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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Norwich】マタの絶品クロスが2発決まり、マン・ユナイテッドが4-0圧勝!

股関節を負傷して、プレミアリーグ22節のノリッジ戦を欠場すると伝えられていたマグワイアは、どうやら間に合ったようです。オールド・トラフォードに最下位を迎えるゲームに、胸のすくような快勝を期待しましょう。主力6人を欠いたスールシャール監督は、31歳のファン・マタを起用。今季プレミアリーグ3ゴールのダニエル・ジェームズとグリーンウッドは、劣勢かセーフティーリードのいずれかで呼ばれるはずです。GKデ・ヘア、DFアシュリー・ヤング、リンデロフ、マグワイア、ブランドン・ウィリアムズ、MFフレッジ、マティッチ、アンドレアス・ペレイラ。前線はマタ、ラシュフォード、マルシアルの3枚です。

立ち上がりからパスミスが目立つマン・ユナイテッド。ノリッジの寄せが速く、マルシアルやラシュフォードが前を向けるボールが通りません。9分、左にいたアンドレアス・ペレイラがフェイントを入れて速いボールをゴール前に落としますが、ワン=ビサカは反応できず、ゴールラインを割ってしまいます。10分にボックス右に侵入したラシュフォードは、巧みなタッチでキャントウェルとバイラムを抜き去りますが、折り返しが合わず。右にまわったアンドレアス・ペレイラが斜めのパスでマタを走らせた12分のチャンスは、グラウンダーをもらったマルシアルにツィマーマンの足がかかるも、サポーターが期待したホイッスルは鳴りませんでした。

押しているマン・ユナイテッドは、ラシュフォードとマルシアルが前線に並び、マタがトップ下で散らす4-3-1-2にシフト。サイドのワン=ビサカとブランドン・ウィリアムズにボールが入った後の策がなく、攻めあぐむ時間が続いています。23分に軽快なドリブルで中央から仕掛けたラシュフォードは、最後のタッチがうまくいきません。戦況が変わったのは27分。右サイドでキープしたマタがファーに完璧なクロスを入れると、走り込んだラシュフォードが落ち着いて左足に当て、ゴールに押し込みました。

1-0としたホームチームは、スペースに走る選手が増え、攻めの形が多彩になりました。32分に左から強引に打ったラシュフォードのシュートは、クルルがキャッチ。フレッジ、マティッチ、ブランドン・ウィリアムズと左につながった34分のアタックは、左SBが横に流したボールをフレッジがダイレクトで狙うも、右に曲がってポストの脇を抜けていきます。ノリッジのカウンターは、出どころを読んだリンデロフ、マグワイア、フレッジがつぶしており、安心して観ていられる展開でしたが、44分にブエンディアのラストパスでキャントウェルがフリーになったシーンは肝を冷やしました。右隅を狙ったシュートは、デ・ヘアが飛んでセーブ。前半の1-0は、まずまずの折り返しです。

一進一退だった50分、ラシュフォードがボックスに転がしたボールを追ったブランドン・ウィリアムズが、飛び出したクルルと交錯してPK。微妙なジャッジでしたが判定は覆らず、ラシュフォードのキックがPKスペシャリストの左手を弾いて右隅に吸い込まれました。攻め続けたホームチームは、2分後に勝負を決める3点めをゲットします。ショートコーナーから上げたマタのクロスがマルシアルの頭を捉え、文句なしのヘディングが左隅に決まりました。56分にラシュフォードが仕掛けたカウンターはアンドレアス・ペレイラが止められますが、クリアを拾ったフレッジから再度アンドレアス・ペレイラにつながり、グラウンダーを叩いたマルシアルの一撃はツィマーマンが体に当てました。

さらに57分、縦パスでラインの裏に出たマルシアルが外から上がったアンドレアス・ペレイラを縦に走らせ、ファーに完璧なグラウンダーが通りますが、ノーマークのブランドン・ウィリアムズがゴール前3メートルから打ち上げてしまいました。今季プレミアリーグ14ゴールとなったラシュフォードは、臀部を痛めたのでしょうか。59分にピッチに立ったのは、ダニエル・ジェームズ。71分には走り続けたアンドレアス・ペレイラがお役御免となり、グリーンウッドが15試合めの途中出場です。

75分、マグワイアのロングフィードはアーロンズが競り勝ちますが、こぼれ球を拾ったグリーンウッドがハンリーの股間を抜く得意の左足シュートでプレミアリーグ4発めをゲット。スールシャール監督は、80分にマルシアルをアンヘル・ゴメスという余裕の采配です。ノリッジの反撃をしのいだマンチェスター・ユナイテッドは、今季3回めのクリーンシートで4-0圧勝。4位チェルシーとの5ポイント差をキープしました。

素晴らしきファン・マタ!2本のクロスはいずれも完璧でした。左右のサイドで機能したアンドレアス・ペレイラも今シーズン最高の出来で、好調のラシュフォードは12月以降のプレミアリーグ9試合で7ゴール、マルシアルも5ゴールと調子を上げています。次節はアンフィールドのリヴァプール戦という世界最凶の一戦ですが、今の9番と10番はファン・ダイクとのマッチアップが楽しみです。最強の首位チームから唯一勝ち点をもぎ取った赤い悪魔は、チェルシー追撃に弾みがつく3ポイントを手に入れられるでしょうか。楽しみといいながらも恐怖9割、ささやかな希望1割ですが…!

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