがワントップの4-2-3-1に形を変えています。85分のCKは、ワン=ビサカがオタメンディに競り負けてしまいました。ヘディングシュートにデ・ヘアは反応できず、1-2。これで勝負はわからなくなりました。88分、足をつったルーク・ショーと運動量が落ちたリンガードに代わって、アシュリー・ヤングとトゥアンゼベ。追加タイムは5分あります。
CKで粘り、アシュリー・ヤングがインターセプトで時間を遣い、ラシュフォードが左サイドを走りました。1-2、勝ったのはマンチェスター・ユナイテッド。ポゼッションは72対28、シュート数は22対11でしたが、オンターゲットは5対7とカウンターが脅威だったことを示しています。リヴァプール戦を見て、アーノルドとロバートソンをうらやむことが多かったのですが、わがクラブのSBも悪くないじゃないかとあらためて思いました。ワン=ビサカのタックルと、ルーク・ショーのコースを切る動きが功を奏して、マン・シティのクロスを殺したのが勝因のひとつでしょう。フレッジとマクトミネイのカバーリングも素晴らしく、意図が明確だった守備は95分を何とか耐え抜きました。
敗れたマンチェスター・シティは、攻め続けながらもクロスとシュートの精度を欠き、終始カウンターに苦しみました。リヴァプールとの勝ち点差は14に開き、アーセナル、レスター、ウルヴス、シェフィールド・ユナイテッドと続く難敵4連戦で踏ん張れなければ、2020年になる前に優勝争いから離脱してしまうかもしれません。負傷したジョン・ストーンズは、すぐに戻れるのでしょうか。速いドリブラーに振り回される最終ラインが、レスターとウルヴスをゼロに抑えられるとは思えないのですが…。殴り合いを制するのか、守備を立て直すのか。ペップの戦術選択に注目です。
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更新お疲れ様です。
ビッグクラブにはめっぽう強いですね。
まさかスパーズシティを2連勝で切り抜けるとは。
マクトミネイの復帰、フレッジのようやくの順応が大きいと思います。
ここに冬の市場でライスを獲得できようものなら、いよいよポグバ不要論が勢いを増すのではないでしょうか。
あと、私だけかもですがスマホでこのページを閲覧しようとすると記事一覧に戻ってしまいます。
PCでは問題なく見れるのですが・・・
僕ははPCでは試してませんが、この記事が投稿されてから数時間の間はスマホだと同じく記事一覧に戻されてしまっていました。このブログの他の記事でも投稿直後は頻繁に同じことが起こるし、数時間で問題なく読めるようになるのであまり気にしてませんでしたが。
正直スパーズシティには連敗すると思っていました。上位から奪った勝点をホームで下位に分配する…慈善事業ですかね?
モウリーニョのスパーズに勝ち、ペップのシティをアウェイで破り、本当に強いんだか弱いんだか?
マルシャルのゴールはお見事でした。makotoさんはじめユナイテッドサポーターの皆さんにはクリスマスと正月が早くきたようですね。
ペップシティはカウンターとセットプレーに徹すれば簡単に勝てますね
そして改善されない
叩いていたユナイテッドファン全員でスールシャールに土下座ですね
これはやはり名将の予感!!
みなさま>
スマホの件、ご迷惑をおかけしているようで恐縮です。
現在プロバイダーに確認中で、原因がわかり次第対応する所存です。
しばらくお時間をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
マフレズをペレイラに交代とありますが、マフレズではなく、マルシャルでは?
名無しの浪人さん>
訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しいですが、これまで勝ち点を落としすぎたなと感じます。皆さん仰るように強いのか弱いのかわからない…
フレッジとマクトミネイのコンビは最高です。
素直に勝利を得られたことが嬉しいですね。ただ前半のチャンスでも少し取れてばとは思います。このサッカーをやるうえで2ボランチの負担をできるだけ減らしたいので。エレーラを売った分を今冬しっかり回収して欲しいんだけどなぁ。