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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Leicester×Liverpool】圧巻フィルミーノ&アーノルド!若手の自信を打ち砕く4発大勝!

世界王者リヴァプールの独走か、三つ巴のバトルか。プレミアリーグ19節、注目の天王山がいよいよ始まります。レスターの本拠地キングパワーに乗り込んだクロップ監督は、現在のベストメンバーをチョイスしています。GKアリソン、最終ラインはアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤にワイナルドゥム、ヘンダーソン、ナビ・ケイタが並び、前線は今季プレミアリーグで22発を決めているサラー、マネ、フィルミーノです。開始40秒、アーノルドの強烈なシュートはシュマイケルがセーブ。1分過ぎにサラーが中央に浮かしたチャンスは、GKの前に飛び込んだマネがうまく打てずにポストの右に浮かしてしまいます。

ジョニー・エヴァンスがビルドアップで不用意なパスをワイナルドゥムに奪われ、サラーにボールがまわった5分の決定機は、昨季プレミアリーグ得点王が左足のシュートをふかしてしまいます。早く落ち着きたいレスター。10分の速攻は、裏を狙ったデニス・プラートのパスをアーノルドにさらわれました。11分、CKをカットしたレッズのカウンター。ナビ・ケイタの完璧なスルーパスで抜け出したサラーは、シュマイケルをかわしたタッチが大きくなり、角度を失った左足のフィニッシュをニアに外します。15分に自陣ボックス前でスローインをトラップしたエンディディがフィルミーノにカットされ、ヘンダーソンが右足で狙うと、何とか間合いを詰めたセントラルMFの足に当たったボールがポストの右に逸れていきました。

プレミアリーグ18戦17発で得点王レースを独走しているヴァーディーの後ろに、ジェームズ・マディソン、デニス・プラート、ハーヴィー・バーンズ。リアクションに活路を見出したいレスターは、サイドからのボールが味方に通らず、25分を過ぎてもシュートがありません。アーノルドが再三入れるアーリークロスは、青いシャツがコースを塞いでカット。31分、CKからの二次攻撃で、左にいたアーノルドがゴールに向かうボールを入れると、チルウェルに競り勝ったフィルミーノのヘッドがネットを揺らしました。好調のSBは、今季プレミアリーグで早くも7つめのアシストです。

34分、ファン・ダイクのロングフィードがマネへ。カットしたソユンチュから奪った10番がシュマイケルと1対1になりますが、勇敢なGKは動かず、右足のシュートを胸でセーブします。40分、ドリブルでするすると抜け出したナビ・ケイタは最後のタッチが大きくなり、ソユンチュに奪われて頭を抱えています。ペースをスローに落としたプレミアリーグ首位チームは、レスターにシュートを打たせず、前半を1-0で畳みました。

48分にティーレマンスが打ったチーム初のシュートは、ジョー・ゴメスがブロック。52分のアーノルドのクロスはファーのロバートソンにぴったりでしたが、間に合ったリカルド・ペレイラがCKに逃れます。執拗にクロスを上げ続けるリヴァプール。55分、ロバートソンのクロスがニアのフィルミーノに合いますが、薄く当たったボレーは右に流れてしまいます。ロジャース監督の1枚めは、58分にハーヴィー・バーンズをオルブライトン。前半のボールタッチが7回しかなかったヴァーディーは、60分を過ぎても完全に消されています。

62分に左からドリブルで上がったヴァーディーは、ジョー・ゴメスがイエローカードでストップ。直後のリカルド・ペレイラの突破は、ファン・ダイクがコースを切ってラストパスをカットします。徐々に押し戻すレスター。クロップ監督は、運動量が落ちたのを気にしたのか、70分にサラーとナビ・ケイタをオリギとミルナーという大胆な2枚代えを敢行しました。その1分後、CKをソユンチュが左手に当て、ジャッジはPK。スポットに立ったミルナーが、最初のキックを真ん中に収め、レッズがリードを2点に広げました。

勝負が決したのは74分。ミルナーに預けたフィルミーノは、DFのポジションを見ながら左に入り、アーノルドの完璧なグラウンダーをトラップしたときはノーマークでした。余裕をもったシュートが右隅に吸い込まれ、0-3。完全に切れたレスターは、78分のカウンターを止められません。マネのラストパスを受けたアーノルドが、右足のシュートを豪快に叩き込んで0-4。足を痛めてララナと代わったヘンダーソンは、深刻なケガを負った選手の表情ではありません。

何といえばいいのか…最初に浮かんだ言葉は「圧巻」でした。決定機を活かせないまま0-1が続いていたときは、終盤に追いつかれたアンフィールドの苦戦が脳裏をよぎりましたが、中盤と最終ラインのポジショニングと判断が素晴らしく、追いつかれる気配は全くありませんでした。世界一のSBが、勝ち点だけでなく自信まで奪った0-4圧勝。13ポイント差とされた若いチームは、CL出場権キープにミッションを変更させられました。フライデーナイトのウルヴス戦でマンチェスター・シティが敗れれば、プレミアリーグ2019-20シーズンの優勝争いは前半でジ・エンドとなるのではないでしょうか。前で奪えるチームが、力の差を見せつけた一戦。強いです、リヴァプール。

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“【Leicester×Liverpool】圧巻フィルミーノ&アーノルド!若手の自信を打ち砕く4発大勝!” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    伏兵ザルツブルク&天敵ナポリとのCL同組、CWCという足枷まではめられながらここまでの独走になるのは完全に予想外でしたね…3季連続でシティとリバプールが首位に立つ相手の無敗をストップする展開がエティハドで見られれば熱いですが、もう他にリバプールを止められるチームが思い当たらない…

  2. ペップの街 より:

    レスターに期待したんですが・・・
    しっかり守ってバーディに仕事させませんでした。
    こうなったら無敗で突っ切ってもらったほうがスッキリしますよ。

  3. タムコップ より:

    強い。

  4. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ハイライトのみのゲームチェックですが圧巻でしたね。この勝利は大きいです。ボビーの2ゴールも素晴らしいですが、アーノルドのアシストも凄かったですね。いやー強いチームだと改めて思いました。

  5. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    素晴らしきアーノルド。レッズの両SBを止めないとひどく高精度なクロスの餌食ですね。
    恐ろしいヴァーディを完封しアリソンはカメラにほとんど映らず。フィニッシュ精度が高ければ前半で勝負が決まっていました。前回アンフィールドでの苦戦から今日は敗戦も覚悟していたのですが、過密日程の中で圧倒し、見事と言うほかありません。もう敵は怪我だけです。

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