偏愛的プレミアリーグ見聞録

トランスファーマーケットの締め切りまで46時間。プレミアリーグのビッグクラブで、打ち止めを宣言しているのはマンチェスター・シティだけです。チェルシーのターゲットは、アンソニー・ゴードンとピエール＝エメリク・オーバメヤン。マンチェスター・ユナイテッドは、クリスティアーノ・ロナウドを売るのか。バルセロナのセルジーニョ・デストを獲得できれば、ワン＝ビサカの移籍を許すとも伝えられています。

リヴァプールは中盤を補強するといわれており、ブライトンのモイセス・カイセドの名前が挙がっていますが、ポール・バーバーCEOは出す気はないと明言。「ザ・サン」は、「4200ポンドなら、カイセドのブーツは手に入るかもしれない」といじっています。

ハリー・ウィンクスをサンプドリアにローン移籍させ、レギロンをアトレティコ・マドリードに貸し出したトッテナムは、ヤニック・フェレイラ・カラスコを獲得できる見込みはないと報じられました。リシャルリソンとペリシッチを獲ったクラブは、前線は充実しているように見えるのですが、コンテ監督はサイドをまかせられる選手が足りないと感じているのでしょうか。

レッズやスパーズに負けず劣らず、不気味なのがアーセナルです。アルテタ監督とエドゥTDは、「マーケットは終わっていない」「まだ、やることがたくさんある」と語っていたのですが、プレミアリーグが開幕してからは沈黙が続いています。

「フットボール・ロンドン」が最重要ターゲットと伝えていたのは、ウルヴスのペドロ・ネト。左右のウイングとフォルスナインをこなすポルトガルのヤングスターには、5000万ポンドという高額のタグが付いており、地元メディアは「ガナーズに移籍する可能性は低い」といっています。

ニコラ・ペペの後釜としてゴシップのネタになっていたのは、絶好調のウィルフリード・ザハ、PSVのコーディー・ガクポ、ビジャレアルのジェレミ・ピノ。最近になって有力といわれているのは、「ウクライナのネイマール」といわれるシャフタール・ドネツクFＷミハイロ・ムドリクと、レアル・マドリードとの契約が残り1年となったマルコ・アセンシオです。

「メトロ」によると、シャフタール・ドネツクで28試合出場と経験が浅い21歳のドリブラーには、エヴァートンが2550万ポンドを提示したものの、拒否されたとのこと。出遅れているガナーズが、3000万ポンド以上を用意すれば一気に決まる可能性があるようです。

マルコ・アセンシオは、アンチェロッティ監督が「退団の可能性を模索している」と認めており、2500万ポンド程度でOKともいわれています。新たにエージェント契約を結んだホルヘ・メンデスとアーセナルの関係は良好で、本人がプレミアリーグに行きたいといえば、辣腕の代理人が話をまとめると伝えられています。

ファブリツィオ・ロマーノさんが、「エミレーツで驚くべきサインが行われる可能性がある」と匂わせているのは、無名のウクライナ人ではなく、出場機会を増やしたがっているマドリードのレフティのほうでしょう。ブカヨ・サカがいるクラブは、レギュラーでプレイできるとはいわないはずですが…。

以上、デッドラインデー直前のビッグクラブに関する噂と、アーセナル関連の最新情報をお届けしました。ミッドウイーク開催のプレミアリーグと、トランスファーデッドラインデーが重なるのは勘弁してほしいですね…。