交渉は軒並み不調!? プレミアリーグで不振のビッグクラブの補強最新トピックス
ブルーノ・フェルナンデスの移籍を巡るマンチェスター・ユナイテッドとスポルティングCPの交渉が頓挫したと伝えられています。「エクスプレス」によると、プレミアリーグの提示額は5500万ポンド(約79億円)、ポルトガルの要求額は6800万ポンド(約97億円)。高額の移籍金は合理的ではないと判断し、交渉を止めたクラブに対して、メディアの見出しは「中止」「破談」と割れています。いずれにしても、個人合意と報じられていたアタッカーが、この冬にマンチェスター入りすることはなさそうです。公式戦27試合15ゴール14アシスト。得点力不足に悩むマンチェスター・ユナイテッドの切り札と目されていたワールドクラスが来ないとなれば、チェルシーとの6ポイント差は詰まらないのではないでしょうか。
ザルツブルグの点取り屋エルリング・ホランドの争奪戦でドルトムントに敗れたといわれるクラブには、「エディソン・カバーニにアプローチする道筋を模索」「35歳になったカルロス・テベスの復帰プランを検討」「レスターのジェームズ・マディソンを諦めていない」と、さまざまな噂が流れています。負傷したラシュフォードの穴を埋めるストライカーと、その後ろからゴールを決められるプレーメイカーをほしがっているスールシャール監督は、現有戦力で半年を過ごすことになるのでしょうか。プレミアリーグ5位のチームにとって、2020年の冬は想像以上に寒い季節になりそうな雲行きです。
不振のロンドン勢も、ニューフェイスを獲れずにいます。タミー・アブラハムの負傷もあり、前線の選手を物色中といわれるチェルシーは、ディナモ・ザグレブのFWダニ・オルモをライプツィヒに持っていかれたと伝えられました。パリで出番を減らしているカバーニを高額なサラリーで呼び寄せるという話は、ゴシップとして葬られるのでしょうか。昨シーズンのフラメンゴで29試合25ゴールという数字を叩き出したインタルの逸材ガブリエル・バルボサは、エースを失ったトッテナムも注視しているといわれています。ジルーやペドロを活用するのか、新たなパワーとともにCL出場権獲得をめざすのか。直近のプレミアリーグ10試合で3発以上が1回しかないチームは、若手が停滞したときのオプションを強化する必要がありそうです。
ジェドソン・フェルナンデスを加えたトッテナムの補強ポイントは、得点力が高いストライカーと、セルジュ・オーリエ頼みの右SB。1680万ポンド(約24億円)でインテル行きが決まったといわれるエリクセンが担っていた役割は、ロ・チェルソとラメラに託すのでしょうか。レアル・ソシエダのブラジル人FWウィリアン・ホセ、アトレティコ・マドリードのMFトマ・レマルらの名前が挙がっていますが、後半戦5試合で4ゴールのクラブは最前線を優先するのではないかと思われます。
トマ・レマルについては、アーセナルも狙っていると報じられています。アルテタ監督のチームのターゲットは、得点力が高いMF、中盤センター、ハードマークができるCB、サカで埋めている左SB。「メトロ」など現地メディアが、ダヴィド・ルイスの相棒としてシャフタール・ドネツクで活躍する23歳のCBミコラ・マトヴィエンコにオファーしたと伝えていますが、若き指揮官は「状況は複雑で、新戦力が獲れるかどうかは50:50」と慎重な姿勢を崩していません。
チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、トッテナム…2強以外のビッグクラブが不振に陥ったのは、デッドラインデー前倒しの影響によるところが大きいのではないでしょうか。新戦力の獲得期限を開幕前に設定しているのはプレミアリーグのみ。アジアやアメリカへのツアーから戻ってきた後、1週間しかないなかでの移籍交渉は軒並み不調に終わり、弱点を抱えたままでシーズンに突入するクラブが続出しています。リヴァプール独走の理由として、「唯一主力の離脱がなかった」「若手2人の獲得で済ますことができるほど、完成度が高かった」ことが挙げられます。
夏に思うような編成ができなかったクラブにとっては、1月のマーケットは重要なのですが…。ビッグ6において、この冬動いた即戦力は、リヴァプールに加わった南野拓実とジェドソン・フェルナンデスだけです。残り1週間の動向を追いかけたいと思いますが、静かな冬で終わる可能性が高そうです。
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