イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Wolves】ララナとマネで決勝ゴール!リヴァプールはプレミアリーグ10連勝!

そろそろ「独走態勢」という言葉を使ってもいいでしょう。プレミアリーグ18試合で17勝1分、2位レスターとの直接対決は圧巻の0-4。世界王者リヴァプールが、未だ無敗で悲願のプレミアリーグ初制覇に近づいています。アンフィールドで開催される20節の対戦相手は、曲者ウルヴス。マンチェスター・シティを大逆転の3-2で屠ったチームは、首位から勝ち点をもぎ取ることができるでしょうか。ユルゲン・クロップ監督は、調子を上げてきたナビ・ケイタをベンチに置き、ベテランのアダム・ララナを起用しています。

GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。MFワイナルドゥム、ヘンダーソン、ララナ、FWサラー、マネ、フィルミーノ。2分にサラーが左に流れて縦パスをもらったチャンスは、逆サイドから浮き球に走り込んだアーノルドのボレーがDFに引っかかりました。4分、中央でサラー、マネ、ララナとつながり、右から上がってきたアーノルドにボールが渡ると、アーリークロスに左足を出したサラーの決定的なフィニッシュは、ルイ・パトリシオの頭上にアウト。6分に2対2に持ち込みかけたアウェイチームは、縦に走ったボールをジョー・ゴメスにクリアされてしまいます。

序盤のレッズのポゼッションは7割。15分のショートコーナーは、こぼれ球を右足で叩いたワイナルドゥムのボレーが大きく浮きました。19分、サラーが中央からドリブルで仕掛けたカウンターは、右で受けたフィルミーノが切り返しから左足を振り抜くも、ルベン・ネヴェスが足に当ててGKがキャッチ。21分にファン・ダイクのロングフィードをマネがヘッドで中央に送ると、サラーのボレーはルイ・パトリシオの正面に飛んでしまいました。何とかカウンターで対抗したいウルヴスは、打ち込んだ楔をファン・ダイクとジョー・ゴメスにさらわれ、決定的なシーンを創れません。

30分にヘンダーソンが右からボックスに入り、中にいたマネにパスを通すと、振り向きざまの左足はベネットがカット。CKを叩いたフィルミーノのヘッドは、惜しくもポストの右に逸れました。ウルヴスが時折見せるサイドアタックは中央が薄く、狙いなきクロスはレッズの最終ラインに難なくクリアされています。42分、ファン・ダイクのロングフィードが前線に出ていたララナに届き、肩に当てたボールが左に浮くと、走り込んだマネのボレーがニアポスト際を抜いてレッズが先制。ララナのハンドをチェックするVARは異例の長さでしたが、ゴールを認めない理由はどこにもありません。

46分のルベン・ネヴェスのFKはヘンダーソンにヒット。ホニー・カストロの折り返しをネトが左隅に決めた49分のゴールシーンは、VARがホニーが縦パスを受けた際に腕がオフサイドラインを出ていたとし、同点弾は幻となりました。前半は1-0。後半のキックオフから主導権を握っていたウルヴスの波状攻撃は、ジョアン・モウティーニョのミドルがアリソンの正面です。52分のレッズのCKは、ワイナルドゥムのヘッドがクロスバー越え。プレミアリーグ首位チームは、相変わらず奪われた後のチェックが速く、焦るウルヴスはサイドでオフサイドを取られてチャンスを創れません。

58分、デンドンケレに代わってアダマ・トラオレ。60分にアダマ・トラオレのドリブルをセンターサークルで潰したララナは、地味ながらファインプレーでした。1分後、サラーのヒールパスでワイナルドゥムが中央に上がり、マネ、サラー、フィルミーノとつながったアタックは、ボックス入口から放った9番のシュートが高く浮いてしまいます。67分、ララナが下がってナビ・ケイタ。ファン・ダイクが自陣でのドリブルをジョッタに奪われるという珍しいミスを犯しますが、右足のシュートはアリソンが外に弾き出して事なきをえました。

80分、赤いシャツが一斉にスプリントした4対3のカウンターは、フィルミーノのパスをボックス右で受けたサラーが打てず。83分にアーノルドの裏を取ったラウル・ヒメネスは、トラップからの右足のシュートを枠の上に打ってしまいます。86分、フィルミーノとワイナルドゥムをミルナーとオリギの2枚代えは、クロップ監督の店仕舞いのサイン。最終盤にいくつかチャンスを創ったウルヴスは、フィニッシュに精度を欠きました。1-0で試合を畳んだリヴァプールは、プレミアリーグ10連勝です。

レッズの守備力を堪能した一戦。縦に入ったボールをことごとくカットしたジョー・ゴメス、中盤のキーマンから自由を奪ったララナ、アダマ・トラオレに決定的な仕事をさせなかったロバートソンが印象的でした。今季プレミアリーグで9度めの1点差勝利は、4戦連続のクリーンシート。年が明ければ南野拓実が加わり、タイトなスケジュールをこなしてきた3トップに休みが与えられる試合が増えるでしょう。マティプとファビーニョを欠いても負けないチームが、大崩れする姿は想像できません。次節のシェフィールド・ユナイテッド戦で勝ち点をゲットすれば、リヴァプールはプレミアリーグで365日無敗というとてつもない記録に到達します。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Liverpool×Wolves】ララナとマネで決勝ゴール!リヴァプールはプレミアリーグ10連勝!” への2件のフィードバック

  1. 愛煌-AKIRA- より:

    更新お疲れ様です。
    ララナ、良かったですよね。
    ヒメネスとトラオレが前半いなかったので、
    解説の方が言う通り0-0で折り返して、
    後半の良いところで二人が出てきてカウンターで決められてしまうのでは…、とドキドキしてました。
    前半から二人が出てきてたら、もしかしたら違う結果に…、と。
    VARで取り消された一点は、自分はレッズサポーターですが、少しモヤモヤしました(笑)。
    こんなに美しいゴールなのに…と。

    —–
    ウルブスがラグビー選手を投入してきた件についてはVARは問題視しなかったんですか。アダマ・トラオレ…あのキレッキレ具合と対面した時の恐怖感はメッシ、ロナウド並みじゃないですかね。
    他のクラブのサポーターにしたらめちゃくちゃつまらないかもしれないですが、本当に長年夢見続けたプレミア制覇、昨シーズンの1ポイント差の2位は本当に辛かったので、今シーズンは独走優勝させてください!プレミアを制覇したクロップやリバプールのサポーター達の歓喜が見たいんです!

  2. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    ウルヴズの鋭いプレスとパス回しでゴールに迫るサッカーは魅力的です。ファンダイクが奪われてスリップした時は事件を目撃した気になりましたが、冷静になると一点取られてもイーブン。しかも最近は辛勝か圧勝のどちらかで、心配だらけだった過密日程を全勝(CWCの裏番組のカップ戦は無かったことに。)で終えようとしています。ジェラードの時とは余裕が違います。ウソみたいな強さです。

コメントを残す