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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Saints】サラー、ヘンダーソン、フィルミーノ…終わってみれば、リヴァプール圧勝!

サディオ・マネを負傷で欠いたクロップ監督は、チェンバレンを左サイドで起用しています。プレミアリーグ25節、リヴァプールVSサウサンプトン。24戦23勝の史上最強チームは、直近のプレミアリーグ7試合で5勝1分1敗の好調クラブから3ポイントをゲットできるでしょうか。さっそく、ホームチームの11人をチェックしましょう。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、ヘンダーソン、ワイナルドゥム。前線はサラー、フィルミーノ、チェンバレンの4-3-3です。

慎重に立ち上がったリヴァプールは、序盤から前線へのロングフィードが目立ちます。厳しいプレスでパスミスを誘うセインツに対して、10分を過ぎても中盤でいい形を創ることができません。11分のショートコーナーは、ボックス左でキープしたサラーがシュートに持ち込めず。セインツの攻撃陣は6人が敵陣でチェイシングを続け、ファン・ダイクにも自由を与えません。低すぎるレッズのビルドアップ。ようやく上がった17分のアーノルドのアーリークロスは、コントロールできずにゴールラインを割ってしまいました。

16分、アーノルドのロングフィードをチェンバレンが落とし、トラップしたサラーが左に流れながらシュートを放つと、右SBに入っているウォード=プラウズが足を出してCK。23分のセインツのショートカウンターは、ボックスの左脇を突破したダニー・イングスの折り返しをファン・ダイクが足を伸ばしてカットし、シュートを打たせません。27分、ダニー・イングスが前線でボールを収め、後ろから上がったジェネポが強烈なミドルを放つと、アリソンが安全重視で右に弾き出しました。

30分、CKの流れからサラーの見事な浮き球でファン・ダイクがマッカーシーと1対1。ヒールキックはGKに阻まれ、フォローしたフィルミーノの一撃もマッカーシーがブロック。サラーの3発めが右に流れ、ヘンダーソンがゴール前に浮かすと、シェーン・ロングに倒されたように見えたフィルミーノはPKをもらえません。38分にアーノルドがボックスの手前から狙ったFKは壁に弾かれ、CKもニアでクリアされます。40分、フィルミーノのバックパスが致命的なミスとなり、ジョー・ゴメスを抜き去ったダニー・イングスが左足を振り抜きますが、ボールはシェーン・ロングに当たってプレミアリーグ首位チームは助かりました。

42分に敵陣でチェンバレンから奪ったホイビュルクのシュートは、アリソンがニアに倒れてキャッチ。45分、ボックスに流れてきたボールをクリアしようとしたジョー・ゴメスは、緩慢な動きをダニー・イングスに咎められ、元レッズのストライカーはアリソンと1対1になります。アウェイチームの先制かと思いきや、シュートコースを完全に塞いだプレミアリーグNo.1守護神の勝ち。オンターゲットが4対4だった45分は、最後はセインツペースでしたが、総じて互角といっていいでしょう。

後半開始直後、ダニー・イングスがファビーニョとジョー・ゴメスを一気に抜いたを抜いたチャンスは、自ら転倒してしまい、ショートを打てず。47分、縦パスを受けたロバートソンが残したボールをフィルミーノがチェンバレンにつなぐと、中にまわり込んだ15番のミドルがマッカーシーのブラインドとなり、まっすぐネットに突き刺さりました。54分、ウォード=プラウズのロングフィードでシェーン・ロングがファン・ダイクの裏を取ると、飛び出したアリソンがコースを切って打たせず。GKから7本のパスがつながったカウンターは、フィルミーノのスルーパスを受けたサラーがオフサイドです。

60分、マッカーシーのキックからの競り合いをレッズが制し、アーノルドが左に蹴った長いボールがフリーのフィルミーノに渡ります。中をよく見ていた偽9番がマイナスのグラウンダーをヘンダーソンに通すと、容赦ないフィニッシュがゴール左上に決まりました。諦めていないセインツは、64分にチャンスをつかみます。ダニー・イングスとのワンツーでボックス左に出たホイビュルクの右足のシュートは、ジョー・ゴメスがぎりぎりでクリア。直後に前線に飛び出したジェネポは、ファン・ダイクとジョー・ゴメスを相手にドリブルで粘りますが、最後はプレミアリーグ最強CBに根負けしてしまいました。

勝負が決したのは72分。アリソンのキックで右サイドから上がったヘンダーソンが、ベドナレクの裏を突く絶品スルーパス。GKと1対1になったサラーが難なく押し込み、今季プレミアリーグのゴール数を13に伸ばしました。セーフティリードを得たクロップ監督は、すかさずチェンバレンをナビ・ケイタにスイッチ。サラーの持ちすぎやフィルミーノのヒールは、余裕があるゲームの後半ならではのプレイです。

81分、ワイナルドゥムに代わって南野拓実。86分にサラーがドリブルで仕掛けたカウンターは、優しいラストパスが南野に届きますが、脇に入ってきたナビ・ケイタを気にしたのか決定的なシュートは右にアウト。90分にもサラーが右から仕掛け、縦のスルーパスをもらったフィルミーノが中央に折り返すと、南野の前に走り込んだサラーが強引にねじ込みました。守備陣にミスが多く、前半はあれだけ苦戦したゲームが4-0とは…!ナビ・ケイタ、南野、ララナ。クロップ監督が切った3枚は、先を見据えたカードばかりでした。

アンフィールドで53試合負けなし、プレミアリーグ16連勝。ウインターブレイクが終わればマネが戻ってくる最強チームは、悲願のリーグ制覇とチャンピオンズリーグ連覇に向けて、着実に歩を進めています。ノリッジ、ウェストハム、ワトフォードなら、マン・シティの持つ連勝記録を更新できるのではないでしょうか。レッズに対する興味は、プレミアリーグの頂点に立てるかではなく、いくつ記録を塗り替えてフィニッシュするかにシフトしています。いやー、素晴らしい!

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“【Liverpool×Saints】サラー、ヘンダーソン、フィルミーノ…終わってみれば、リヴァプール圧勝!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。このゲームは前半だけ観るとセインツの攻撃があまりにも組織だって正直負けるかと思いました。アリソンがGKでなければ、、、危うかったでしょう。チェンバレンはいま最高の状態ではないでしょうか。2戦連続のゴールは嬉しいですね。あとはヘンダーソンが凄いですね。個人的には年間のチームMVPを彼に!と思ってます。

  2. えるこっぷ より:

    記事が更新されなくなってから、心配と不安でいっぱいでした。
    復活してくれて、心の底から嬉しく思っています。
    奥山さんの記事が読めないと、私のQOLは著しく下がってしいます。
    もし有料会員制になっても必ず登録したいとすら思っています。
    これからも、健康にはお気を付けて、プレミアリーグを楽しんでいきましょう。

  3. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    イングス交代時の温かい拍手に泣きそうになりました。見応えのあるいい試合でした。

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