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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Arsenal】10人で70分、シュートは2本…諦めなかったアーセナル、収穫のドロー!

直近のプレミアリーグ10試合を4勝1分5敗と停滞気味のチェルシーが、2勝5分3敗と不振のアーセナルと激突するビッグロンドンダービー。年末のエミレーツでは、ラスト10分まで負けていたチェルシーがレノのミスをきっかけにひっくり返しています。ニューカッスルに敗れたばかりのランパード監督は、ライバル相手にダブルを決めて、復調のきっかけにできるでしょうか。GKケパ、DFアスピリクエタ、リュディガー、クリステンセン、エメルソン、MFカンテ、ジョルジーニョ、コヴァチッチ、前線はハドソン=オドイ、タミー・アブラハム、ウィリアン。3分にトラップでサカをかわしたハドソン=オドイは、早いクロスをダヴィド・ルイスにブロックされました。

オーバメヤンを使えないアルテタ監督は、右サイドにベジェリンを復帰させて決戦に挑んでいます。GKレノ、DFベジェリン、ムスタフィ、ダヴィド・ルイス、サカ。中盤にルーカス・トレイラとジャカ、2列めにはニコラ・ペペ、エジル、マルティネッリ、ワントップに今季プレミアリーグ5ゴールのラカゼット。6分にハドソン=オドイとアスピリクエタの連携から中央のコヴァチッチにパスが出ると、右足のボレーはムスタフィがコースに飛び込みました。執拗にサカのサイドを攻めるブルーズ。11分のCKに頭を突き出したクリステンセンのシュートは、惜しくも右ポストの脇を抜けていきます。

15分のショートコーナーは、ハドソン=オドイのクロスをファーのリュディガーが頭で折り返し、タミー・アブラハムがフリーでヘディングシュートを放つもレノの正面。1分後にハドソン=オドイがレノの頭越しに狙ったボールは、バーの上を叩きました。26分、ムスタフィのバックパスが短くなり、タミー・アブラハムがさらってレノをかわすと、後ろから追いついたダヴィド・ルイスがストライカーを倒してしまいます。ジャッジはPK、まさかの1発レッド!ジョルジーニョが右隅に決めると、スタンフォード・ブリッジにチャントが響き渡ります。

30分を過ぎても、ガナーズはノーチャンス。次の1点を許せば、勝負は決まってしまいそうです。32分にハドソン=オドイがアスピリクエタをポストに使って中央に入ると、強烈なボレーはレノが右に飛んでセーブします。37分、サカとのコンビからマルティネッリが左サイドを突破すると、クロスのクリアがファーに流れますが、ニコラ・ペペも落としをもらったベジェリンもシュートコースを見出せません。前半のシュート数は9対0。アルテタ監督は守備を固めて速攻に徹するのか、急造DF2人の最終ラインで耐え続けるのか。ハーフタイムに切られたカードはないようです。

後半開始直後のチェルシーのラッシュは、エメルソンのクロスがタミー・アブラハムの後ろに出てしまい、二次攻撃からのカンテのシュートはムスタフィがブロック。10人のチームはずるずる下がるのをよしとせず、前からプレスをかけてパスコースを切っています。55分にエジルが下がり、グエンドゥジ。今季プレミアリーグでノーゴール1アシストの10番は、何もできずにピッチを去りました。クロスの雨を降らせるブルーズ、ゴール前に人数を揃えてガナーズ。63分、CKをムスタフィがクリアし、拾ったマルティネッリが自陣からドリブルで上がると、長くなったタッチをカットしようとしたカンテが激痛のスリップ!単独で持ち込んだ18歳が、ケパのポジションを見てゴール右に流し込みました。

チーム初のシュートが同点ゴール。勝ち点3をめざすランパード監督は66分にコヴァチッチを下げ、ロス・バークリーを投入します。さらに69分、カンテに代えてメイソン・マウント。73分に左サイドで空いたウィリアンの強烈なシュートは、レノが落ち着いてセーブします。76分、エメルソンのFKに走り込んだタミー・アブラハムのヘッドも守護神がキャッチ。ジョルジーニョの浮き球が前線に飛び出したロス・バークリーに届くと、バックヘッドはレノが右に飛ぶビッグセーブでCKに逃れました。ランパード監督はウィリアンをバチュアイにスイッチして2トップ、アルテタ監督はニコラ・ペペをホールディングで失点回避です。

84分、ショートコーナーからクロスを入れたのはハドソン=オドイ。ムスタフィの前に走り込んだアスピリクエタが押し込み、チェルシーがついに勝ち越しました。これで決まりかと思われた87分、タミー・アブラハムを切り返しでかわしたベジェリンが、ジョルジーニョの外を巻く左足シュートを左隅に収めて2-2。89分にハドソン=オドイのグラウンダーがニアに出ると、バチュアイはボレーを外してしまいます。アルテタ監督の最後のカードは、マルティネッリをウィロック。両者ともゴールを狙い続けた激戦は、ドロー決着となりました。

11人対10人、シュート数は19対2。劣勢を耐え抜き、最後まで諦めなかったアーセナルに拍手を送りたいと思います。プレミアリーグでは久々に見たPK、1発レッド、サスペンデッドの三重苦は、最後までボールを掻き出そうとしていたダヴィド・ルイスにはあまりにも酷で、ハドソン=オドイにサカが圧倒されていたガナーズは大敗もあると悲観していました。レノが冷静なセービングを続け、ルーカス・トレイラは足をつりながらもバイタルエリアをカバーし、マルティネッリとベジェリンのフィニッシュはいずれも的確でした。闘志と集中力を失わずにもぎ取った勝ち点1は、今後につながる貴重なポイントとなるのではないでしょうか。

