【Aston Villa×Tottenham】エンゲルス、痛恨のミス!最後に決めたスパーズが2-3の劇的勝利!
GKロリス、DFセルジュ・オーリエ、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ベン・デイヴィス。中盤センターにハリー・ウィンクスとエリック・ダイアー、2列めにデル・アリ、ソン・フンミン、ベルフワイン、ワントップにルーカス・モウラ。プレミアリーグ3連勝をめざすモウリーニョ監督は、勝手知ったる4-2-3-1で必勝のアウェイゲームに臨んでいます。ソン・フンミンとルーカス・モウラ、デル・アリらが鋭い速攻を見せていたスパーズは、9分にいきなりビハインドを背負ってしまいます。GKレイナのキックが右サイドのエル・ガジに通り、ゴール前にアーリークロスが上がると、サマッタの手前でクリアしようとしたアルデルヴァイレルトが自らのゴールに押し込んでしまいました。
リードしたヴィラが、追加点をめざして攻め込んでいます。11分に中央から上がったドリンクウォーターが左のグリーリッシュを使うと、右隅を狙ったミドルはポストすれすれでアウト。15分に敵陣で奪ったルーカス・モウラがボックス左に流れ、マークを外したデル・アリにラストパスが通りますが、右足の決定的なボレーはコートニー・ホースがブロック。17分のルーカス・モウラのミドルは、左に切れていきます。2分後、左サイドを突破したグリーリッシュが完璧なグラウンダーを中央に入れると、左隅に転がせばよかったドゥグラス・ルイスはボレーをコントロールできず、ニアを塞いだベン・デイヴィスに当ててしまいました。
スパーズが追いついたのは27分。右からのCKのクリアがエリック・ダイアーに当たってこぼれ、いち早く反応したアルデルヴァイレルトが右足を一閃。強烈なボレーがレイナの脇を抜き、CBはオウンゴールをチャラにしました。グリーリッシュの配球が目を引くヴィラのサイドアタックは脅威で、スパーズの最終ラインはぎりぎりのクリアを強いられています。34分に左サイドから抜け出し、ドリブルで持ち込んだルーカス・モウラは、左足のフィニッシュをコートニー・ホースにカットされます。2分後、ソン・フンミンの浮き球が右サイドからラインの裏に出たデル・アリに通りますが、1対1となったレイナにコースを塞がれ、右足のシュートはファーに切れてしまいました。
42分、ワンツーで左から抜け出したベン・デイヴィスがフリーのデル・アリに折り返すと、フリーのボレーはまたもコートニー・ホースがブロック。こぼれ球を叩いたベルフワインのシュートがエンゲルスの脇に当たるも、ハンドをチェックしたVARはノーペナルティです。しかし44分、ハリー・ウィンクスのロングフィードでベルフワインがエンゲルスの裏を取ると、ボックスのなかでトライしたスライディングタックルがVARの対象となり、今度はPKが宣告されました。左の蹴ったソン・フンミンがレイナに読まれますが、GKが弾いたボールを冷静に押し込んで1-2。後半も、スパーズは長いボールでシンプルにゴールを決めようとしています。
47分、ベルフワインの獰猛なドリブルはギルベールがシュートされる寸前でカット。53分にグリーリッシュが左から蹴ったCKは、アルデルヴァイレルトに競り勝ったエンゲルスのヘッドがゴール左に吸い込まれます。ヴィラ、2-2同点。セットピースからゴールを決めた2人のCBは、ともに2失点の原因でもありました。59分のスパーズの速攻は、ボックス手前から放ったベルフワインのミドルをレイナがキャッチ。61分のソン・フンミンのシュートも、レイナが右に飛んで外に弾き出しました。プレミアリーグらしいスリリングな攻め合いは、ロリスとレイナの胆力が試されているようなシュートとクロスの応酬です。
70分、ロ・チェルソの美しいロングフィードでセルジュ・オーリエがフリーになり、クロスをレイナが弾くと、こぼれ球に反応したベルフワインのボレーはクロスバーの上。73分にルーカス・モウラのスルーパスでレイナと1対1になったデル・アリは、アウトにかけたシュートをブロックされ、天を仰いでいます。ナカンバ、トレセゲ、ボルハ・バストンを次々に投入したディーン・スミス監督に対して、エリック・ダイアーをロ・チェルソに代えたモウリーニョ監督は、終盤まで動かず。デル・アリがジェドソン・フェルナンデスに代わった後、85分にソン・フンミンが左から放ったシュートは、冷静にコースを見ていたレイナが左手で弾き出しました。
「チャンスを逃し続けたスパーズが勝ち点を落とした」と語られるはずだったゲームは、90分までうまくやり過ごしていたヴィラのミスによって決着がつきました。スパーズにとっては、あまりにも貴重な3ポイント。次節のスタンフォード・ブリッジで勝てば、ポチェッティーノ解任という厳しい決断を下したクラブはCL出場権をゲットするのではないでしょうか。ハリー・ケインとシソコ抜きでミッション達成となれば、チームの危機を収束させた指揮官は称賛されるべきです。勝つのはランパードか、モウリーニョか。緊張感高まるロンドンダービーが、今から楽しみです。
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ランパード対モウリーニョかあ…いいですねえ