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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Burnley】速攻主体にモデルチェンジしたモウリーニョ、バーンリーに5発圧勝!

「開始10分で決着がついたゲーム」と表現しても、大げさではないでしょう。2分にソン・フンミンがボックス左を突破したとき、ホームチームにはは既にゴールの匂いが漂っていました。先制は5分、縦パスのコースに入ってカットしたアルデルヴァイレルトが、前線のソン・フンミンにダイレクトパス。落としをもらったハリー・ケインが、狙い澄ました右足のミドルをGKポープの左に突き刺しました。10月以降のプレミアリーグでは、本拠地トッテナム・ホットスパー・スタジアムで決めていなかったエースが、ようやくサポーターを沸かすことができました。

さらに9分、左からドリブルで突破を図ったソン・フンミンがタルコフスキーとベン・ミーをまとめてかわすと、左足のシュートがGKとベン・ミーにヒットして中央に浮き上がります。デル・アリがヘッドでポストの右に落とすと、プッシュしたのはルーカス・モウラ。あっと言う間に2点を先行されたバーンリーに、反撃がうまくいく可能性は感じられませんでした。キレキレのソン・フンミンが素晴らしかったのは、ドリブルだけではありません。15分に左から上がり、斜めに入るパスをボックス左に出すと、フリーだったシソコのシュートは左のポストを直撃。ハリー・ケインのスルーパスでデル・アリが独走した17分のカウンターは、ノーマークのソン・フンミンに渡す直前に、タルコフスキーのスライディングが間に合いました。

セルジュ・オーリエとソン・フンミンが止まらないホームチームが、大量点で勝つと予想していたのですが、21分のバーンリーのサイドアタックは決定的でした。左サイドから上げたマクニールのクロスをブレイディがヘッドで叩くと、ガッサニーガの指先を越えてクロスバーにヒット。こぼれ球に反応したクリス・ウッドがヘッドでプッシュすると、ダヴィンソン・サンチェスがコースに入ってCKに逃れます。ピンチをしのいだモウリーニョ監督のチームは、ポチェッティーノ時代よりも前線へのロングフィードが増え、アタックは直線的かつシンプルになっています。

圧巻だったのは、32分のソン・フンミンのゴールです。自陣のボックスの前でパスを受けた韓国代表FWはドリブルをスタート。ハーフラインの手前でヘンドリックとブレイディをちぎり、マクニールとピーテルスをワンタッチで抜き去って一気に加速すると、ロートンの追走を気にせずボックスに侵入してポープの脇を抜きました。あのマラドーナよりも長距離を走破したスーパーゴールに、スパーズサポーターは狂喜乱舞。好調の7番は、モウリーニョ体制になってからのプレミアリーグで2発めです。

34分に右サイドから蹴ったソン・フンミンのFKがハリー・ケインに届くと、左隅を狙ったヘディングはうまくコントロールできず。前半を3-0で終えたスパーズは、後半開始から間もない54分に4発めをゲットします。ロートンのミスパスを敵陣で拾ったエリック・ダイアーがデル・アリに預けると、前方にいたハリー・ケインにボールが渡ります。タルコフスキーをかわした10番が、ベン・ミーの手前で右足を振り抜き、ゴールの右上に飛んだボールにポープは触れませんでした。エースの今季プレミアリーグ9発めで4-0。試合の興味は、スパーズのゴール数と、モウリーニョ就任後は初めてとなるクリーンシートを達成できるかです。

ポチェッティーノ体制の晩年は、横パスを繰り返しながら攻めあぐむシーンが目立っていたのですが、新しい指揮官は縦に速いチームにモデルチェンジしました。5点めは74分。自陣からドリブルで上がったシソコが、ハリー・ケインとのワンツーでボックス左に侵入し、ジャック・コークをブロックしながらポープの右に転がしました。スパーズ、圧勝。5ゴールすべてが、3本以内のパスでフィニッシュに辿り着いたスピーディーなアタックでした。

アルデルヴァイレルトと左SBのフェルトンゲンは、前線にダイレクトでパスを通す意識が高まっており、ウイングのようなポジションを取るセルジュ・オーリエも、トラップから時間をかけずにクロスをフィードしています。モウリーニョが指揮を執ったプレミアリーグ4試合で12ゴールと得点力がUPしたのは、エリック・ダイアーやデル・アリといった不振の選手の覚醒と、後方とサイドの意識改革によるところが大きいと思います。

次節はウルヴス、18節はチェルシーとのロンドンダービー。自らと同じく速攻を得意とするチームとの連戦で6ポイントをゲットできれば、長らく視界に入っていなかったプレミアリーグのTOP4がいよいよ目前に迫ってきます。モウリーニョ監督は、どんな采配を見せてくれるのでしょうか。フランク・ランパードとの師弟対決が今から楽しみです。

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“【Tottenham×Burnley】速攻主体にモデルチェンジしたモウリーニョ、バーンリーに5発圧勝!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    更新お疲れ様です。
    スーパーゴール祭りで気分の良い試合でした。ソンは今や世界屈指のウィンガーと呼んで差し支えないでしょう。
    エリクセンなしでこの内容というのも大きいと思います。オリンピアコス戦のFKなど相変わらずのスキルを散発的には見せますが、つまらないボールロストの激増や運動量の低下からして彼の心がもはやロンドンにないことは明白ですから…

  2. ライアン より:

    大量得点、クリーンシート、スーパーゴール、若手の試用等々もりだくさんの試合でしたね。
    素早いカウンターからのゴールラッシュはかつてのスパーズを思い起こしました。
    このままいけば今からトップ4もタイトルも獲得できると思います。いや、獲得しましょう!!
    しかし、ソンフンミンのゴールは衝撃的でした。

    —–
    ソンはモウリーニョ体制のWHU戦でゴールしていますよ^^

  3. makoto より:

    ライアンさん>
    そうですね。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。

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