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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Norwich×Tottenham】最後の猛攻実らず、トッテナムは最下位に2-2ドロー!

モウリーニョ監督就任後のプレミアリーグ7試合は5勝2敗。攻撃力を取り戻し、4位チェルシーとの差を3ポイントに詰めたトッテナムが、最下位ノリッジの本拠地キャロー・ロードに乗り込んでいます。前節のブライトン戦は、ハリー・ケインの豪快なボレーとデル・アリの絶品ループシュートで2-1の勝利。22節のリヴァプール戦までの下位3連戦で、勝ち点を稼いでおきたいところです。さっそくモウリーニョ監督の11人を見てみましょう。GKガッサニーガ、DFフォイス、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン。WBにセルジュ・オーリエとライアン・セセニョン、中盤センターはエンドンベレとエリクセン。ロ・チェルソとデル・アリの前に、プレミアリーグ10ゴールのハリー・ケインが入る3-4-2-1です。

ボクシングデーの前節から、53時間のインターバルというタイトなアウェイゲーム。エンドンベレ、セセニョン、ロ・チェルソといった今シーズンの新戦力が、しっかり機能することが勝利の必須条件です。8分の最初のシュートは、ノリッジの左SBジャマール・ルイスの鋭いミドル。10分にエンドンベレとエリクセンが交錯して奪われたピンチは、シュティーぺルマンが左足アウトにかけたシュートをガッサニーガが右に弾いて難を逃れます。スパーズの決定機は12分。エンドンベレのインターセプトからハリー・ケインが持ち込み、優しいラストパスを受けたデル・アリはフリーでしたが、右足のボレーはGKクルルの頭上に浮いてしまいました。

16分、アルデルヴァイレルトのロングフィードがハリー・ケインに届き、クルルと1対1。右足のループシュートは、足元に入ったGKが体に当てて先制を許しません。直後、ボックス手前でハンリーから奪ったエリクセンがファーにグラウンダーを通すと、走り込んだセセニョンの右足ボレーをアーロンズがブロック。プレミアリーグ5位の一瞬の隙を突いたノリッジが先制したのは、18分でした。フォイスの曖昧なプレイを咎めたブエンディアがインターセプト。こぼれ球を拾ったヴランチッチが2人をかわして一気に上がり、ガッサニーガのポジションを見てゴール左に突き刺しました。

28分にヴランチッチが左に展開し、オネル・エルナンデスが中に斬り込んだ速攻は、右足の一撃がアウトにかかってしまいます。33分にヴランチッチのロングフィードで飛び出したプッキは、胸トラップからのシュートをガッサニーガの脇に流し込みますが、VARにオフサイドを主張されてプレミアリーグ10発めは幻となりました。前半終了間際のノリッジのサイドアタックは、スパーズ守備陣がクロスを上げさせず、最初の45分はホームチームの1点リードです。モウリーニョ監督は、ハーフタイムにフェルトンゲンとフォイスを下げ、ルーカス・モウラとダヴィンソン・サンチェスを投入しました。

47分、スパーズの速攻。エリクセンのスルーパスで抜け出したデル・アリが右足のシュートを放った瞬間、ジマーマンがスライディングで足元に入り、CKに逃れました。54分、ジャマール・ルイスのハンドで得たFKのキッカーはエリクセン。右足でドライブをかけたキックが左隅に吸い込まれ、苦しんでいたスパーズが同点に追いつきました。ボールを支配するアウェイチーム。ロ・チェルソの浮き球もデル・アリのスルーパスも、オフサイドです。61分、ポストプレーで中央に入ったブエンディアがプッキにスルーパスを通すと、ストライカーのトラップミスをアルデルヴァイレルトがカットしますが、このボールがセルジュ・オーリエに当たってゴールラインを越えてしまいました

2-1、残り時間は20分。73分のエリクセンのミドルは勢いがなく、クルルががっちりキャッチします。モウリーニョ監督の最後のカードは、75分にロ・チェルソをラメラ。後方に下がって配球に徹するエリクセンが、79分にボックス左のハリー・ケインを使うと、ダイレクトで入れたクロスに飛び込んだデル・アリは触れません。81分、中央から上がったデル・アリが右のハリー・ケインにラストパス。切り返そうとしたストライカーがジマーマンに足をさらわれて倒れると、レフェリーは即座にPKスポットを指差します。ハリー・ケインのプレミアリーグ11発めは、スペシャリストのクルルの逆を取った完璧なキック。2-2となったゲームは、5分以上の追加タイムが示されるはずです。

86分にラメラが放ったミドルは、クルルがゴール裏にパンチ。ルーカス・モウラが真ん中で持つと期待感が高まるスパーズは、セセニョンとセルジュ・オーリエのクロスが味方に合いませんでした。7分の追加タイムにクルルが慌てるシーンは見られず、タイムアップ。前線にパスを送り続けたエリクセンとエンドンベレの奮闘は実らず、スパーズはプレミアリーグ最下位相手に1ポイントしか積めませんでした。早い時間に最終ラインを2枚代えたため、機能していなかったロ・チェルソを残り15分まで引っ張ることになったのでしょう。4位に3ポイント差まで迫っていた昨季のCLファイナリストにとっては、悔いの残るドローでした。

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“【Norwich×Tottenham】最後の猛攻実らず、トッテナムは最下位に2-2ドロー!” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    今日の試合を観る限りノリッジがなぜ最下位なのか分かりませんでした。とはいえ防げた失点だったと思います。とにかく守備が軽い上に右でこねるばかりでまともなクロスを上げない右SBが一番の補強ポイントでしょう。エリクセンが復調傾向にあるのは嬉しいですが、冬の移籍市場に向けてアピールしているからでは?と勘繰ってしまう…

  2. スパーズ より:

    この数試合ちゃんと崩されて失点してるわけじゃなくて、大体がオーリエあたりの個人のミスで失点してるので本当にもったいないです。
    まあ、右SBの選択肢が現状KWPが戦力にならずオーリエ一択なのですが。
    しっかり点は取れているので戦術の問題よりは集中力の問題だったり、選手のクオリティの問題だと思うので冬に右SBだけは補強してほしいです。
    そして、スパーズはやはりエリクセンがいるのといないのでは全然違うチームですね。
    依存度が高すぎて冬に放出したら穴を埋めることができるのかとても心配です。

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