押していたチェルシーは、カンテのスリップとタミー・アブラハムの打撲が激痛でした。2度しか与えなかった決定機を活かされ、2失点。サイドを制圧し、きわどいクロスを何度も入れながらもゴールはPKとセットピースのみに留まりました。2-1とした後、自陣でボールを奪ったエメルソンは、なぜ希望のないロングフィードを選んでしまったのか。最終ラインでボールをキープし、試合をクールダウンさせていれば、疲労困憊のガナーズはシュートを打てずに終わっていたのではないでしょうか。60分までは快勝の展開、しかし終わってみれば痛恨のドロー。本日の試合でマンチェスター・ユナイテッドが勝てば、5位とのギャップは3ポイントに縮まります。

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“【Chelsea×Arsenal】10人で70分、シュートは2本…諦めなかったアーセナル、収穫のドロー!” への10件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    マルティネリのブッチギリゴールが決まった後、残念ながら出勤の為観られませんでしたが、その後更に更にドラマが有ったんですね‼️
    しかし、あの独走シュートはサラーにも匹敵する素晴らしいシュートでした。あっぱれです。
    何よりも諦めないプレーがアーセナルに戻って来ましたね。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    マルティネッリ!ベジェリン!
    本当に白熱した良い試合でした。少なくとも去年からしたら望外なチーム状況だと思います。
    ただ、ムスタフィを出さなくてはならない状態は解消しなくてはね。…聞いているか、フロントよ。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ルイス退場後も、全然数的有利と感じなかった。これはアーセナル側のハードワークを褒めるしかないが、チェルシーとしては相手の穴を突く采配が欲しかったです。あれだけやられるってことは守備をサボってる選手がいることの証拠にもなりますし。
    あとはやっぱり攻撃の形。特に終盤は希望のないクロスをタミーバチュアイに当てようとするだけで、だったら何故ジルー使わない!?と全くもって意味不明。交代で入った3人も全く機能しませんでしたし、オプションの少なさが目立ちます。
    試合結果こそドローですが、選手のハート、監督の采配共に完敗です。
    …っていうかマリナさん、補強禁止緩和されましたよ。補強ポイントは明確ですよね?水面下ではきっと動いてくれてるんですよ?最悪冬動かなくても、夏本命をしっかり連れてきてくれるんですよね!?頼みますよホントに…

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    マルティネッリ!ムスタフィ。。

  5. エミリー より:

    前半半ばでのルイスのレッドとPK、心も折れそうな状況で、耐えに耐え、勝ちに等しい引き分け1ポイントです!
    勝ち負けうんぬんは置いといて、こういう、出てる全員が気迫を見せるチームでいて欲しかった私としては、とても満足のいく試合で、2シュートでの2ゴール!しかも、記憶にいつまでも残りそうなシュートでした。

    チェルシーとしては悔しいドローでしょうが、レノの好セーブの数々がなければ、ボコボコにしてやったという試合になる内容差でした。
    なんにしても、熱いダービーマッチだったと思います!

  6. がなーずぺろ より:

    今日も素晴らし試合が見れました。 いや、中二日なのでいつものようにガス欠が心配でしたがまさかの序盤でのミス。 しかしムスタフィはそこからかなり慎重に、いいDFでしたよね?またジャカもDFとして機能していたし、これは意外や意外、ジャカとルイスが逆になる日もあるかと思えました。どっちもロングフィードがいいですからね。 パスをつながないサッカーもダービーの時はよく見ますがエジルがいなくなることで直感的な攻めが強くなってくるのはある意味面白いです。 アーセナル魂のパスサッカーですがカウンターももちろん見ていて楽しいです。今日は負けると思っていましたが最終的な10分のドラマも最高でした。 意味のある1点と両者なりそうですね!

  7. ガナユ より:

    一発レッド久々に見ましたが、三重苦ってルール改正されてイエロー+pkなのでは?と思いながら見てました。

    ベジェリンいい選手ですね。SBが変わるだけで攻めの質が全く変わりますね。

    ベジェリン→オーバのホットラインがまた見れそうです。ぺぺの攻撃時の負担も減りそうなのでベジェリンの稼働次第で目に見える数字が出るかなと思ってます

  8. 新参 より:

    三重罰はジャッジとして合っていたんでしょうかね?あの場面でレッドになるのは、ラフプレーかDOGSOかと思いますが、ラフプレーというには激しすぎないように思えますし、ムスタフィがゴールカバーに行っていて、アブラアムの身体もゴール方向に向かえていなかったように思えるのでDOGSOか?とも思いました。少なくともVARやOFRの対象にすべきだったと思います。その上でのジャッジだったら納得がいきましたが…

    でも、その後のアーセナルはナイスファイトでした。ハードワークもさることながら、パスやプレス、ブロック形成の成熟を感じさせる内容だったと思います。あと、ファイナルサードのプレーが成熟すれば、ウィンターブレイク明けからの逆襲があるのではないでしょうか。

  9. より:

    ルイスの退場も疑問ですが、後半アーセナル側のハンド疑惑が2回はありましたね。こういう時にVARを使わないといけないとは思います。

    あと来季アーセナルが躍進するにはエジルの替わりにチームの中心となれる選手を取らないと厳しいように見えます。ヨーロッパリーグ制覇に重きを置いた方がいいですね、このチームは。

  10. プレミアリーグ大好き! より:

    チェルシーの守備そこまで酷かった?
    2本のシュートで2失点、だけど一つ目はカンテのスリップ、二つ目はエイブラハムが足を痛めていなければもう少しきちんと寄せられたでしょう。
    シュート数19本、枠内シュート8本、仕留めきれなかったとはいえ、アーセナルがハードワークで運を手繰り寄せたというのが適切では?

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