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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Aston Villa×MAN.CITY】試合はドロー決着、しかし…アーリング・ハーランド、戦慄の6戦10発!

フラムのサポーターの多くが、なんでアイツがいるんだ…と悔しがったのではないでしょうか。昨季チャンピオンシップで44戦43発のわがエース、アレクサンダル・ミトロヴィッチは、プレミアリーグでも5戦5発と絶好調。アーリング・ブラウト・ハーランドさえいなければ、間違いなく月間MVPに選出されていたはずです。

4節のクリスタル・パレス戦でハットトリックを達成したマン・シティのエースは、大量補強を敢行した古豪との一戦でも3発ゲット。前節は後半に3ゴールを集中させたストライカーは、38分という早い時間に2戦連続となるハットトリックを決めてしまいました。

最初のゴールは12分、左からのショートコーナー。フォーデンがニアに浮き球を入れると、斜めに走ってきたハーランドはジョー・ウォーラルを右手で押さえ、左足のつま先に引っかけてポストの内側に収めました。23分の2点めのきっかけは、ディーン・ヘンダーソンのミスキックです。

右でカットしたベルナルド・シウヴァが、中央にいたフリアン・アルバレスにパス。落としをもらったギュンドアンは、迷わず縦パスをハーランドに当てました。左からスプリントしてきたフォーデンはフリー。パスをもらって3人を引き付けたレフティは、ネコ・ウィリアムズにカットされますが、ボールは中央に転がり、ストライカーが無理やり足を合わせて無人のゴールに転がしました。

勝負を決めた3点めは、CKからの二次攻撃。ボックス右のフォーデンがクロスを受けて頭で折り返し、ファーのジョン・ストーンズもヘッドで中央へ。ふわりと浮いたボールをジャンプして触ったハーランドは、ジョー・ウォーラルより頭ひとつ出ていました。セルヒオ・アグエロを10年見ていたプレミアリーグファンは、マン・シティが高さで勝負というだけで、違和感爆発でしょう。

8月の5試合で9ゴール。このペースが続くと、38試合で68ゴールというとてつもない数字となります。6節の相手はアストン・ヴィラ。試合の興味は、惨敗なら解任もありと噂されていたジェラードの采配と、ハーランドの3試合連続です。

9分のデブライネの鋭いミドルは左に外れ、14分にデブライネのアーリークロスに飛び込んだギュンドアンは触れず。序盤から押していたマン・シティは、すぐにでも先制できそうな雰囲気を漂わせています。19分に敵陣でインターセプトしたジョアン・カンセロは、デブライネとパス交換した後の判断が遅く、シュートをブロックされてしまいました。

なかなか決定機を創れなかったプレミアリーグ王者は、38分に鮮やかなカウンターを喰らいます。ドゥグラス・ルイスのスルーパスをもらったオリー・ワトキンスが、ボックス左からシュート。ジョン・ストーンズの足に当たったボールは、ファーポストすれずれを抜けていきました。

前半は0-0。ハーランドがプレミアリーグのゴール数を2ケタに乗せたのは、49分でした。デブライネの縦パスを受け、右に出たデブライネのクロスはパーフェクト。コンサの頭上を越えたボールは、走り込んだハーランドの前に落ちてきました。クロスを上に弾こうとしたエミリアーノ・マルティネスは転倒。エースの仕事は、左足で触ればOKのイージーなボレーでした。

ここからマン・シティのラッシュが始まると思ったのですが、しばらくはチャンスよりピンチのほうが多い展開となりました。58分、センターサークルでジェイコブ・ラムジーがロドリから奪取。中央が2対1のカウンターは、オリー・ワトキンスからラストパスをもらったラムジーのタッチが長く、飛び出したエデルソンが体を張ってブロックしました。

1分後、エデルソンのパンチを拾ったレオン・ベイリーのシュートは、惜しくも左にアウト。64分にベルナルド・シウヴァが右からドリブルで仕掛け、カマラがスライディングでカットすると、こぼれたボールがハーランドの足元に転がりました。振り向きざまのシュートは、マルティネスが足でブロック。67分のデブライネのFKは、クロスバーに阻まれます。

直後、デブライネのパスを足元に収めたハーランドは、右足でコントロールショットを放つも、読んでいた守護神が左に弾き出しました。チャンスを活かせなかったマン・シティは、74分に同点ゴールを許してしまいます。競り合いのルーズボールを拾ったジェイコブ・ラムジーが、ボックスの左コーナーからファーにグラウンダーを通し、レオン・ベイリーの完璧なダイレクトショットが左隅に突き刺さりました。

87分のロドリのミドルはポストの左にアウト。88分にゴール右でマフレズがフリーになったチャンスは、決まったとしても、ラストパスを出したギュンドアンがオフサイドを取られていたでしょう。マン・シティは決勝ゴールをゲットできず、ドロー決着。ハーランドは1ゴール「しか」決められずにタイムアップを迎えました。

マン・シティの20ゴールのうち、ハーランドは10ゴール1アシストで関与率55%。デブライネの4アシストは、すべてハーランドです。チームのオンターゲットは37本、ハーランド15本&デブライネ5本で54%。モンスター&プレーメイカーのホットライン依存率が高いと見るか、ただでさえ凄いチームにモンスターが上乗せしたと受け取るかは、ビッグ6との直接対決をチェックしてからにしましょう。

Darwin Nunez + Liverpool v Erling Haaland + Manchester City: Stats Comparison And Breakdown | Who Is the Better Signing?(ダルウィン・ヌニェス+リヴァプール vs アーリング・ハーランド+マンチェスター・シティ。スタッツ比較と詳細分析~どちらがいい補強なのか?)」

プレミアリーグが開幕する前に、「スポーツイラストレイテッド」のデイモン・カー記者が仕掛けた議論は、今のところは10ゴールVS1ゴールと大差がついています。記者はレッズの新エース推しでしたが、サラーやルイス・ディアスとの連携が向上すれば、ウルグアイ代表の巻き返しはあるのでしょうか。自信とデブライネという最高の武器を携えたストライカーが、誰かに抜かれるという結末は想像できないのですが…!?


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