【Chelsea×Bournemouth】VARでオフサイドなし…チェルシーが満身創痍の15位にホーム敗戦!
満身創痍のプレミアリーグ15位をスタンフォード・ブリッジに迎えるチェルシーは、ほぼベストメンバーです。GKケパ、DFアスピリクエタ、リュディガー、ズマ、エメルソン、MFジョルジーニョ、カンテ、メイソン・マウント、FWプリシッチ、タミー・アブラハム、ウィリアン。アウェイチームはジョシュア・キングが何とか間に合いましたが、今季プレミアリーグで6ゴールのハリー・ウィルソンを欠く苦しい布陣です。
開始早々から攻めているのはボーンマス。3分、左サイドからワンツーでボックスに侵入したライアン・フレイザーのシュートは、ケパがニアに倒れてセーブします。チェルシーの最初のチャンスは8分。アスピリクエタが横に出したパスを、ジョルジーニョがダイレクトでボックスに浮かすと、飛び出したメイソン・マウントのボレーはGKラムズデールがコースを切ってブロックしました。12分に左サイドでステイシーをかわしたエメルソンが、中に持ち込んで左足を振り抜くと、サイモン・フランシスに当たったボールはGKの正面。2分後、右サイドで得たFKをエメルソンが蹴ると、思うようにドライブがかからずファーポストの外に流れていきます。
ピッチに座り込んだのは、チェルシーの右サイドで脅威になっていたライアン・フレイザー。16分にドリブルで上がったカンテが右に流し、アスピリクエタがダイレクトでニアに入れると、タミー・アブラハムのボレーはポストの外に抜けていきます。ボーンマスのアタッカーは大事には至らず、左サイドに戻っています。ウィリアン、カンテ、アスピリクエタで右サイドを執拗に攻めるチェルシー。26分にボックス脇に入ったウィリアンがグラウンダーを通すと、メイソン・マウントのトラップはメファムの足元にいってしまいました。
36分、ライアン・フレイザーが左から浮かしたFKは、リュディガーのクリアから混戦になりますが、最後にタッチしたビリングがオフサイド。39分に右にいたウィリアンが縦に突破し、ファーに上がったクロスにプリシッチが競り勝つも、落下点付近にいたタミー・アブラハムは打ち切れません。40分からロングスロー、CK、CKと続いたボーンマスのアタックに、ブルーズの最終ラインは耐え抜きました。47分、CKに競り勝ったタミー・アブラハムのヘッドはクロスバーの上。前半を0-0で終えたホームチームは、後半頭から波状攻撃でシュートを打てませんでした。
51分、ウィリアンのパスをカットしたライアン・フレイザーがジョシュア・キングを走らせたカウンターは、切り返しからのシュートをズマがブロック。55分のロングスローからの混戦も、ジョシュア・キング、ルイス・クック、ゴズリングが打てずに掻き出されます。59分、カウンターを仕掛けたジョシュア・キングのミスパスをタミー・アブラハムがカットし、プリシッチが中央に持ち込むと、右足のシュートはメファムがブロック。61分に縦1本でジョシュア・キングが裏に抜け出しますが、追いついたズマがスライディングでCKに逃れました。
ランパード監督は、65分にプリシッチとウィリアンを下げ、コヴァチッチとハドソン=オドイを投入します。直後、アスピリクエタのクリアを拾ったジョシュア・キングがリュディガーを抜いてゴール前に転がすと、フリーで突っ込んできたゴズリングのボレーは空を切りました。72分にハドソン=オドイのクロスから混戦になり、ヘディングの応酬からエメルソンが頭でプッシュしたボールは、ラムズデールがかろうじて左に弾き出します。ジョシュア・キングは足首を痛めてしまったようです。エディ・ハウ監督は、古巣対決となるソランケに最前線を託します。
78分、ジョルジーニョに代わってバチュアイが前線へ。84分、CKのクリアをレルマが頭で前線に送ると、GKを背にして後ろに蹴ったゴズリングのシュートがゴールラインを越えますが、ラインズマンの旗が上がっています。巧みに入れ替わったのではないか…VARの映像をチェックすると、レルマが触った瞬間に4番はラインの手前にいます。レフェリーが判定を覆し、0-1。追加タイムは5分あります。チェルシーの猛攻がスタート。93分にCKのクリアを叩いたコヴァチッチのボレーは決定的でしたが、ラムズデールが右に飛んで外に弾きました。プレミアリーグ4位のチームはクロスを味方に合わせられず、ホームで15位に足元をすくわれてしまいました。
前半は攻守ともにジョルジーニョが冴えており、ロングフィードから決定的なシーンを創っていたのですが、前がかりになった後半は5番のよさが消えてしまい、リュディガーの裏のスペースを狙ったジョシュア・キングに再三脅かされました。マン・シティに敗れてからのプレミアリーグ5試合で1勝4敗。好調だった頃は60%を切ることもあったポゼッション率が、直近は70%前後に上がっており、ゴール前に引かれて得意の速攻を封じられ、単調なクロスに終始する試合が増えています。
次節はスパーズとのアウェイゲーム。得点力が落ちたブルーズは、相手の弱点を見つけるのがうまいジョゼ・モウリーニョから勝ち点3を奪えるでしょうか。開幕からしばらくは苦しい試合が続いたフランク・ランパードが、2度めの正念場を迎えています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
チェルシーはランパード含め過去数人の政権に渡って決まって踏ん張りどころの12月に他のクラブ以上の大失速をしている。
つまり層が足りない。
もっと正確に言えば監督のやりたいサッカーを体現できる選手の層が足りないので、クオリティを落とさずに選手を休ませることができない。
理由は明確。
監督がコロコロ変わるので、各監督が関わって要望を出せる移籍市場が0〜2回程度しかない。
当然それでは監督の志向に合う選手の数は絶対的に少なくなる。
どっちかというと満身創痍なのはチェルシーのほうで、CLとの2足の草鞋で主力はヘトヘト、補強禁止処分で夏に補強も出来なかったので層も薄く、監督2年目のランパードには荷が重すぎる現実が続きます。
連勝中には元気一杯だった若手もすっかり目新しさが無くなり、対戦相手にも対策され勝ち点を落とし始めている中で、我々サポーターは「スーパーフランク」とチャントを歌い続けることが出来るのか。
ランパードにとっても、そしてサポーターにとってもここが正念場です。
>我々サポーターは「スーパーフランク」とチャントを歌い続けることが出来るのか
今この状況下に於いてそれが出来ない(しない)奴はサポーターでも何でも無い
さっさと余所に移って二度と戻って来ないで欲しい
下手にうまくいきすぎていただけにハードルを上げすぎましたかね。
今季はEL圏内でも仕方ないくらいの前評判だったはず。
実際に4位を逃しても首を切るべきとは思えない。
ファンダイクとアリソンの加入で一気に世界最強クラブへと駆け上がったリバプールのように、クリバリやチルウェルらワールドクラスを夏に加えて本当の勝負は来季でしょう。
手のひら返してランパードを批判するのにはまだまだ早すぎる。
リーグ連敗は痛いです。疲れも溜まって個では切り抜けられず、組織も途上、泥臭くても勝ち点を積み重ねていかないと厳しくなりますね。とはいえ今季は残留マストで、来季への土台をしっかり作って欲しいです。