イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×MAN.CITY】ベルフワインのデビュー戦ゴールで、劣勢スパーズが2-0勝利!

ジョゼ・モウリーニョVSペップ・グアルディオラ。スペイン時代は王者を争うバトルでしたが、現在は優勝の可能性が薄いプレミアリーグ2位と、4位に勝ち点6差を付けられている6位のゲームです。チェルシーとのギャップを4ポイントに詰めたいモウリーニョ監督にとっては必勝の一戦。CLとカラバオカップの優先順位が高まっているペップのチームは、モチベーションを上げることができるでしょうか。ホームで迎え撃つプレミアリーグ6位から先発メンバーを紹介しましょう。GKロリス、DFセルジュ・オーリエ、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、タンガンガ。中盤センターにハリー・ウィンクスとロ・チェルソ、2列めにデル・アリ、ソン・フンミンと新戦力のベルフワイン、最前線にルーカス・モウラの4-2-3-1です。

対するペップは、ラポルテとバンジャマン・メンディをコンディション不良で欠く苦しい布陣です。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、フェルナンジーニョ、オタメンディ、ジンチェンコ。MFデブライネ、ロドリ、ギュンドアン、前線はスターリング、アグエロ、マフレズ。ペップが攻め、モウリーニョはゴール前のスペースを埋める予想通りの展開。アルデルヴァイレルトのロングフィードでデル・アリが抜け出しかけた6分の形は、スパーズの狙いのひとつですが、オフサイドを示すフラッグが挙がっています。

8分、マフレズが斜めのパスをボックス右に転がし、デブライネがフリーになりますが、恐怖の高速グラウンダーではなくシュートを選択。大きく外れた瞬間、ホームサポーターの安堵のどよめきがノースロンドンのスタジアムを支配します。直後、カイル・ウォーカーのグラウンダーをアグエロがダイレクトで合わせますが、ダヴィンソン・サンチェスがコースに入ってブロック。こぼれ球を叩いた2発めも6番が足に当て、マン・シティは最初のチャンスを逃しました。

10分に左からドリブルでゴールに迫ったスターリングは、セルジュ・オーリエと交錯して転倒するもホイッスルはなし。1分後、バックパスを待って捕ろうとしたエデルソンにルーカス・モウラが絡んだシーンは、GKがコースを塞いで事なきをえます。マン・シティの包囲網に、デル・アリもソン・フンミンもSBの手前まで引いて抗戦。20分までは両者ともオンターゲットゼロで、25分にデブライネが放ったミドルが、初めて枠にいったシュートでした。強さは充分、しかしロリスの正面。27分にマフレズが敵陣で奪い、アグエロにスルーパスが通ると、ロリスの右を抜いた一撃はポストに阻まれました。

35分、右に流れたデルフワインにセルジュ・オーリエの縦パスが通り、デル・アリにクロスが合うかと思いきや、カイル・ウォーカーがぎりぎりで触って右にクリア。1分後、マフレズのシュートのこぼれ球をゴールの右で受けたギュンドアンは、シュートを打たずに脇のスターリングに預け、カットされてしまいます。この流れから、アグエロがキープしたボールをセルジュ・オーリエが奪取すると、しばらくプレイが続いた後にVARによってPKが宣告されました。

ギュンドアンのキックを弾いたロリスは、詰めたスターリングの足を払ったようにも見えましたが、快足ウインガーがもらいにいったとジャッジされたのかもしれません。絶好機を活かせなかったマン・シティは、48分にもスターリングのグラウンダーをアグエロがプッシュするチャンスがありましたが、プレミアリーグ18戦16発のエースはロリスが体勢を崩して空いていたゴールに収められませんでした。

前半は0-0。後半最初の決定機は49分、マフレズのスルーパスでスターリングが裏に飛び出すと、ロリスとタンガンガが激突してボールはアグエロへ。GKのいないゴールに放ったループシュートはアルデルヴァイレルトがブロックし、こぼれ球を拾ったスターリングのラストパスがギュンドアンに通ると、スライディングボレーは大きく浮いてしまいました。圧倒的に攻めていたマン・シティが試合の流れを手離したのは、61分。カウンターを仕掛けたハリー・ウィンクスをジンチェンコが倒してしまい、2枚めのイエローで退場となりました。

スパーズの先制ゴールは、11人対10人になった直後でした。左からのクロスをカイル・ウォーカーがクリアすると、拾ったルーカス・モウラが中央に浮き球をフィード。胸でトラップしたボールをボレーで右隅に突き刺したベルフワインは、プレミアリーグデビュー戦ゴールです。ペップはアグエロを下げ、ジョアン・カンセロを投入。モウリーニョ監督は、足を痛めたベルフワインと疲れが見えるデル・アリを諦め、エンドンベレとラメラを送り出します。2枚代えが成功となったのは71分。ラメラとエンドンベレが左から攻め上がり、エンドンベレの鋭い縦パスがボックス左手前のソン・フンミンに通ると、ニアを狙った鋭い一撃がネットを揺らしました。

昨季のチャンピオンズリーグで2戦3発と大暴れしたマン・シティキラーが、この日もとどめの1発を決めました。ベルフワインの先制ゴールはスパーズの初シュート、ソン・フンミンの追加点は2本め。18本のシュートを重ねた昨季プレミアリーグ王者の2-0敗戦は、「フットボールにはときどきこういうことがある」としかいえない説明不能の結末です。調子は悪くなかった、何度も崩した、しかし…。ギュンドアンのPKも、アグエロの決定的な4発もネットに届きませんでした。リヴァプールとの差は絶望的な22ポイント。ペップと選手たちのミッションは、「2位をキープしながら3つのトーナメントを勝ち切ること」です。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【Tottenham×MAN.CITY】ベルフワインのデビュー戦ゴールで、劣勢スパーズが2-0勝利!” への2件のフィードバック

  1. ライアン より:

    凄まじい試合でした。
    新戦力にかなり期待ができます!ヌドンベレ復帰も追い風かと。
    モウリーニョらしさ全開の試合展開、痺れました!good!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    やっぱPKキッカーはエデルソンしかいないんでしょうかね。そんでもってキーパーノーポジションにはカイル・ウォーカーを取り敢えず置いとく‼︎

    —–
    ロチェルソ、エンドンベレ、そしてベルフワイン。補強が当たりまくりで嬉しいです。翻ってソンとアリに監督交代直後のような無双ぶりが見られないのは懸念です。前者に関しては単純に緩急で相手をぶっちぎるようなキレがない。一時的なコンディション不良であればいいのですが。後者はやはりボールを持つ位置が低いと効果的な手を持たないように見えます。もっと前でロチェルソやエンドンベレのパスを受けて欲しい…。

コメントを残す